オペレーター
大河ドラマ「晴天を衝け」を10倍楽しむ為の解説レビューです。ドラマではあまり触れられないような時代背景や、経緯などを解説しながらレビューします。第17話「篤太夫、涙の帰京」では栄一が平岡円四郎の最期を知ります。そして、円四郎の厚恩を最も感じるシーンが今回はありました
哀しすぎる手紙
オペレーター
篤太夫から伝えられた「掛け軸」の事を思い出した、平岡円四郎の妻やすは、「掛け軸」の裏に円四郎からの手紙を見つけます
円城寺
この手紙が、慶喜が作る新しい世の中で、妻やすとの未来を楽しみにしているという内容で、前向き過ぎて、余計に悲しみを誘いますね
ドロシー
本当に内容が明るくて、自分が死ぬなんて微塵も考えていない内容だから、ギャップがあり過ぎて、喪ったものの大きさが伝わるシーンだった。やすも辛いわね
因縁の代官
胸のすくシーン
オペレーター
兵を集めて、帰京する篤太夫(=栄一)と成一郎(=喜作)の前に因縁の代官が立ちふさがります
ドロシー
篤太夫(=栄一)は、この代官には散々嫌な思いさせられてきたわね。嫌なシーンばかり思い浮かべていたから、ある種トラウマみたいになっているわね
オペレーター
代官は、一橋家の家臣に、「もとは当領分の百姓」だから、引き渡して欲しいと要求します
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円城寺
すごく緊迫するシーンでしたが、猪飼勝三郎が、「今となってはかけがえのなき家中の者」とぴしゃりとはねつけます。胸のすくシーンでした。
ドロシー
代官からすると、たかが百姓だから、あっさり引き渡してくれると高を括っていたのね。
風雅
代官が頭を下げる中、前を向いて堂々と歩く篤太夫(=栄一)たちのシーンは、すごく胸のすくシーンでした。ただ、このお礼を言いたい相手、平岡円四郎が既に亡くなっているという事実に対する、悲しみがいや増すシーンでもありました
散々嫌な眼に逢って来た代官に頭を下げさせる痛快なシーン
であると同時に
一番、お礼を言いたい存在、平岡円四郎が亡くなっている哀しみが増すシーンでもありました。
猪飼勝三郎
ひとみん
代官にぴしゃりと言ってくれた、猪飼勝三郎ってどんな人でこれからどうなるの?
円城寺
作中で本人が話している通り、ドジな事が多い人物だったようですが、面倒見の良い人でもありました。維新後も栄一とは親交があり、息子さんは大蔵省(今の財務省)にいて、栄一も旧恩から、色々とお世話をしたようです。詳しくは、下記のリンクにあります
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自分の身代わりと感じた慶喜
身代わり
オペレーター
さて、一番お礼を言いたい相手が亡くなっている中、帰京した篤太夫(=栄一)と成一郎(=喜作)は、慶喜に謁見します。そこで、慶喜から、「なぜ円四郎が、水戸藩士に暗殺されなければならなかったと思うか」と問われます
円城寺
二人は「わからない」って答えるのですが、慶喜は「自分の身代わりとなった」との考えを言います
ひとみん
どういうこと?
ドロシー
尊王攘夷に対して、のらりくらりとかわしてきた自分に対する怒りが、平岡円四郎に向かったって考えているのね
呪いの言葉
オペレーター
慶喜は尊王攘夷が、呪いの言葉になり果てたと嘆きます
ドロシー
そして、その”呪い”の象徴、天狗党が京に来るわよ