オペレーター
テレビアニメ「進撃の巨人」第62話「希望の扉」のレビュー&考察です。ライナーの回想がメインでストーリーは殆ど進みませんでしたが、怪しい負傷兵はやはりエレンでした。
円城寺
回想シーンは過去のシリーズを観ていないとさっぱり分からないと思いますので、興味のある方は公式のダイジェスト版のこちらをご覧ください
もくじ
ライナーサイドから見た壁襲撃の顛末
親が子を自らの思想に染め上げる罪深さ
円城寺
前シリーズでも終盤で、グリシャのモノローグでありましたが、子に対する親の思想の強制描写がありました。
ドロシー
これは、片や反日国家で行われている反日思想(=パラディ島は悪魔)の染め上げのようなもので、もう片方が、先祖が悪い事をしたからずっと償わなければいけないという自虐史観(嬉々として己の祖先を卑下する)の押し付けなので、現在でも身近で行われている事よね
イカサマでマーレの戦士に選ばれ
円城寺
ライナーはマーレの戦士に選ばれますが、それは実力で選ばれたわけでなく、弟を助けたいマルセルの”ロビー活動”によるものでした
風雅
ただ、これはマルセルがそう思っているだけで、実際にマルセルの活動が、選考にどれだけ影響を与えたのかは分かりませんね。選考理由をしゃべっているシーンでも別に優秀さで選んだわけでもなさそうです
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自分のミスでマルセルが犠牲に、しかもその場から逃走
ドロシー
マルセルがライナーを庇って巨人に捕食された時に、恐怖心に克てずその場から逃走。で、自分が助かりたい一心で、アニやベルトルトを脅迫してアニにボコられるというダメっぷり
円城寺
ガリア―ドが怒っていた理由がわかりますね。兄が捕食されてしまう原因を作った、助けずにその場から逃げた、それでいながら兄のマネをするようになった
オペレーター
その後の出来事は断片的に描写されるだけでしたが、刷り込まれていた反パラディ思想と実際に見た現実の乖離にライナーたちのメンタルが蝕まれていく様が描写されていました
ドロシー
子供がたった3人で長期間に渡る潜入生活をしたんだから相当な苦悩でしょう
ライナーのメンタルダメージ経緯
ライナーのメンタルダメージ時系列
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STEP01母親による自虐史観の強制自らのアイデンティティを否定する自虐史観の刷り込みで寄る辺を失います
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STEP02父親の反エルディア思想自らのアイデンティティを否定され続けたライナーは”家族”を拠り所にしようとしましたが、「反〇」思想により、父親からも疎まれている現実を知ります
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STEP03イカサマで戦士に選ばれた事実戦士に選ばれた事を拠り所にしようとしましたが、能力によってえらばれたわけでなく、弟を助けたいマルセルの作為によるものと知りショックを受けます
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STEP04顎の巨人を失う失態自分を庇ってマルセルが巨人に捕食されて、しかも恐れからその場から逃走して顎の巨人を失う失態を演じてしまいます
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STEP05悪魔ではなかった悪魔だと信じ込まされていたパラディ島の人々が普通の人々であった事実で罪悪感に苛まれます
円城寺
自ら命を絶とうとしたライナーですが、それを思いとどまります。最後に得た寄る辺が、ファルコ達の行く末を見守る事だったんですね
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エレン潜入の謎
オペレーター
怪しい負傷兵はエレンでしたが、エレンのマーレ潜入にはいくつかの謎があります
エレンの目的
ドロシー
まずエレンの目的よね。マーレの標的が、エレンが持つ「始祖の巨人」なんだから、ある意味これは「鴨が葱を背負って来る」ようなもので、パラディ島サイドからするとあまりにリスクが高すぎるわ
円城寺
そうですね。エレンの単独行動でしょうか?
ドロシー
単独行動を許していたとしたらあまりに無警戒な話よね。ミカサもリヴァイもそんな無能かしら
ファルコに近づいたのは偶然か
ひとみん
それからファルコに近づいた目的
ドロシー
それはライナーと親しそうで騙し易そうな感じだからじゃないの。人良さそうだし、長生きして欲しいは、本音かもしれない
オペレーター
次回以降はエレンの動向もカギになりそうですね