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鎌倉殿の13人

ネタバレ解説【鎌倉殿の13人】12話考察 ”気になった”のは何か

鎌倉殿の13人タイトル
オペレーター
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NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の第12話、「亀の前事件」のネタバレ解説です。大江広元が最後に「一つ気になった」と言った事を中心に考察します
円城寺
円城寺
コミカルな展開の12話の中で、柔和な表情と人当たりの良さの中に冷徹さを漂わせる大江広元が気になったエピソードでしたね

12話のポイント

円城寺
円城寺
「亀の前事件」が派手でコミカルなので目を奪われがちですが、いくつか重要なポイントがありましたのでそこの整理からしましょう

大江広元の登場

円城寺
円城寺
初登場は文官3人で以下の面々です。3人とも十三人のメンツですね
  • 大江広元
  • 中原親能
  • 藤原(二階堂)行政
ドロシー
ドロシー
同じ十三人だけど大江広元は別格扱いよね

梶原景時が秘密警察なら、大江広元は補佐官といったところ

ひとみん
ひとみん
北条義時は官房長官みたいな立ち位置だね

乳母夫は比企能員

オペレーター
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頼朝の長男(後の頼家)の乳母夫は比企能員になりました

一つの家(北条家)に権力が集中しない様にとの理由

ドロシー
ドロシー
それは解るけど、北条義時にそれを説明するところがスゴイわ

北条義時は頼朝に舐められてるのか、信頼されているのか

北条時政の一時退場

オペレーター
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「亀の前事件」で自らの配下を、頼朝に勝手に罰せられた北条時政が、激怒して伊豆に引き上げました
ひとみん
ひとみん
北条を頼りにしたいのにケツを捲られて、頼朝が慌てていた
オペレーター
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これらの出来事を大江広元がじっくり見ていたわけですが彼の結論はこうでした

鎌倉は安泰

でも一つ気になった事がある

円城寺
円城寺
大江広元がどうして、そういう結論になったのか。大江広元の立場になったつもりで、トピックスを振り返りましょう

大江広元は、どのような理由で「鎌倉は安泰」と判断したのか、また、”気になる事”とはなにか?

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乳母夫を決める際の御家人の反応

独り占めしたがる上総広常

オペレーター
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頼朝が各御家人に役割を言い渡しますが、上総広常だけ不満を隠しませんでした
風雅
風雅
これは二通りの考え方がありますね

多くの御家人は制御し易い

上総広常は統制の邪魔になる

円城寺
円城寺
一つ目だけみれば「鎌倉は安泰」だけど、二つ目が気になるって感じですかね

源義経は?

ひとみん
ひとみん
でも義経もあからさまに不満を言ってたよ
ドロシー
ドロシー
ああいう、子供っぽいのはいいんじゃない?

自己顕示欲が強くて、ワガママだけど、上総広常に比べれば有害度が低いという事。

風雅
風雅
もう一つは義経は、武人の才が高い事が伺われるので、そうした戦が重要性を持つ局面が来ればおのずと義経の承認欲求は満たされるという判断でしょう

亀の前事件の顛末

義経を巻き込んだことで

円城寺
円城寺
義経の場合は、権力欲と言うよりも、頼朝に認められたいという承認欲求が源泉になっているという判断ですね。大江広元がその確信を持ったのは恐らく、「亀の前事件」で牧宗親の髻を斬る際の義経の反応でしょうね

「義経」を巻き込んだという理由で、髻を斬られる牧宗親を見て、御家人より大事にされている事を実感している顔

源義経は「頼朝大好き」なので、承認欲求さえ満たしてやればコントロールしやすい

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時政の一時退場は大丈夫なのか?

ひとみん
ひとみん
北条時政が怒って離脱したのは大したことないって判断?
ドロシー
ドロシー
明らかに一時的に感情的になった結果だもんね

本人も後悔がアリアリだったし、周り(りくや政子、義時)も諫める感じだったので、大江広元は一時的なものと判断した

この後、時政は?

ひとみん
ひとみん
史実ではこの後、時政はどうなるの?

2年くらい史料には殆ど登場しません。平家滅亡後、「京都守護」という大役で突然登場します。11話でりくに「京に連れて行ってやる」と言ったのは、「京都守護」という役目に着く伏線だと思われます

ひとみん
ひとみん
その間、何をやっていたか分からないって事?

駿河を実質支配すべく、武田信義を追い落としていたと考えられています

円城寺
円城寺
と言う事は、今後は概ね以下の流れですかね

【甲斐源氏の粛清】

駿河を支配下に

【曾我兄弟の仇討ち】

工藤佑経を排除して、伊豆を掌握

【比企能員の乱、畠山重忠の乱】

比企能員、畠山重忠を攻め滅ぼして、武蔵を支配下に

ドロシー
ドロシー
田舎の朴訥なオヤジから、徐々に陰謀家の顔が見えてくるかもね

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大江広元の見解

円城寺
円城寺
大江広元の見解をサクッと整理すればこんな感じでしょうか
大江広元の見た鎌倉

御家人たちは単純なものが多く、コントロールし易い反面、頼朝を神輿として認識しており、本心から帰服しているわけでは無い

北条時政は何だかんだ言っても頼朝との縁が頼りであり、当面は利害が一致するので心配なし

義時は成長途上だが、経験を積ませて育てればこの先役に立つ

義経は頼朝への承認欲求が強いだけなので、戦が始まれば、居場所を得て有能で役立つ存在になる。戦無き世になれば無用の長物か。

御家人たちが本心から帰服しているわけでは無い象徴が、上総広常であり、放置すれば御家人統制に有害な存在になる

八重と義時

小四郎から小四郎殿へ

ひとみん
ひとみん
八重と義時は全然進展なかったね。八重も難しい女
円城寺
円城寺
でも次回予告を見ると進展があるみたいですよ

予告では呼び方が上から目線の呼び捨て「小四郎」から、「小四郎殿」になっていた

円城寺
円城寺
次回と言えば、いよいよ木曽義仲が登場します

源氏同士の血で血を洗う戦いが始まる。そしてその裏で繰り広げられる、権力闘争・権謀術数のパワーゲームも見所。

ひとみん
ひとみん
ますます目が離せない!

 

 

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