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鎌倉殿の13人

ネタバレ解説【鎌倉殿の13人】考察 第9話 善児vs三浦義村

鎌倉殿の13人タイトル
オペレーター
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NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の第9話、「決戦前夜」のネタバレ解説です。
円城寺
円城寺
頼朝の指示で伊東追討に向かう和田義盛と、畠山重忠。その前に駆け付けたい北条義時と三浦義村。果たしてー

善児再び!

不憫なり江間次郎

オペレーター
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伊東祐親に八重の始末を命じられた江間次郎ですが、八重を助けようとして善児に殺害されます
ドロシー
ドロシー
最近こういう善人脇役男性の不憫な結末を観ることが多くて気が滅入るわ
ひとみん
ひとみん
これで江間家も乗っ取られるの?
円城寺
円城寺
それはもう少し先のネタバレですけどね

間に合った三浦義村

オペレーター
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八重もあわやと言う所でしたが、三浦義村が間一髪間に合い、助けられます
ひとみん
ひとみん
でも、善児には逃げられた

北条宗時の暗殺時も一度失敗しながら、殺害を遂行した善児。再び八重を狙うのか?それとも・・・?!

八重は実在したのか?

オペレーター
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命を助けられた八重ですが、義時は眼中になく、あくまで源頼朝の側に仕えたいと主張します
ドロシー
ドロシー
義時も大変よね。これでどうやって伊東祐親との約束を守るのかしら
ひとみん
ひとみん
親の心子知らず?!ところで八重って実在したの?

八重は、伝承(後世の物語本、主に「曽我物語」)に残る八重姫と、吾妻鏡に登場する北条泰時を産んだ阿波局(義時の妹も同名だが別人)を結合させたものと考えられる。

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円城寺
円城寺
ドラマの時代考証の人が、以下の理由からこの二人は同一人物だと主張しているようですね
  • 頼朝が最初の妻を見捨てる筈が無い
  • 側(御所)に置いたはずだ
  • それに対して政子が良い顔をする筈が無い
  • 二人にとっての落としどころとして弟(頼朝にとっては義弟)の義時に押し付けた筈だ
  • この後、政子と義時の妹が阿波局を名乗っているのは義姉妹で名前を継承した証だ
ドロシー
ドロシー
かなり強引なこじつけよね。しかも八重は、義時の母の妹という設定、叔母と甥よ
円城寺
円城寺
過去の大河ドラマ、「草燃える」で松坂慶子が演じた茜と似たような位置づけでしょうか

「草燃える」の茜

茜「鎌倉殿の13人 前編 NHK大河ドラマ・ガイド」より引用

<八重と茜の共通点>

  • 北条義時の初恋の人である
  • 北条泰時の母である
  • 御所で働く

<八重と茜の相違点>

八重
父親は伊東祐親父親は大庭景親
頼朝の最初の妻頼朝に夜這いで寝取られる
円城寺
円城寺
茜の設定は現在だとコンプライアンスでアウトになりそうですね
ドロシー
ドロシー
でも茜は義時とは叔母と甥じゃないわ。個人的には茜の設定の方がすんなりいく
風雅
風雅
まあ、八重姫の伝承を活かしたかったんでしょうね。阿波局と結びつけるのは、ちょっと無理筋のような気はしますが

八重姫と阿波局の結びつけはやや強引か

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伊東祐親を助けた理由

伊東祐親決して許さん!

オペレーター
オペレーター
第1話で「決して許さん」と伊東祐親殺害を工藤祐経に命じていた源頼朝ですが、結局助命をしました
ドロシー
ドロシー
息子、それも幼子の仇だからね。なぜ、北条義時はそういう経緯を承知しながら、助命される可能性があると考えたのかな

伊東祐親は、千鶴丸殺害の首謀者。北条義時もそれは知っている

風雅
風雅
源頼朝はタヌキで、北条義時の前では、怒りを面に出さなかったので、可能性があると踏んだのでしょう。実際、畠山重忠の帰順を許していますしね

「味方になろうという者は大事にせねばな」(by頼朝)

メリデリを天秤にかけた

円城寺
円城寺
そうすると政子の口添えの情にほだされたって感じですかね?
風雅
風雅
もうちょっと理詰めで損得勘定だと思います。助命しなかった場合の求心力の低下と、自分の個人的な恨み+助命した場合のリスクを秤にかけて、生かしておいても大して害にはならないと考えたのでしょう

因みに息子の伊東祐清は、そもそも助命して恩賞を与えるつもりであったと史料にはあります。

ひとみん
ひとみん
それはどうして?

伊東祐親が頼朝殺害を企てた時に、いち早く知らせて頼朝を逃がした為と伝えられています。尚、伊東祐清は、比企の尼の娘婿で頼朝のことを頼まれていたものと推察されています。

ドロシー
ドロシー
この時代、乳母の存在は大きいわね

これから先のストーリーも乳母父や乳母の存在の大きさが、大きく関わってきます

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武田に出し抜かれる?!

平維盛の蹉跌

オペレーター
オペレーター
頼朝を討伐すべく、平家は追討軍を派遣します

平家軍の陣容

<総大将>平維盛(平清盛の嫡孫)
<大将軍>平忠度(平清盛の末弟)
<大将軍>平知度(平清盛の七男)
<侍大将>藤原忠清

円城寺
円城寺
ただ、この平家の追討軍ですが、かなりのんびりした出陣になってしまいました
  • STEP01
    9月1日
    大庭景親より都に頼朝挙兵の報。
  • STEP02
    9月5日
    関東への追討軍派遣を決定。
  • STEP03
    9月19日
    上総広常が頼朝軍に参陣。
  • STEP04
    9月22日
    追討軍福原を出立。
  • STEP05
    9月29日
    追討軍京を出立。
  • STEP06
    10月2日
    源頼朝武蔵入国。
  • STEP07
    10月6日
    頼朝、鎌倉入り。
  • STEP08
    10月13日
    追討軍、駿河入国。
  • STEP09
    10月14日
    鉢田の戦い。甲斐源氏が駿河の平家方を制圧。
  • STEP10
    10月16日
    頼朝軍鎌倉を出陣。
ひとみん
ひとみん
平家の追討軍が京を出陣する際の吉日で揉めてダメだった、みたいな事を良く聴くけど、そこは6日のロスしかないんだね
風雅
風雅
全体的に緩かったですね。頼朝があの短期間で大勢力になるとは殆どの人が予想できなかったので仕方ないですが。ドラマでもありましたが、頼朝側も吉日占いしていますしね
ドロシー
ドロシー
6日のロスが無ければ駿河の平家方とは合流出来ていた可能性はあるけど、頼朝は既に鎌倉入りしていたから、大勢には影響ないかな

吉日占いのロスはあまり影響は大きくない

鉢田の戦い

オペレーター
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鉢田の戦いは、甲斐源氏と駿河の平家方の戦いですが、今一度関東の勢力図で確認しましょう
関東勢力図

(出典:wikipedia「石橋山の戦い」

円城寺
円城寺
図の西側(左側)の甲斐源氏と、平家側の駿河国目代橘遠茂が戦った戦ですね
オペレーター
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この結果、駿河が甲斐源氏の勢力範囲となり、平家の追討軍は地の利を失います

【鉢田の戦いの結果】

駿河が甲斐源氏の勢力下になる

ドロシー
ドロシー
これで都から来た平家の追討軍は、所謂アウエー状態よね

主導権争い

風雅
風雅
頼朝にとっては、平家軍と言う建前上の敵と共に、武田軍と言う東国武士団の頂点を争う相手もいる事になるんですが、実はもっと身内に最優先で叩かなければならない脅威を抱えている事が富士川の戦いで明らかになります

頼朝が最優先で対処しなければいけない、最大の脅威とは何か?

 

 

 

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