考察『閃の軌跡 Northern War』　８話感想・解説

オペレーター

TVアニメ『The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War』の８話「決意の間、白茶けた城下」感想です

ラスボスと思われた北の猟兵の首領「グラーク・グロマッシュ」が何者かに殺害されるという衝撃的なラストだった８話「決意の間、白茶けた城下」。だれがマスター”グラーク”こと「グラーク・グロマッシュ」を殺害したのか？その目的は？と興味は尽きませんが、まずは本編で語られた北方戦役の概要と、現在の状況を振り返ってみましょう

北方戦役とは
グラーク殺害事件
- タリオン・ドレイク
- ジェイナ・ストーム

北方戦役とは

『北方戦役』のアウトライン

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本編「閃の軌跡」では断片的にしか語られなかった『北方戦役』はエレボニア帝国がノーザンブリア自治州に侵攻して併合した戦争でした

＜「閃の軌跡」で断片的に語られた『北方戦役』の経緯＞

エレボニア帝国の内戦『十月戦役』に、反乱軍（貴族連合）側の傭兵として参戦した『北の猟兵』の帝国内における「ケルディック焼き討ち」行為に対して、帝国政府は『北の猟兵』の本拠地であるノーザンブリア自治州に対して莫大な賠償請求を行う
ノーザンブリアの自治州議会は帝国から突き付けられた莫大な賠償請求に混乱し紛糾する
『北の猟兵』は混乱する自治州議会を不法に占拠して、自治州を掌握した上で帝国の要求を拒絶する。
『北の猟兵』は国際犯罪組織・結社『身喰らう蛇』から供与された大量の人形兵器を配備する。
エレボニア帝国は、自治州を不法に実効支配する『北の猟兵』と、『北の猟兵』に協力する『身喰らう蛇』の排除を、大義名分とした宣戦布告を行う。
エレボニア帝国は正規軍を動かさず、旧貴族連合軍の主力部隊オーレリア・ルグィン将軍が率いる機甲兵師団をノーザンブリア侵攻に投入する
ノーザンブリア自治州首府ハリアスクは、一か月持たずに陥落、翌月ノーザンブリアは帝国に併合され、帝国領ノーザンブリア州となる

元々、エレボニア帝国内部の要請に基づいて行った「ケルディック焼き討ち」に対して、莫大な賠償請求が行われた事にノーザンブリア上層部では反発が強かった

エレボニア帝国政府の思惑

ギリアス・オズボーン宰相が、ノーザンブリアが払う事のできない莫大な額の賠償請求を突き付けた理由は、『北の猟兵』の暴走を誘発してそれと結託する『身喰らう蛇』をあぶり出して宣戦布告の大義名分を得ることにあったと考えられます。

ドロシー

エレボニア帝国はどうして貧しく魅力の無いノーザンブリアを併合したの？

＜エレボニア帝国ギリアス・オズボーン宰相の思惑＞

大陸の最貧困地域であり混乱するノーザンブリアには、『身喰らう蛇』の拠点が存在しており、放置すると隣接する帝国本土に対する結社の介入の起点となる可能性が有った。その為、『身喰らう蛇』の勢力を帝国周辺から駆逐したかった
カルバード共和国との全面戦争に備え、後方支援拠点及び侵攻ルートとしてノーザンブリアを利用したかった
旧反乱軍を取り込む事で内戦を完全に終わらせること

以上が、鉄血宰相オズボーンの目的と思われます。