円城寺
テレビアニメ「憂国のモリアーティ」の第6話と第7話「ノアティック号事件 」のレビュー&考察です。題名の通り、ノアティック号で起こる事件がメインですが、今回からシャーロックホームズとの知恵比べが始まります!
ひとみん
ストーリーを見たい方はいつもの通り、目次からタイムラインに飛んでね
もくじ
ホームズとウィリアムの初めての邂逅
シャーロック・ホームズ初登場
円城寺
シャーロック・ホームズが初登場します。場所はノアティック号の巨大な螺旋階段の近くです
ドロシー
ホームズだけど、女性を複数人侍らせているところとか、ワイルド系な態度。言葉遣いとか、モランと同じタイプね
ホームズ
後の名探偵シャーロック・ホームズ。オックスブリッジ大学出身で出自に誇りを持っているが、敢て労働者階級の訛りで話す。鋭い観察眼と洞察力、知識を持つ。身体能力も高く、格闘術にも秀でている
円城寺
そこですか。相変わらず斜め上ですね
ホームズがウィリアムの職業を言い当てた根拠
円城寺
作中、シャーロックホームズがウィリアムの職業を言い当てるのですが、その根拠はウィリアムの以下の挙動でした
ウィリアムの職業を言い当てた根拠
螺旋階段を見ていた時間・距離・角度
そこからウィリアムが装飾の美しさや、柱の構造などではなく、螺旋が描くカーブが「黄金比」かどうかに興味を持ったことを見抜く
ひとみん
「黄金比」ってなあに?
円城寺
螺旋と数学を結び付けた「黄金螺旋」の考え方ですね。詳しくはこちらで
ウィリアムは負けず嫌い?
ドロシー
でも、それに対して、ウィリアムがやり返すのね。結構負けず嫌いね
風雅
これから二人の知恵比べが始まるのですね。でも、このエピソードではさわり位でしょうか
円城寺
お互いに興味をもったみたいで、これから楽しみですね!
ウィリアム・ジェームズ・モリアーティとシャーロック・ホームズの邂逅。それがこれから二人やその周囲にどういう形でインスパイアされるのか
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「制度は簡単には変えられない」都構想でも明らか
劇場型犯罪の演出を狙うモリアーティ教授
円城寺
この回の冒頭、ウィリアムが仲間たちに今後の活動方針の説明をしました。ちょっと複雑なので、要約すると、主旨は、”この国の階級制度を変えたいが、制度は直ぐには変えられない。だけど意識なら一瞬で変えられる。だから、意識を変える為に、支配階級が加害者となる劇場型犯罪を演出する”、といったところでしょうか
活動方針
本当は「階級制度」を変えたい
しかし、制度は直ぐには変えられない
でも、人の意識なら一瞬で変えられる
その為に支配階級が加害者となる劇場型犯罪を演出する
ドロシー
その劇場型犯罪の加害者が貴族階級などの支配階級で、そこから、支配階級への批判を巻き起こすという算段ね。どこかの国の「上級国民批判」と似ているわ
ひとみん
あれも何か仕組まれたものだったのかな
風雅
それは中々の「陰謀論」ですね。まあ、陰謀はともかく、情報操作や、印象操作はいくらでもやられていますからね
今回のターゲットと狙い
円城寺
今回のターゲットは自領の狩場で、アンダークラスの人を対象とした人間狩りをしているという悪評の有るエンダース伯爵です。絵にかいたような悪い支配階級ですね
ドロシー
なんか小物臭がプンプンするから、ただの引き立て役よね
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『意識を変える』はテーマの一つか
第4話でもウィリアムが拘った
ひとみん
被支配階級、アンダークラスの人の意識を変える、って前のエピソードでも無かったかな?
円城寺
ありましたね。第4話の庭師のバートンですね。
ドロシー
先祖代々の主人に逆らえなくて、子供が治療を受けられずに、奥さんとの間に溝ができたやつね
【憂国のモリアーティ】第4話「希少な種」 レビュー&考察アニメ「憂国のモリアーティ」第4話「希少な種」のレビュー&考察です。主人公のウィリアム・ジェームズ・モリアーティがダラム大学の数学教授として赴任するところから始まるエピソードです。今回のエピソードは、どちらかというと心理サスペンスの趣きが強い印象...
風雅
「やれなかったんじゃない。やらなかったんだ」という言葉ですよね。この作品の重要なテーマの一つですよね、多分
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「ノアティック号事件」アウトライン
タイムライン
第6話「ノアティック号事件 第一幕」
- STEP01アバン狩場で貴族に狩られる男
- STEP02オープニング映像通常オープニング
- STEP03Aパートウィリアム・ジェームズ・モリアーティが仲間のアルバート、ルイス、モラン、フレッドに今後の活動方針を説明する。悪いのは階級制度でこれを変えなくてはいけないが、制度は直ぐには変えられない。でも、人の意識は一瞬で変えられる。その目的の為、ロンドンを犯罪都市にする。人々が犯罪行為を目の当たりにする事で問題意識を持つ様に扇動する。手始めに人間狩りをしているエンダース伯爵をターゲットにする。エンダース伯爵が乗船するノアティック号にモラン、フレッドが船員を装い乗船。また、ウィリアム、アルバートも客として乗船する。そして、エンダース伯爵を怒らせるエサとして、アンダークラスの犯罪者を雇い乗船させ、何かとエンダース伯爵に絡ませる。計画が順調にいっている時にウィリアムはある男と邂逅する
- STEP04Bパート男は頭脳明晰、洞察力・観察力に優れて、ウィリアムの職業を言い当てた。ウィリアムは男に興味を持ちつつ、エンダース伯爵を”主演”とした劇場型犯罪の遂行を進めるのだった
- STEP05エンディング映像通常エンディング
第7話「ノアティック号事件 第二幕」
- STEP01アバンエンダース伯爵の犯罪行為の描写
- STEP02オープニング映像通常オープニング
- STEP03Aパート犯罪行為の隠蔽に手を貸すふりをするウィリアム・ジェームズ・モリアーティ。船上バレエの観賞に浸るエンダース伯爵。そこにウィリアム・ジェームズ・モリアーティが現れ、男が生きているように見せる。まんまと劇場型犯罪の加害者を演じさせられるエンダース伯爵。
- STEP04Bパート後始末の話。エンダース伯爵の余罪を追及する為、猟場の捜索を画策するウィリアム・ジェームズ・モリアーティ。ただ、事件の真相に迫ったシャーロック・ホームズを不安要素視する。
- STEP05エンディング映像通常エンディング