忍の一時
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総評
最終回には特に”裏切りのどんでん返し”的なものはなく、柘植礼羽の裏切りがそれにあたると考えられます
『盛り上がりに欠けた』と言うより、公式twitterのフォロワー数などを見ると、途中から放送が進むごとにフォロワー数を減らしていくというパターンで『盛り下がった』という感じでした
そういう意味では、放送前の広告は足りていたと言えるのでしょうね。記憶曖昧ですが、リコリスリコイルが20000人突破したのは放送後だったと思うので、同じオリジナルアニメとしては放送後に10倍以上の大きな差がついたという感じでしょうか。同じクールで放送されていた、「アキバ冥途戦争」と比較しても開始時時点ではダブルスコアくらいでリードしていたのが、途中で逆転されるという結果でしたね
ストーリーライン
- 第壱話青天の霹靂櫻羽一時は、甲賀の刺客椿 里美に命を狙われる。その事件を契機に、自身が伊賀忍者の頭首であり、甲賀に命を狙われている事を知る
- 第弐話慈悲なき選択櫻羽一時は、甲賀の魔の手から逃れるとともに、忍者としての基礎を学ぶため黒点忍術学園の編入試験を受ける。しかし、編入試験にも椿 里美が紛れ込んでいて再び命を狙われる
- 第参話合縁奇縁忍術学園に入学した一時は、そこで二人の美少女、黄瀬川輝麗と鈴ノ音涼子に出会う。しかし、甲賀の伴朱雀から命を狙われることになる
- 第肆話作り手と使い手忍具試験に紅雪、瀬川輝麗と鈴ノ音涼子と共にチームを組み臨む一時。そこに二人の男子生徒が仲間になりたいと言ってくる。チームの中に裏切り者がいて試験は不合格になる
- 第伍話痛みの連鎖実技試験に乗じて一時を殺すつもりの甲賀。紅雪は一計を案じて、裏切り者をあぶり出す事に成功するが・・・。さらなる情報漏れで窮地に。
- 第陸話影とぬくもり夏休み伊賀の里に帰る一時と紅雪。輝麗と涼子も居候して伊賀の人たちと触れ合う
- 第漆話正義はどこにある安忍長五所川原により、甲賀の横暴を咎める忍者大会議が開催される。しかし、そこにも甲賀の罠があり、弓香が安忍庁に拘束される
- 第㭭話黄昏は嵐を伴って死刑宣告された弓香を救出に時貞と紅雪が向かう。時貞の不在を知った甲賀は機械忍者『アスラ』を大量投入し伊賀の殲滅を図る
- 第玖話暁が照らすもの一時たちは、輝麗と涼子の協力で機械忍者『アスラ』の充填装置を破壊し、甲賀を撤退させる。一方、弓香を救出した紅雪だったが、洗脳されており、唐獅子玄二に操られて、弓香を人質に立てこもる。紅雪は唐獅子玄二によるコントロールに抗い気を失う。弓香はその隙に何者かに刺殺される
- 第拾話奪われた者たち時貞の調べで、紅雪の脳内にコントロールする為のチップが埋め込まれている事が判明する。
- 第拾壱話悔いなき道を一時は裏切り者をあぶり出すため罠を張る。かかった獲物は柘植礼羽だった。一方、伴朱雀は父の遺品の中から、美濃部鬼神丸殺害時のデータを入手する。殺害の黒幕は美濃部鬼道だった
- 第拾弐話忍の一時甲賀が伊賀を総攻撃する夜、一時は甲賀の本拠地に向かう。そこで美濃部鬼道と対決する
その割に1話から、柘植礼羽が怪しいって言っていて、2話ではほぼ断言してましたけどね。
柘植礼羽
櫻羽一時が、椿里美の自宅で椿里美一味に襲撃された時に逃走を助けた
ドロシーきた、本命よ
- 櫻羽一時に一人で街に逃げるように指示。そこには甲賀忍者が複数待ち構えていた
- 櫻羽一時が「黒点忍術学園」の編入試験を受ける事を知っていた
円城寺現時点では確かに一番怪しいですね一番怪しい柘植礼羽
© DMM・TROYCA/忍の一時製作委員会
まだまだ、情報不足ですが、現時点での容疑者
(本命)柘植礼羽
(保留)森山光蔵
(その他怪しい人物)紅雪、加賀時貞

論理的に詰めて柘植礼羽の一択になったのは10話ですね
柘植礼羽の一択に
加賀時貞は、櫻羽弓香の傷口から、紅雪の犯行ではない、と気づいたようです
円城寺でも、裏切り者に悟られないように、その事を伏せたんですねドロシー腹部を刺した謎はますますわからないわね苦しむ櫻羽弓香の顔を観たかったとか、そんな下衆な理由なら、ヘイトを集めるのでいいですけどね。
風雅裏切り者も結局「いい人」的な扱いなら、究極的につまらないですからね前回の考察から、裏切り者はこれで柘植 礼羽の一択でしょう

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伊賀と甲賀に絞るべきだった
こうやって全話並べてみると、わざわざ黒点忍術学園を舞台にしたエピソードを入れる必要があったのか疑問ですね。しかも3話・4話・5話の計3話しか舞台になっていないですからね。2話ぐらいまでは、盛り上がりには欠けましたが、盛り下がる事は無かったと思います。
忍術学園を舞台にしたのが悪いというより、多くの組織に手を出し過ぎて、少ない尺でリソースが拡散して、キャラやエピソードの掘り下げが浅くなり、雑になったり、いい加減になったりして、離れていく人が多くなったのではないでしょうか。
その二人のキャラは最初から、伊賀に含めて登場させた方がすっきりすると思います
黒点忍術学園、国家安全忍術案件対策部隊、上忍評定衆と手を広げ過ぎて、全てが中途半端に浅く、薄く雑になってしまった
そちらが主人公ならまだいいですが、新人刑事(上月 汐音)が捜査のイニシアティブを握るとか突飛すぎますしね。
こうすれば盛り上がった!?
「中ボス」論
忍具試験を出したのは、中盤の盛り上がりが欲しかったからだと思いますが、完全に裏目に出ましたね。
それも大きいですが、裏切り裏切りと続くと、裏切りのインパクトも無くなりますよね。中盤の盛り上げ方としては、アクションに重きを置くなら、中ボス的な存在を出すのが王道です。例えば、「甲賀四天王」のようなキャラを設定して、それを一人づつ倒していくようなパターンとかですね
謎解き要素
ミステリーに比重を置くなら、脳内チップの活用とかも考えられます。
例えば、紅雪だけでなく、黄瀬川輝麗や鈴ノ音涼子も一時の幼馴染にして、三人のうち、誰かの脳にチップが埋め込まれているという設定でそれを推理させる展開にすれば、謎解き要素で盛り上げる事も可能だったと思います。
アクション、謎解き、それぞれ混ぜながら進展させると持ち上がったかも
裏切り者を主要キャラにする
あと、柘植礼羽の影が薄すぎる問題は、黒点忍術学園の部分を無くして、一時の教育係を加賀時貞と柘植礼羽にして、一時との絡みを格段に増やして、柘植礼羽が師匠的な位置づけになれば、裏切りのインパクトも大きくなったと思います
外野の立場だと色々アイデアは出ますが、そもそも各忍者の里を攻略していくゲームにするつもりだったという話も(ジョークかもしれません)ありましたし、製作サイドとしても制約が多い中で創作されて大変だったと思います。
ラストで明かされる裏切り者は主要キャラとして扱う
主要キャラは愛着がわくので、下衆なキャラ設定には、し辛いというのもあるかもしれません。しかし、裏切りで煽る以上、それは割り切りが必要ですね