アウトライン
『エスタブライフ』の世界
この作品はSFで、現在とは大きく異なる遥か未来の東京が舞台になっています。その為、世界観を理解しないと、キャラの行動原理に共感できませんし、ストーリーを愉しめません。
ということで、公式のABOUTから引用
遠い未来の時代。世界人口がピークを迎え、減少傾向に転じていた。
人類は種の繁栄のため生態系を管理するAIを作り、「人類の多様化実験」を実行。
常人・獣人・魔族などの遺伝子改造による「多様な人種」と、
壁に囲まれた「クラスタ」と呼ばれる「多様な街」を創造した。数多存在する「クラスタ」は、それぞれ独自の文化を有し、そこに適正をもつ人類が生活している。
そして、滅びることが無いよう、常にAIに管理されながら暮らしているのである──。「https://establife.tokyo/」より引用
種の繁栄と滅亡防止の為、AIに管理されて実現した「多様性を認める社会」。
AIに管理されて、AIが導き出す最適解に従って、生きていくだけ。クラスタは、壁によって分断された居住地域であり、AIの監視によって自由な往来が不可能。そこには自由が無い。
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自由の無い共産国家から、自由主義陣営に亡命するような心境か?
職業選択の自由も無し
山田一郎に共感できない
↓
自由の有難味が理解できない
後のエピソードでは、依頼者が、逃亡の結果、統制者による管理以外のものに自由を奪われるという皮肉なエピローグもある
レギュラーキャラ
エクア
- 「逃がし屋エクストラクターズ」のリーダー。作戦立案担当
- 「聖ユシマ学園」の高校生(二年生)
- 喫茶店「ボストーク」で働く
- 17歳。常人?
- 武器はグレートランチャー
- 不思議と運がいい
- 天使のような笑顔で、ポジティブマイペース
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フェレス
- 「逃がし屋エクストラクターズ」の前衛担当
- 早撃ちのガンウィザード
- 運動能力抜群
- 「聖ユシマ学園」の高校生(二年生)
- 魔人
- エクアにツンデレ(押しに弱い)
マルテース
- 群人(スライム)
- 「逃がし屋エクストラクターズ」の調査・工作・戦闘担当
- 率直で明るく元気
- 「聖ユシマ学園」の高校生(一年生)
- エクアが大好きでそれを隠さない
アルガ
- AI、2歳
- 「逃がし屋エクストラクターズ」技術、戦術サポート担当
- 喫茶店「ボストーク」の給仕ロボ
- ミサイルやレーザー銃、便利道具などを体内に格納している
ウルラ
- 「逃がし屋エクストラクターズ」前衛、近接戦闘担当
- 獣人。30歳
- 紳士で常識人だが、しゃべれない
- 喫茶店「ボストーク」の給仕兼番犬
- 狼男の超回復や、脅威の身体能力を持つ
- 二刀流の剣士
ニーチェの名言
「愛せない場合は、通り過ぎよ」
愛せない場所に留まるとルサンチマン(ねたみ、憎悪、恨み、などのネガティブな感情)に支配されて、“人生の意味”をなくしてしまう。自分と価値観が合わない人や場所と離れる事によって、人は自我を回復し、再び人生と言う物語の主人公になれる
谷口悟朗
ゲームと『+Ultra』と谷口悟朗
『+Ultra』と谷口悟朗でゲーム化と言えば、『revisions リヴィジョンズ』
その時の教訓が生かされているか?
管理された”多様化”
如何に多様化された世界を実現するかではなく、既に多様化が実現された社会が造られている。
リベラルお花畑発想の”無批判で多様性を称賛する”ことではない、シニカルな表現なども期待したい
第1話感想まとめ
見どころ
- 練られた世界観と深淵なテーマ
- レンダリングソフトウェア「PPixel(ピクセル)」により、表現されるキャラの繊細な表情や動き
- 3DCGによる美麗なアクションシーン
©SSF/エスタブライフ製作委員会
©SSF/エスタブライフ製作委員会
©SSF/エスタブライフ製作委員会
物足りなかった点
冒頭から派手なアクションシーンで掴みを作ろうとしていたが、それは1話のクライマックスと被る。冒頭は世界観の説明に重点を置いた方が良かった。
導入部での説明が不十分で、設定や世界観を知っている事が前提のようになっている。