オペレーター
大河ドラマ「晴天を衝け」を10倍楽しむ為の解説レビューです。ドラマではあまり触れられないような時代背景や、経緯などを解説しながらレビューします。第22話「篤太夫、パリへ」では、渋沢篤太夫(=栄一)は、徳川昭武の随行員としてパリに行きます。果たして、そこで待っていたものとはー
ひとみん
渋沢篤太夫(=栄一)の船旅の様子、食レポとかは前回の記事を読んでください
船旅での食事やタイムテーブルなど

【大河ドラマを10倍楽しむ】「晴天を衝け」第21話 解説レビュー 栄一の洋食「食レポ」と今生の別れ大河ドラマ「晴天を衝け」を10倍楽しむ為の解説レビューです。ドラマではあまり触れられないような時代背景や、経緯などを解説しながらレビューします。第21話「篤太夫、遠き道へ」では、渋沢篤太夫(=栄一)は、一橋喜の命により、訪欧使節団の一員として、パリ万博に行くことが決まります。船旅の食事やタイムテーブルなどをご紹介します。孝明天皇の崩御に伴う、幕府滅亡への流れ、日本の為に共に励むことを約束しながら亡くなる方、これから栄一と一緒に国造りの励む人との出会いなど悲喜こもごもなエピソードでした。...
もくじ
パリロケ成らず
グリーンバックでも堂々の演技
オペレーター
当初、パリロケが計画されていたそうですが、コロナの影響でそれが叶わず、グリーンバックで演技を行い、VFXで画面を作成しました
ドロシー
演技しずらいと思うけど、それを思わせない、堂々とした演技だったわね
当時のパリの様子
円城寺
パリ万博と言うとエッフェル塔が有名ですが、この当時はまだ出来ていなかったんですね?
オペレーター
そうです。パリ万博は何度か行われていますが、渋沢篤太夫(=栄一)たちが行ったのは、1867年のパリ万博です。エッフェル塔は1889年のパリ万博なので、まだありませんでした
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エッフェル塔

円城寺
なので、今回はパリの象徴として、凱旋門が出て来ましたね
凱旋門

パンフレット
円城寺
NHKでも、パリ万博を特集した番組が製作されてます
幕府vs薩摩の外交戦争
日本初の勲章
オペレーター
この時の万博で、薩摩は日本初の勲章を製作して、それをフランス高官に配るという事までしていました
オペレーター
幕府も対抗して葵勲章を製作しようとしましたが、完成前に幕府は斃れて、幻の勲章となりました。
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役に立たない水戸藩からの随行者
オペレーター
以前、ご紹介した通り、水戸藩からの随行者は、完全に邪魔ものです
ひとみん
詳細は、以下の別記事の「いよいよパリ行き」(慶喜が推挙した理由)に書いています

【大河ドラマを10倍楽しむ】「晴天を衝け」第20話 解説レビュー 土方歳三と渋沢篤太夫(=栄一)の邂逅大河ドラマ「晴天を衝け」を10倍楽しむ為の解説レビューです。ドラマではあまり触れられないような時代背景や、経緯などを解説しながらレビューします。第20話「篤太夫、青天の霹靂」では、一橋慶喜の将軍就任に伴い、幕臣となった渋沢篤太夫(=栄一)の戸惑いと失意が描かれました。そんな中、新選組副長・土方歳三との出会いも描かれました。後に渋沢栄一は、土方歳三の事を「友達」と呼んでいます。渋沢篤太夫(=栄一)が千代に宛てた手紙の原文など、この辺りの資料をご紹介。次回予告にある「パリ行きに秘められた重要な目的」や慶喜が渋沢篤太夫(=栄一)を推挙した理由も考察します。...
ドロシー
本当に邪魔にしかならない感じだったわね
消えた600万ドルの借款
オペレーター
小栗忠順が、期待を掛けていた600万ドルの借款が失敗したようです
ひとみん
どうして消えたの?
オペレーター
幕府が、日本唯一の中央政府であるという信頼が揺らいだからです。薩摩と同じ地方政権の一つと言う印象を持たれてしまいました
ドロシー
これでいよいよ栗本鋤雲のパリ行きが実現するのかな
語られなかったもう一つの理由
円城寺
作中では、語られませんでしたが、600万ドルの借款が消えたのには、実はもう一つ、理由があります
ひとみん
最近、アメリカが絡んでこないなあ、と思っていたら国内で戦争していたのね
モンブラン伯爵は山師なのか?
オペレーター
作中、登場するモンブラン伯爵ですが、山師という評価が多いようです
ひとみん
山師って?
円城寺
投機をする人とか、詐欺師とか、そういう意味ですね。投機をする人と詐欺師は、現在では随分意味が違うので、結構、曖昧な言葉です。
風雅
金銭欲や自己顕示欲が強いのは、わかりますし、冒険を好む性格でもあったと思います。ただ、彼の実際の行動をみると、日本に対して(五代に対して?)誠実な行動が多いですね
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風雅
イギリス留学中の薩摩藩士から、モンブランを危険視する建言が薩摩藩に送られたりしていますが、全てイギリス絡みなので、モンブランを危険視する声は、あまり公平では無いのかもしれません
ドロシー
五代はイギリスのグラバーなんかとも懇意だったりするのでホント板挟みだったのかも
その頃日本では
日本でも外交戦争
オペレーター
15代将軍になった徳川慶喜が、自らが日本の代表である事を印象付けようと、外国公使との接見を重ねていました
円城寺
外国の外交官たちも、徳川幕府を見直しつつあるようです
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とん挫した四侯会議
オペレーター
島津久光は、四侯会議で、日本の主導権を握ろうとしましたが、徳川慶喜に阻まれました。以後、薩摩藩は、倒幕へと舵を切っていきます
ドロシー
この辺りは、主導権争いよね
島津久光は、幕府や徳川家を”お飾り”として残し、実権を雄藩連合側に持って行こうとした。
それが無理だと解ると倒幕に舵を切った
風雅
でも、幕府も徳川も潰すという事は、薩摩藩も無くなり藩主や国父という地位も無くなる事で、結局、自分で自分の首を絞めることに繋がる訳ですね
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