上総広常に続いて、藤内光澄の「なぜだ~」と理不尽な”成敗”が続きました。これが後に道理を重視した御成敗式目の制定に繋がるのかもしれません。
怖い所か狂っているのか
工藤祐経
怖い所だ、この鎌倉は・・・(by工藤祐経)
一条忠頼の成敗にも、藤内光澄の処刑にも近くに居た工藤祐経。エピソード冒頭はコメディ風の明るい登場だったが、段々暗くなっていく。ちなみにこの時登場した曽我兄弟については後程考察。
一条忠頼謀殺の黒幕は時政か
因みに、史料上、一条忠頼が誅殺された理由は明らかになっていません。説が幾つかあって、
- 朝廷が甲斐源氏を頼朝の対抗馬にしようとして先手を打った説
- 駿河を手に入れたい北条時政が主導した(駿河守護:武田→北条)
などがあります。
お前たちはオカシイ。狂っておる(by武田信義)
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身代わりになった海野幸氏のその後
海野幸氏捕まりますが、許されて、鎌倉幕府の御家人になります。頼朝上洛の際は、流鏑馬で東国の代表者となるなど「弓馬四天王」と称されるほどの有力御家人となります。
因みに源義高が女装して逃亡するとか、海野幸氏が身代わりになるとかは、全て史料にある内容です。
後白河法皇と源義経
歴史は創られる
梶原景時は「訂正すべき」と進言しますが、義経は意に介しません。
歴史はそうやって創られていくんだ
梶原景時は、考え方が生真面目すぎて、想定外のアイデアやクリエイティブな発想の創造が出来ない典型
一級史料といわれる「愚管抄」や「玉葉」も所詮は伝聞に過ぎない。公家や高僧が実際に戦場を見るわけでは無いからだ。それなのに、それらを絶対視する考え方はあまりに滑稽。
「一ノ谷の戦い」で源氏は平家に勝つが、どのようにして勝ったかは創作者の創作に委ねられる。
上総広常が誅殺されたのは事実でも、どういった経緯で、というのは想像の域は出ず、創作者に委ねられている
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後白河の陰謀に嵌る義経

源行家など名声を得た義経を利用しようとする勢力が出てくる。義経を残しておくのは頼朝は勿論、武士政権を樹立したい義時や御家人たちにもやがて脅威となる
八重と曾我兄弟
かたき討ちの伏線?
1192年に義時は姫の前(堀田真由)と婚姻
1193年に曾我兄弟の仇討ち勃発
※ちなみに17回は1184年時点
曾我兄弟の仇討ち:北条時政黒幕説
曾我兄弟の弟、曾我時致の烏帽子親が北条時政であったため、かたき討ちの黒幕が時政とする説がある
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金剛(北条泰時)の嫁
二人の赤ちゃん
宮仕えしていると、家族を養うために理不尽な命令にも従わなければいけない。お父さんたちの辛さも理解してあげましょう。
「壇ノ浦で舞った男」の展望
壇ノ浦の合戦から、頼朝と義経が不和になるところまでが描かれます。
<見どころ>
- 源義経と梶原景時の不仲は見せかけだった?!
- 讒言した梶原景時の本心
- 腰越状を書いた意外な人物