もくじ
ミステリー仕立てなので、一度観賞してからを推奨
円城寺
アニメ「魔女の旅々」の第四話「民なき国の王女」のレビュー&考察です。この第四話は作画・演出・ストーリーの三拍子揃った”神回”です。でも、内容的には童話や昔話の”本当はコワイ”シリーズのような趣きもありますので、そういったものが苦手な方は避けた方が無難です
ドロシー
素晴らしい出来だけど、オーディエンスにかかるストレスも半端ないわ。”不快”で”深い”悲劇的なお話に耐えれる人向けね
風雅
”不快”と”深い”をかけましたか。ミステリー仕立てなので、一度観賞してから記事を読まれることをお勧めします
TVアニメ『魔女の旅々』公式サイト
外部リンク
TVアニメ『魔女の旅々』公式サイト
GAノベル「魔女の旅々」(SBクリエイティブ刊)のTVアニメ化が決定!あるところに一人の旅人がいました。彼女の名はイレイナ。若くして魔法使いの最上位「魔女」となった才女が紡ぐ、出逢いと別れの物語…。
ひとみん
ストーリーを見たい方はいつもの通り、目次からタイムラインに飛んでね
滅んだ国の重厚な物語
滅んだ国の外観
円城寺
アバンで童話風に王女と使用人の恋の話をしたあと、物語が開始します。雪降る中、ついた国が滅んでいました
ドロシー
タイトルのところに出てくる「ぬいぐるみ」が作業をしているカワイイ画と滅んだ国のコントラストが凄いわね。それにしても国の形が独特よね
風雅
あの形状、ペンタゴン?五稜郭?と思いましたが、アスタリスクですかね。雪の結晶をイメージしているのかもしれないですね。
唯一無傷な建物
円城寺
その後、イレイナは暖をとるために唯一無傷の城のような建物に向かいます
風雅
扉に近づくときに、「結界」を通り抜けるのですが、現れる魔法陣が鮮やかです
円城寺
この時点での謎は、①なぜ国は滅んだのか、②なぜ城のような建物だけ無事だったのか、の2点ですよね。この謎のうち、①は物語の序盤で明かされます
【物語開始時点の謎】
①なぜ国は滅んだのか
②なぜ城のような建物は無事だったのか
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ミラロゼとの邂逅
ミラロゼの登場
円城寺
建物に入ると三人の肖像画があるのですが、すぐに右の肖像画の人物、ミラロゼに声を掛けられます。ミラロゼが状況を説明してくれるので、①なぜ国は滅んだのかについては、解りました。でも、新たな謎が次から次に出て来ます
風雅
謎は、ミラロゼに関する事、ジャバリエに関する事、手紙に関する事の3つにカテゴライズされますね
≪ミラロゼに関する謎≫
◎なぜ一人生き残ったのか
◎なぜ記憶を喪っているのか
◎王女なのに料理が上手いのはなぜか
≪ジャバリエに関する謎≫
●どこから現れたのか
●なぜ国を滅ぼしミラロゼを狙っているのか
≪手紙に関する謎≫
○手紙を書いたのは誰か
○手紙を書いた目的は何か
〇手紙の内容は真実か
『民なき国の王女』の登場キャラ
ミラロゼ
民なき国の王女。魔法使い。料理の腕前は相当なもの。ジャバリエに命を狙われている
ジャバリエ
国を滅ぼした怪物。日没から陽が昇るまで活動する。その他詳細不明
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イレイナの立ち位置(母との約束)
木枯し紋次郎のような「不干渉」主義
円城寺
イレイナは最初、ポリシーである”不干渉主義”を出すのですが、徐々にミラロゼに協力するようになります
風雅
この「不干渉主義」は、木枯し紋次郎のような斬新さを感じますね。
円城寺
あの長い楊枝を口にしているひとですね
ひとみん
でも”手伝って私に何か得がありますか?”って正直過ぎ
フランや母の忠告を護る
ドロシー
その辺は、第一話のフラン先生の直伝よね。旅をする上での必須事項みたいね。私もミラロゼと同様に馬鹿正直なのは”嫌いじゃないわ”
【魔女の旅々 レビュー考察】第一話「魔女見習いイレイナ」 ”本当はコワい童話”系「魔女の旅々」の第一話「魔女見習いイレイナ」のレビュー&考察です。第一話の見どころや、気になる伏線の考察など話題の作品について語ります。...
風雅
フランだけじゃなく、母親との約束もありますね。キケンなら逃げる、自分を特別な人間だと思わない。そして、必ず元気な顔を見せに戻る。不干渉主義も無事に旅を終えるために必要な事なのでしょう
円城寺
ミラロゼも大人の余裕と言うか、旅人はそう言うものだってわかっているみたいですね。でも、結局翌朝ミラロゼに頼まれて準備は手伝う事になりました
風雅
リスクリーターンとして、キケンじゃない作業は手伝う、という事でしょうね
ひとみん
でも怪物が近くで暴れているのに、ぐっすり寝れるイレイナはすごい胆力
円城寺
旅をすることで、色々と経験を積んで、胆力が鍛えられたのでしょうね
情が移り、ぬいぐるみを魔法で操るイレイナ
ドロシー
ここで冒頭タイトルのところに出ていた、ぬいぐるみが作業をしているシーンが出てくるのよ。ぬいぐるみはイレイナが魔法で操っていたのね
ひとみん
なぜミラロゼはイレイナに頼んだの?
風雅
魔力を温存する為でしょう。ひょっとすると、ミラロゼは手伝ってくれる魔法使いが訪ねてくるのを待っていたのかもしれないですね
ドロシー
でも、イレイナもミラロゼに情が移って、危なくなったら助けるって、近くで待機するのよね。でも最初の見立て通りイレイナの魔力では介入できなかった
円城寺
イレイナも機械じゃなくって人間なので、ポリシーがあっても機械的には判断しない、という事ですね。情況によって判断が変わるのは人間ですからあり得る事ですね。テレビアニメでは希少な人間が深く描けている作品ですね
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魔女「ミラロゼ」 vs 怪物「ジャバリエ」
ハリーポッターのライドのような迫力
円城寺
そして夜になって、ミラロゼとジャバリエの戦いの火ぶたが切って落とされました
ひとみん
箒に乗ったミラロゼがジャバリエに追いかけらながら、落とし穴迄誘導するシーンは手に汗握りました。USJのハリーポッターのライドみたい
風雅
そう言えばドラゴンが出てくるのでしたか、ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニーは
ひとみん
落とし穴に落ちた時は「やった!」と思った
円城寺
イレイナと同じ感想ですね。その後、落とし穴での攻防になります
作画云々ではない迫力
ドロシー
ここのシーンは見応え十分ね。単に作画がどうとか、というより、怨念と狂気が入り混じり何とも言えない迫力があるわ。言葉で表現するより「観てください」ね
風雅
迫力ある闘いと、謎が全て氷解するカタルシスは是非多くの人に味わって頂きたいですね
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さいごに
タイムライン
- STEP01アバン童話風の王女と使用人の恋の話
- STEP02オープニングオープニング映像
- STEP03Aパート雪降る中、イレイナがついた国は滅んでいた。イレイナは暖をとるために唯一無傷のお城のような建物に向かう。建物には結界が施されていたようだがイレイナは難なく抜けられる。ドアが開かなかったので燃やして、建物の中に入る。中は王宮のようで、正面に王様、両隣に王妃と王女の肖像画があった。その時イレイナは王女の容姿をした女性に声を掛けられる。女性は記憶喪失であったが、女性宛ての手紙に、女性が王女ミラロゼであること、国を滅ぼしたのが、日没から夜明けまでの期間現れて暴れる怪物「ジャバリエ」であること、また、「ジャバリエ」がミラロゼを狙っている事が記されていた、と状況説明した。イレイナは別の国への避難を勧めたが、ミラロゼは、「ジャバリエ」が城には入ってこれないこと、避難しても「ジャバリエ」が追いかけてくること、王女として「ジャバリエ」倒す使命があることを理由に、明日の夜「ジャバリエ」と闘うと言った。また、ミラロゼが魔女であり、且つ相当な使い手で有ることも明かされた。イレイナは「自分に得が無い」事を理由に協力を断った。ミラロゼはその率直な答えは嫌いではない、と言う。翌日、朝食をご馳走になったイレイナは、戦いの協力は出来ないが、日中の準備作業を手伝う事になった。準備作業は落とし穴を作る事であった
- STEP04Bパート夜、遂にミラロゼと「ジャバリエ」の闘いが始まった。イレイナは、口では戦いを手伝えないと言いながら、いざという時はミラロゼの命を助けるために落とし穴付近で待機していた。「ジャバリエ」と闘いながら、落とし穴に誘導するミラロゼ。作戦は嵌り、「ジャバリエ」に落ちて動きが封じられた。ミラロゼの魔力は強大で一方的に「ジャバリエ」を攻撃する。「ジャバリエ」も火炎放射で反撃する。その炎の中で、ミラロゼの記憶が徐々に蘇ってくる。そして、全ての記憶が蘇った時、闘いの決着がついた。その夜、全ての謎の説明を受けたイレイナは、翌朝、狂気から逃れるように旅立つのであった
- STEP05エンディングエンディング映像
貴方も「民なき国の民」になるかも!?
円城寺
観終わっての感想は?
ドロシー
内容が濃密過ぎてすごい、お腹いっぱい。心が
ひとみん
”民”は何も悪いことしていないのに可哀そう
ドロシー
とんだとばっちりよね。人の恋路を邪魔する人が近くにいるだけでね
ひとみん
気の毒過ぎる
ドロシー
ひとみんの周りでもあったりして
ひとみん
「民なき国の民」になるのはイヤだ
円城寺
もう、そんなところに話を飛ばさないで下さい。では、この辺で