オペレーター
テレビアニメ「進撃の巨人」第63話「手から手へ」のレビュー&考察です。前回は足踏みが続きましたが、今回は重要な説明回となりました。タイバー家当主ヴィリー・タイバーと戦士隊長マガトの会話から、マーレの権力構造が明らかになりました。また、エレンの協力者も輪郭がはっきりしました。最後に、今後のカギを握ると思われる第三国ヒィズル国も登場しました。服装や民族的特徴などからヒィズル国は恐らく日本をモチーフにした国だと思われます。
風雅
確かにストーリー上大切な説明もあるのですが、3週連続のタメ回となりました。この作品は恐怖とスリルに満ちた息もつかせぬ展開、スペクタル性が大きな魅力の作品なので、種明かし・説明が延々と続くと、下のTwitterに該当するような人たちは既に脱落している人が多数かも知れませんね
とある別の出版社の方から「いまの読者は理解しがたいもの、難解なものを求めない。自分の身の回りにあって簡単に愛でられるもの、わかりやすいものだけを求めている。だからそうしたツイートをするんだ」という実にありがたいアドバイスをいただいた。だから、全無視する。ばかにされてるよ。みんな
— 鏡征爾❄️新刊『雪の名前はカレンシリーズ』発売 (@kaga_misa) December 27, 2020
円城寺
このシーズンからアニメ制作会社が変更になっていますが、この展開が影響を与えたのかもしれませんね
もくじ
ヴィリー・タイバーとマガトの密談
密談から分かった事と内容の要約
オペレーター
ヴィリー・タイバーとマガトの密談から分かった事を整理します
マーレの現状(二人の現状認識)
・タイバー家がマーレの実質的な支配者
・マーレ人は戦争に対してリアルさを感じていない
・周辺国から敵視されており、このままではマーレは滅びる
二人の思惑
・徴兵制を復活させて、マーレ人に戦争のリアルさを実感させる。そのことによって軍国主義に歯止めをかける(マガト)
・マーレには英雄が必要。それによって再び周辺国からの求心力を高める(ヴィリー)
・英雄譚の真実を話しする(ヴィリー)
二人の方向性
マーレ軍上層部は粛清し、マガトをトップとした新体制に移行する
パラディ島を悪者にして、それを討つことで、マーレへの求心力を高める
スポンサーリンク
密談前のマガトの立ち位置
円城寺
軍人のマガトが軍国主義に歯止めを掛けたい、というのはちょっと意外でしたね
ひとみん
戦争にリアルさを感じないと何が問題なの
風雅
安易に戦争と言う手段を選んでしまいがちになるんですね。例えばドローン兵器のような無人の兵器が闘う戦争になると、罪悪感が希薄になり、そういう傾向が強まると言われています
ドロシー
でもエルディア人を無人兵器並みに例えるところが哀しい世界よね
ヴィリーの策謀
ドロシー
ヴィリーはマーレ軍上層部を一気に粛清して、マガトを元帥にして軍の権力構造を変えるつもりのようね。それと並行してパラディ島を悪者にして、マーレがパラディ島を滅ぼす事で、再び世界の国から求心力を得るつもりのようね
風雅
所謂プロパガンダというやつですね。自分達の正統性を強調するために外部に悪者・憎悪の対象をつくるという。その際には巨人大戦の真実を話すると言います。その目的はちょっとわからないですね
円城寺
この辺りは前回ジークが言っていた内容とも合致しますね
エレンは利用されるのか?
オペレーター
彼らはパラディ島からの潜入者(ネズミ)の存在にも気づいているようです
ドロシー
パラディ島の脅威を強調したり、軍の上層部を粛清するのに利用するつもりね
スポンサーリンク
エレンの協力者はシークで確定?
手紙と野球道具
オペレーター
一方、エレンには協力者がいるようで、ファルコに手紙の投函を依頼します
ドロシー
パラディ島に手紙が届くわけはないので、相手はマーレ国内よね。しかも、相手からボールなど野球道具が届いた。これはジークで確定ね
円城寺
エレンは家族って言っていましたし、間違いないでしょうね
【協力者はジークで確定の理由】
・手紙はパラディ島には届かない
・相手は”家族”である
・相手から野球道具が届いた
イェーガー祖父ちゃん?
オペレーター
エレンとファルコが話をしていると、名誉マーレ人の腕章を付けたイェーガー祖父が来ます
ドロシー
祖父と孫の対面だけど孫は冷淡よね
「家族の事で悔いがあるのか」
円城寺
上記の一言ですよね。でも、ジークを迎えた時はマトモそうだったのに、何かのきっかけで錯乱するんですね
お爺ちゃんが祖父であると判断する理由
・外見と苗字がイェーガー
・区で診療医
・名誉マーレ人の腕章
スポンサーリンク
前夜祭とお祭り
ヒィズル国(日本をモチーフ)の貴婦人
オペレーター
日本をモチーフにしたと思われるヒィズル国が登場しました
ドロシー
作者は親日家ね。少なくとも反日じゃないわ
円城寺
被差別民であるエルディア人を庇う人格者で、庇い方も気品に溢れ、そつなくスマート。有能且つ人品に優れたって言う描写ですからね
風雅
それ以前の酷い差別感情を見せつける事で、余計に貴婦人の立派さを際立たせていました
サイフは痛いが、顔はほころぶライナー
オペレーター
お祭りでは、戦士候補生たちが買い食いする横で何度も支払いをするライナーが描かれていました
ドロシー
支払いが続いて、顔が曇るのだけど、ガビの楽しそうな顔を見て、思わず笑みが漏れるの。あと戦士であるピークやガリア―ドも一緒に食べる側。貴方たちもはらって上げなさいよ!
円城寺
前回の辛そうなライナーを見ているとホッとしますね
風雅
でも「幸せそうな時間」が即「残酷な時間」に暗転するのがこの作品です
エレンがクレジットされない理由とライナーの驚愕
ドロシー
そうよね。ラストのライナーの驚愕した顔は・・・
ひとみん
ところでエンディングでエレンがクレジットされてなかった
風雅
Cパートで、「エレン!」というライナーの言葉を引き立たせるための演出ですよね。でも、それなら前回もそうしろよって感じですね
円城寺
そろそろ次回から大きく動きそうですね