『アキバ冥途戦争』とは
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世界観
キャッチコピーは「萌えと暴力について」。秋葉原のメイド喫茶を舞台にした『お仕事アニメ』を装った、暴力組織の抗争アニメである。
まあ、当然、”実録”ではないですが。
”任侠”モノは、時代劇の代替として登場した分野で、悪役が先に仕掛けて、専守防衛だった古風な正義が悪を倒すというストーリーがテンプレです。これに対して、”実録”モノは、実際にあった抗争事件を題材にして、主人公サイドが先制攻撃をしたり、ピカレスク色が強い作品があったり、必ずしもシンプルな勧善懲悪では無い作品が多いです。
『アキバ冥途戦争』の時代
1999年の秋葉原との事ですが、恐らく時代も場所も架空の世界。秋葉原の街並みは、1999年当時を再現していますが、現実世界で萌え系のメイド喫茶が出現したのは、その4~5年後くらい。1999年では、影も形もない状態です。
3話で”ファイトクラブシリーズ”、4話で”ラーメン道シリーズ”と「ガチンコ!」の企画がパロディの題材になる。この『ガチンコ!』の放送が始まったのが、1999年である
『アキバ冥途戦争』の舞台
メイド喫茶が暴力組織で、それらが抗争を繰り返す、という世界観。そして、メイド喫茶が抗争事件を起こす事はテレビニュースなど一般のメディアでも頻繁に取り上げられて世間でも広く知れ渡っていてもおかしくない。しかし、それにも関わらず、主人公の和平なごみのように、何も知らない地方の少女がメイドに憧れてメイド喫茶に入店するなど、幾つかの矛盾がある
アキバ冥途戦争の勢力図
ケダモノランドグループとメイドリアングループが対立している
ケダモノランドグループ
動物をコンセプトにしたメイド喫茶を系列下に持つ、アキバ最大手のメイドカフェグループ。主人公たちが所属する「とんとことん」もここに属する。傘下店舗のメイドはケモミミメイドのコスチュームをつけている。グループの代表は凪。
メイドリアングループ
宇宙の侵略者をイメージしたメイド喫茶を系列下に持つ、ケダモノランドグループと対立しているメイドカフェグループ。
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とんとことん
主人公たちのお店。ケダモノランドグループに所属するが、少なくとも物語開始時点では底辺の店。なぜ、底辺なのか?経営状態が思わしくなく、親会社のケダモノランドへのおひねりちゃん(上納金)が滞っているためと思われる。
<経営状態が思わしくな理由>
4話でケダモノランドグループから派遣された佐野みのりが指摘していたが、”緩い”からだと思われる
しかし、万年嵐子が入店後、あっちこっちの店を潰して周り、「武闘派の新星」と見られるようになっている
万年嵐子
主人公の和平なごみは「巻き込まれ型」の主人公で、4話のうち、1話・3話が万年嵐子中心のエピソード。2話がゆめち、4話がしぃぽん中心に話となっている
1話のアバンで15年前の万年嵐子が描かれる
万年嵐子は「侍女茶館」のメイドであったが、暴力が嫌いで抗争に関わる事を拒絶していた。しかし、目の前で敬愛する「侍女茶館」のオーナー店長が射殺される事件がおきて、彼女人生を大きく狂わせる
先ほどの情報ギャップとの絡みですが、公式が不定期に出している4コマ漫画が端的に表しているので、そちらを参考に。メイドに憧れるような女の子は、抗争の情報には触れませんと言う示唆でしょうか
シロウトの和平なごみが知らないのはともかく、店長や「とんとことん」のスタッフが誰も万年嵐子を知らないのは15年前の過去の人だからでしょうか。さらに言えば、取り立て屋も万年嵐子の事を知らないなど、ここにも不思議な情報ギャップがあります
万年嵐子が「とんとことん」に入店した理由
本人曰く、「店を護るため」
「侍女茶館」の店長の付き人をしていた万年嵐子。目の前で店長を射殺された。その報復をして服役していたものと考えられる。
単に同じ場所にあるメイド喫茶だから護りたいのか、別の理由があるのかは不明
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死亡コメント
この作品、毎回著名な声優さんがゲストで登場しては、そのキャラが死亡していくパターンが繰り返されています。
3話までは終盤でお亡くなりになっていましたが、4話は即でしたからね。
赤に沈む!三十六歳生誕祭!
トマトジュース
“おひねりちゃん”の滞納を解消するために、店の収益を上げたいと悩む和平なごみ。その悩みを聴いたねるらから、「メイド喫茶の売り上げ向上の早道はイベント開催である」と聞く。和平なごみは、バースデイイベントの開催を思いつき、「とんとことん」のスタッフに誕生日の近い人を尋ねる。そして、嵐子が明後日36歳の誕生日である事を知る。
そこで、同じ「ケダモノランドグループ」の系列店「メイドシープ」に協力を要請しにいきますが、嵐子と同じ誕生日の「メイドシープ」のメイド薫子に目を付けられ、拉致られる。
和平なごみを人質に取られると、大人しく捕まる万年嵐子
暴れる時は、自分の為でなく”店”の為、と言っていたが、”店”には同じ店で働くメイド仲間も入っている模様
ゆめちも、万年嵐子をバカにされてキレて薫子を射殺。どうやら仲間を愚弄されるとキレる共通点がある
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御徒町の正体はヒットマン!?
【考察の根拠】
なぜ1999年なのか
なぜアバンから15年後なのか
を考えた場合、共通項として殺人の『公訴時効』が浮かび上がる
- 1999年時点の殺人の『公訴時効』は15年であった
ここまで登場したキャラで、着ぐるみで姿かたちを隠す必要のあるキャラ、御徒町と登場が被らないキャラは美千代射殺事件のヒットマン
人間が被り物を被っている事が明らかになっている御徒町
©「アキバ冥途戦争」製作委員会
御徒町の正体であることが濃厚となっているヒットマン
©「アキバ冥途戦争」製作委員会
【仮説:御徒町の正体とパンダの着ぐるみの理由】
1999年であれば、殺人の公訴時効は15年であった(公訴時効は2004年の延長後、2010年に廃止される)。御徒町は、公訴時効まで逃げ切る目的で、正体を隠す為、パンダの着ぐるみを着て「とんとことん」に潜伏している
美千代射殺事件の黒幕は凪!?
美千代(「侍女茶館」のオーナー店長)射殺時の運転手。5話の回想シーンでは美千代と嵐子以外の「侍女茶館」のメイドは顔を出さなかった。それなのに運転手は、わざわざ顔出ししているのが怪しい
©「アキバ冥途戦争」製作委員会
万年嵐子と店長の美千代を除いて、「侍女茶館」のメイドで顔出ししているのは、この運転手だけ
美千代(「侍女茶館」のオーナー店長)射殺時の運転手の正体は凪か?!
仮説1:美千代(「侍女茶館」のオーナー店長)射殺事件の黒幕は凪
仮説2:凪は御徒町を隠避する目的で「とんとことん」を系列化している
御徒町の正体、美千代射殺事件の黒幕判明回はこちら