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大河ドラマ「晴天を衝け」を10倍楽しむ為の解説レビューです。ドラマではあまり触れられないような時代背景や、経緯などを解説しながらレビューします。第23話「篤太夫と最後の将軍」では、パリで徳川昭武の長期の留学準備に入る渋沢篤太夫(=栄一)と時代の流れに逆らえず大政奉還をする徳川慶喜が描かれました
もくじ
平九郎と聖地巡礼
オペレーター
23話で凛々しくも愛らしいところを見せてくれた平九郎ですが、この後、大変悲しい結末を迎えることになります
風雅
そのエピソード自体は作中であると思いますので、その節に解説・補完したいと思います
円城寺
ただ、次週から三週間空いてしまいますので、その間、聖地巡礼をお考えの方の為に、「平九郎茶屋」をご紹介します
休暇村奥武蔵
円城寺
夏休みにどこか「晴天を衝け」ゆかりの地を訪れたい、とお考えの方、平九郎に興味をお持ちの方は、一考されては如何でしょうか
来週から三週間空きます。聖地巡礼のチャンスかも
追い詰められる慶喜
原市之進の最期
オペレーター
21話の解説レビューで触れましたが、原市之進の最期が描かれました。
「登場人物の考察」参照
【大河ドラマを10倍楽しむ】「晴天を衝け」第21話 解説レビュー 栄一の洋食「食レポ」と今生の別れ大河ドラマ「晴天を衝け」を10倍楽しむ為の解説レビューです。ドラマではあまり触れられないような時代背景や、経緯などを解説しながらレビューします。第21話「篤太夫、遠き道へ」では、渋沢篤太夫(=栄一)は、一橋喜の命により、訪欧使節団の一員として、パリ万博に行くことが決まります。船旅の食事やタイムテーブルなどをご紹介します。孝明天皇の崩御に伴う、幕府滅亡への流れ、日本の為に共に励むことを約束しながら亡くなる方、これから栄一と一緒に国造りの励む人との出会いなど悲喜こもごもなエピソードでした。...
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倒幕の機先を制したが
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徳川慶喜は、薩長が目論む武力倒幕の機先を制するために、「大政奉還」を行いました
ひとみん
「大政奉還」の目的が良く分からない
オペレーター
薩長は武力による倒幕を目指していましたが、先に「大政奉還」により幕府を無くすことで、武力倒幕の大義名分を奪う事が目的でした
「大政奉還」の目的: 幕府が消えると討幕は出来ない
風雅
当時、古い幕藩体制は無くす必要がある、というのは大方の共通認識でした。ただ、新しい体制に徳川家を入れるべきかどうかは、意見が割れていました。徳川慶喜は、武力倒幕のついでに、徳川家まで潰されることを避けて、徳川家の力を温存し、新体制の中心になる事を狙ったと考えられます
ひとみん
そっか。存在しない者は倒せないからね
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小御所会議
オペレーター
小御所会議での議論は紛糾しました
円城寺
薩長の狙いはズバリどの辺りだったのでしょうか
風雅
徳川潰しでしょう。辞官と納地(=領地の返却)を求めて、反発すれば、武力で潰す考えだったようです。まして、徳川慶喜を新政府の中心に据えるなどもっての外、という考えだったようです
円城寺
一方、山内容堂などは、幕府は潰すが、新政府には徳川慶喜も加えたい、という考えだったわけですね
風雅
薩摩も多分、島津斉彬が生きて言えば、武力倒幕には行かなかったと思います。西郷隆盛なども、島津斉彬には逆らえませんから
円城寺
小御所会議での結論はどうなったのですか?
風雅
薩長は、天皇の命令で有無を言わせず辞官と納地を決めたかったのですが、結局、”勧告”という形になりました。つまり、どうするかと言うのは徳川慶喜の意志に委ねられた形となりました
徳川慶喜は、辞官は受け入れたが、納地については、返上ではなく、一部新政府に献上という形で、自分が新政府の実質的なオーナーになろうとしていた
円城寺
しかし、折角の慶喜の考えも、古い考えから脱却できない幕臣が薩摩の挑発に乗ってしまう事で台無しになったのですね
パリで渋沢篤太夫(=栄一)を開眼させたもの
合流した栗本鋤雲
オペレーター
19話で解説した通り、栗本鋤雲が合流しました
ひとみん
↓19話解説の「無名だけど目立ってた栗本鋤雲」の項を観てね
https://fugaofftime.com/seiten19
ドロシー
慶喜の事を嫌っていたようだけど、渋沢篤太夫(=栄一)とは、割と上手くやっている感じ
下宿先のパノラマ
大河ドラマ「青天を衝け」
外部リンク
特集:360°ビュー02「パリ ペルゴレーズの館」|大河ドラマ「青天を衝け」
パリ万国博覧会に参加した徳川昭武一行が移り住んだペルゴレーズの館のセットを360°画像でご紹介します。
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官尊民卑の旧習は打破できる!
オペレーター
作中でもあった、ヴィレット大佐と銀行家のフリュリ・エラールの会話の様子が、渋沢篤太夫(=栄一)に官尊民卑の旧習打破と民業の振興を人生の目的させたと後に本人が語っています
ドロシー
この辺りに感銘を受けた事が、オーディエンスに伝わるように、血洗島編で、官尊民卑の問題点を念入りにやったわけね
ひとみん
伏線回収!
円城寺
伏線の張り方、お見事でしたね
公益と合本主義
オペレーター
「資本主義の父」と言われる渋沢篤太夫(=栄一)ですが、彼自体は合本主義と言う言葉を用いました。違いは”公益”にあります
風雅
この辺りは次回以降、詳しく出てくると思います
ひとみん
ベルギー国王の話って本当にあったの?
オペレーター
そのエピソードも渋沢篤太夫(=栄一)の日記に出て来ます
「資本主義の父」
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昭武を支えた財政策
ひとみん
徳川昭武は、フランスではどんな生活をしていたの?
朝7時~9時:乗馬の練習
朝食
朝食後~午後3時:語学の学習
午後3時~:その他の勉強
オペレーター
この昭武の留学を財政面から、支えるべく、倹約に努めた渋沢篤太夫(=栄一)ですが、倹約だけでなく、お金を増やす努力もしていました
株とフランス公債
円城寺
それが鉄道会社の株式と、フランス公債だったわけですね
風雅
倹約で2年程度の留学には耐えられる金額を貯めていたようですが、さらにそれを増やして4~5年はなんとか、という水準まで行ったようです
ドロシー
利息と配当金を収入にしていたわけね
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