1クール目と2クール目の転機になりそうなエピソードで見どころだくさんでした。
『楽しかった事が、好きだったものが、 全部ひっくり返って……、今は……、コワイの―』(スレッタ・マーキュリー)
全部ひっくり返りそうな予感のする11話でしたが、まずはシャディクの狙いから解説します
プラント・クエタ襲撃作戦
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ヴィム・ジェタークを生贄に
シャディクの狙いは、デリングの暗殺ですが、仮に成功しても誰かが襲撃の罪を被る必要があります。シャディクは最初から、「ヴィム・ジェタークにデリング暗殺の罪を被せる目的でヴィムの話に乗った」、と推察されます
目的の為には冷徹なシャディクの人間性を考えると、一時の感情で裏切ったとは考えづらいですからね。その為の布石も幾つか見えます
【ヴィム・ジェタークに罪を被せる布石】
- ジェターク社のプラント宙域巡回艦隊を手薄にしている
- プラント・クエタ襲撃にジェターク社のモビルスーツを使用する
シャディクが、ヴィム・ジェタークの話に乗るようにサリウス・ゼネリに進言したのは、ヴィム・ジェタークにデリング暗殺の罪を被せる事が出来ると判断した為
その為の口封じだと思われますが、その場合は、デリングと同等にヴィム・ジェタークがターゲットにならないとおかしいですね
次回、口封じで葬られるか。ヴィム・ジェターク
© 創通・サンライズ・MBS
ドミニコス隊はどう動くか?
「PROLOGUE」以来、久しぶりにケナンジ・アベリーが登場しました。ドミニコス隊は、ジェターク社管轄の拠点防衛の巡回艦隊が標準月到達軌道上にいる事を把握します。
© 創通・サンライズ・MBS
プラント・クエタは通信妨害をされて、外部に救援を呼べない状態です。そこに、救援部隊が駆け付ける可能性を残した伏線と思われます
とは限りません。実際に駆け付けるかどうかわかりませんし、仮に救援に向かうとしても間に合わないという、結果が一番ドラマチックです
そのタイミングでジェターク社管轄の巡回艦隊がどの拠点を防衛する予定だったか、調べれば推定できると思います
「PROLOGUE」のエースパイロットだったケナンジ・アベリー
© 創通・サンライズ・MBS
確かに。トップガンのトム・クルーズとか、ここまで変わってはいませんでしたね
ドミニコス隊が、ジェターク社管轄の拠点防衛の巡回艦隊の不審な動きに気づくシーンを入れた伏線は、オーソドックスに考えると、プラント・クエタ救援に向かう伏線か
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生き残るのは誰だ!?
切断されたプラント・クエタ
ドミニコス隊が救援に向かう可能性はあるものの、開発拠点として武装が十分でないと考えられるプラント・クエタでは、襲撃で犠牲者が続出する可能性もあります。11話終了時点のプラント・クエタの状況を整理しましょう
まず、ターゲットであるデリングがCブロックにいる事を発信機で把握した「フォルドの夜明け」は、プラント・クエタのCブロックを切り離すという荒業にでました
三つの連絡橋を切断されたプラント・クエタのCブロック
© 創通・サンライズ・MBS
高出力過ぎて、銃身が溶けてしまい再度の利用は出来ないのでしょう。
Cブロックにいるのは誰か?
- デリング・レンブラン(濃厚)
- プロスぺラ・マーキュリー(確定)
- ゴドイ(確定)
- ベルメリア・ウィンストン(濃厚)
- スレッタ・マーキュリー(確定)
- ミオリネ・レンブラン(濃厚)
- エアリアル(エリクト?)(確定)
- ヴィム・ジェターク(濃厚)
プロスぺラとエアリアル、ゴドイはスレッタにCブロック78ハンガーにいると伝えていたので確定。
スレッタもCブロックへの連絡通路を移動中で確定。
ミオリネは切断の衝撃で隔壁により、隔離された可能性もある。
デリングは発信機のシグナルからCブロックにいる事は濃厚だが、襲撃の情報が入った際の目の動きが歴戦の軍人らしく何かに気づいたようにも見える。危機回避する可能性もあるか。
ヴィム・ジェタークは直前までデリングの側に居たので濃厚。
ベルメリアもプロスペラとの会話以降の動向は不明なれど、地球寮の面々と一緒にいなかったので、濃厚か
その伏線もありました
『サリウスは諦めますまい。いずれご息女の会社を潰しに来るかと。調和を乱すグラスレーには制裁を課すべきです。ベネリット・グループの未来の為に』(ヴィム)
『長男のグエル・ジェタークはまだ見つかってないそうだな?私の娘より、自分の息子の事を考えたらどうだ』(デリング)
親ならもう少し自分の子供の事を理解したらどうだ、となんとなくデリングの退場フラグが立っていますが、
『だからお前の事は気に入らないというんだ!軍人上がりが、横から入ってきてぬけぬけと!(怒』(ヴィム)
『奪われた側に力がなかっただけだ』(デリング)
『だったら奪ってやる!』(ヴィム)
このケースは、自分だけなら助かるのに、ミオリネを助けようとして退場するパターンでしょうか
Cブロックを狙わなかった「フォルドの夜明け」
しかし、「フォルドの夜明け」は、いきなりCブロックを狙う様な事はしませんでした
【「フォルドの夜明け」のリーダー、ナジ・ゲオル・ヒジャの指示】
- ノレア(ガンダム・ルブリス・ソーン)はオルコット(MS隊指揮官)たち(デスルター3機)と合流して、港を無力化
- ソフィは、陽動
激辛戦術(相手の反撃力を全て根絶やしにする)で安全策をとったという可能性もありますが、プラント・クエタに別の目的もある可能性も捨てきれませんね
ノレアは「コピー(了解!)」って言ってましたけど、統制はとれていないようですね。ソフィ・プロネとノレア・デュノクは「フォルドの夜明け」のメンバーではなく、派遣されているようなので、別組織の所属かも知れません。
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グエルも危ない?
グエル・ジェタークも可能性は少しあると思います。わざわざ、プラント・クエタに来る設定にしているということは、①ここで退場、②グエルの人生を変えるような大きな出来事に遭遇、のいずれかの可能性が高いと考えられます
スレッタを庇ってとかですか・・・。
例えば、グエルがドミニコス隊に救出されて、そこのモビルスーツに搭乗して活躍する。そしてケナンジ・アベリーに認められてドミニコス隊にパイロットとして採用される、などが考えられます
グエルは元々、ドミニコス隊のエースパイロットになるのが目標だった。その道が開けるか!
グエルの明日はどっちだ!
クワイエット・ゼロ
何を”ゼロ”にするのか?
ゼロ:無、原点
クワイエット:静寂、静か
言葉からすると、大量破壊兵器で人類が滅亡するようなイメージですが、パーメットスコア6云々という、直前の話の流れからすると、「パーメット流入によるデーターストームをゼロにする」という意味が妥当でしょうか。
プロスペラからデリングに渡されたデータは、パーメットスコア6の時のデータか?
© 創通・サンライズ・MBS
エアリアルの何をどうコピーすれば、と言う事が解明できていないんだと思われます
プロスペラの狙い
公式小説で、プロスペラの目的は”復讐”であると語られていますが、そのターゲットと思しき、デリングと協力するのは、意外な感じがしますね
(仮説1)デリングの命を奪うだけでなく、さらなる追い落としを考えている
(仮説2)復讐の相手は別にいる
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全部ひっくり返る
めんどくさい二人
前回、想いがズレ始めたスレッタとミオリネですが、今回早くも本音をぶつけ合い、和解しました
この後、スレッタとミオリネはお互いにコンプレックスの塊だった事が明らかに
ニカ・ナナウラとミオリネ・レンブランの会話
『スレッタとなんかあったんでしょ?』(ニカ)
『こっちが悪いみたいに言わないで』(ミオリネ)
『皆がミオリネみたいにできる訳じゃないよ?』(ニカ)
『なによそれ』(ミオリネ)
自分の弱い所をさらけ出したい。そしてそれを包み込む包容力のある人が側に居て欲しい、という所でしょうか。そして、その後、親の大人同士の会話(デリングとヴィム、プロスペラとデルメリア)を挟んでトイレに引き籠ったスレッタと母のプロスペラが電話で会話するシーンに
スレッタとプロスペラの会話
自信を無くし、友達との関係を信じられなくなったと嘆く、スレッタ。それに対して、プロスペラは
『泣いてる?ドツボに嵌まったって奴ね、Cブロックの78ハンガー。お母さんもエアリアルもそこにいる。逢いにいらっしゃい』(プロスペラ)
またまた、そんな不穏な・・・。と、この会話をトイレのドアの向こう側でミオリネが全て立ち聞きしていました
『ぜんぶ聞かせて貰ったわっ!(怒』
『こんなところでアンタ何ネガッてんのよ!(怒』(ミオリネ)
『言いたいことあるなら言いなさいよ!』(ミオリネ)
『こんな、ことなら、来るんじゃ、なかったです(泣』(スレッタ)
『進めば二つなんでしょ!(怒』(ミオリネ)
『できない・・・、です・・・。いつも、できるわけじゃない・・・。進むの、いつも怖くて。だから、がんばって、唱えてる、のに・・・ミオリネさん、みたいな人には、わからないですっ』(スレッタ)
見えない地雷ですね。「勇気と行動力に溢れるミオリネには自信が無くて怖くて、前に進めない臆病な自分の気持ちは分からない」とスレッタは思っていたわけですね
『勝手に私のこと解んないでよ!』(ミオリネ)
自分はそんなに強くない。地球に行きたいのだって「逃げたかった」だけだ、と自分の弱さをさらけ出すミオリネ
『アンタが花婿になっちゃったから!バカみたいに「進めば二つ」って言うから!』(ミオリネ)
自分は強くない。逃げてばかりだった自分が勇気を持って前に進めるようになったのは、スレッタのおかげ。
『アンタが一番わかってない!良かったって言ってんの!』(ミオリネ)
『私が逃げなくて良くなったのは、あんたのおかげなの!だから、私から逃げないでよ』(ミオリネ)
- 言いたい事あったら言ってよ
- いつもみたいに、鬱陶しく進んできてよ
- 任せてくださいって、私に言ってよ
お互いに本音を言い敢て良かったですね、と思ったらここからミオリネの面倒くささ全開
- ずっとそばにいて!
- 決闘も負けないで!
- トマトに”培養土”足しといて!
- 日照パターンはアンデスモデルにして!
- 部屋、週二回掃除しといて
- メールは一日三回送って
1~2は素直に聞いていたスレッタですが、3以降は困り顔に。特に5は明らかにイヤそうな表情でした
汚部屋の掃除をお願いされた時のスレッタの表情
© 創通・サンライズ・MBS
『ミオリネさん、泣いてます?』(スレッタ)
二人の絆がホンモノになったシーンでした
何がひっくり返るのか
スレッタのセリフにわざわざ「全部がひっくり返る」と入れたのは、その予兆と考えるのがオーソドックスでしょう。スレッタから見ていた前提がひっくり返るのか、視聴者が考えていた前提がひっくり返るのかはわかりませんが・・・。
<スレッタから見た前提でひっくり返りそうなもの>
母親・プロスペラとの関係性
エアリアルに自分の娘のように語りかけるプロスペラ
© 創通・サンライズ・MBS
『GUND医療の件、実現できそうで良かったわね』(プロスペラ)
『スレッタ達のおかげです』(ベルメリア)
『自慢の娘よ』(プロスペラ)
プロスペラの言動に不審なものを感じるベルメリア・ウィンストン
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それだと「からくりサーカス」ですよね。いずれにせよベルメリア・ウィンストンは、プロスペラの言動に胡散臭さを感じているようです。実際に、”自慢の娘”と言いつつ復讐の道具にしたり、株式会社ガンダムも応援する振りをしてカモフラージュに利用したりしています
プロスペラは、自身がエルノラ・サマヤあることを明言しましたが、そこから類推するとエアリアルの中にエリクトがいるという前提がひっくり返るのかもしれません
ひっくり返って、こぼれるモノの象徴
© 創通・サンライズ・MBS
実は娘のミオリネの事を大事に思っていたデリング。実は娘のスレッタを「復讐の道具」と考えていたプロスペラ。親子の関係がひっくり返る!?
