りんくう
風雅なオフタイム
オフタイムをエンジョイする大人の為のブログ
鎌倉殿の13人

考察【鎌倉殿の13人】17回 「助命と宿命」 理不尽な成敗

鎌倉殿の13人タイトル
オペレーター
オペレーター
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の第17話、「助命と宿命」のネタバレ解説です
円城寺
円城寺
前回の記事で予告した通り、源義高、一条忠頼、藤内光澄が粛清されるエピソードが主でした

上総広常に続いて、藤内光澄の「なぜだ~」と理不尽な”成敗”が続きました。これが後に道理を重視した御成敗式目の制定に繋がるのかもしれません。

怖い所か狂っているのか

工藤祐経

オペレーター
オペレーター
工藤祐経の言葉は印象的でした

怖い所だ、この鎌倉は・・・(by工藤祐経)

一条忠頼の成敗にも、藤内光澄の処刑にも近くに居た工藤祐経。エピソード冒頭はコメディ風の明るい登場だったが、段々暗くなっていく。ちなみにこの時登場した曽我兄弟については後程考察。

ひとみん
ひとみん
一条忠頼の時は役立たずだった
円城寺
円城寺
その辺りは、史料を活用して表現していますね

一条忠頼謀殺の黒幕は時政か

因みに、史料上、一条忠頼が誅殺された理由は明らかになっていません。説が幾つかあって、

  • 朝廷が甲斐源氏を頼朝の対抗馬にしようとして先手を打った説
  • 駿河を手に入れたい北条時政が主導した(駿河守護:武田→北条)

などがあります。

風雅
風雅
木曾義仲とは対立していたので、ドラマのように義高を担ごうとした、という可能性は低いかなって気がします
ドロシー
ドロシー
駿河争奪戦が主原因だとしたら、義時が主導でもおかしくはないわね

お前たちはオカシイ。狂っておる(by武田信義)

スポンサーリンク

身代わりになった海野幸氏のその後

ひとみん
ひとみん
義高の身代わりになった海野幸氏はその後どうなったの?

海野幸氏捕まりますが、許されて、鎌倉幕府の御家人になります。頼朝上洛の際は、流鏑馬で東国の代表者となるなど「弓馬四天王」と称されるほどの有力御家人となります。

因みに源義高が女装して逃亡するとか、海野幸氏が身代わりになるとかは、全て史料にある内容です。

後白河法皇と源義経

歴史は創られる

オペレーター
オペレーター
義経が後白河法皇に「一ノ谷の戦い」について報告しますが、かなり脚色されて伝わっていたようです

梶原景時は「訂正すべき」と進言しますが、義経は意に介しません。

歴史はそうやって創られていくんだ

ひとみん
ひとみん
梶原景時は生真面目

梶原景時は、考え方が生真面目すぎて、想定外のアイデアやクリエイティブな発想の創造が出来ない典型

風雅
風雅
伝聞によりお話が盛られて、歴史が創られるというのは、三谷幸喜の皮肉ですかね

一級史料といわれる「愚管抄」や「玉葉」も所詮は伝聞に過ぎない。公家や高僧が実際に戦場を見るわけでは無いからだ。それなのに、それらを絶対視する考え方はあまりに滑稽。

風雅
風雅
歴史上の出来事は、結論は分かっていてもそこに辿り着く道は必ずしも確定はしていない、ってことですね

「一ノ谷の戦い」で源氏は平家に勝つが、どのようにして勝ったかは創作者の創作に委ねられる。

ドロシー
ドロシー
上総介の件もそうよね

上総広常が誅殺されたのは事実でも、どういった経緯で、というのは想像の域は出ず、創作者に委ねられている

ドロシー
ドロシー
なのに「史実では、史実では」とチャチャ入れるのは滑稽よね
円城寺
円城寺
「人の振り見て我が振り直せ」私たちも気を付けたいですね

スポンサーリンク

後白河の陰謀に嵌る義経

オペレーター
オペレーター
後白河法皇が義経を検非違使に任官させるなど、露骨に頼朝との仲を裂こうとする姿勢を出しました
ひとみん
ひとみん
後白河法皇の腹黒振りは平家物語でも解説しました
【考察】アニメ「平家物語」10話 「壇ノ浦」ネタバレ感想レビュー テレビアニメ「平家物語」第10話「壇ノ浦」の考察です。サブタイトルは「壇之浦」ですが、壇ノ浦の戦いが始まる前までです。このエピソードでは水面に写る姿や影が示唆や暗喩に多用されています。後白河法皇や北条政子の権謀術数、維盛の妻子の行く末や、サブキャラ(ネームド)に対する補足説明などを交えながらレビューします...
風雅
風雅
後白河法皇が代表的なんですけど、義経を頼朝の対抗馬にしようと画策する策士は多くでるんですね

源行家など名声を得た義経を利用しようとする勢力が出てくる。義経を残しておくのは頼朝は勿論、武士政権を樹立したい義時や御家人たちにもやがて脅威となる

八重と曾我兄弟

かたき討ちの伏線?

オペレーター
オペレーター
八重と曾我兄弟の邂逅が描かれました
ドロシー
ドロシー
八重が孤児の世話をするという話と曾我兄弟のかたき討ちは何かリンクさせてくるのかな
風雅
風雅
時系列的には厳しいと思いますよ

1192年に義時は姫の前(堀田真由)と婚姻

1193年に曾我兄弟の仇討ち勃発

※ちなみに17回は1184年時点

風雅
風雅
姫の前と婚姻する前に八重さんはお亡くなりになるんじゃないでしょうか

曾我兄弟の仇討ち:北条時政黒幕説

曾我兄弟の弟、曾我時致の烏帽子親が北条時政であったため、かたき討ちの黒幕が時政とする説がある

スポンサーリンク

金剛(北条泰時)の嫁

二人の赤ちゃん

円城寺
円城寺
金剛(北条泰時)と平六(三浦義村)の娘が並んでいる構図は、赤ちゃんが二人で非常にカワイイですね。この二人が夫婦になるのではないか、という説もあるようです
風雅
風雅
確かに将来結ばれそうな演出ですよね。北条泰時の正室は三浦義村の娘(矢部禅尼)ですが、残念ながら生年が合わないですね
ドロシー
ドロシー
でも義時見ていると家族を持つ、人の親になるって大変よね。そのつらさ理解してあげないとね

宮仕えしていると、家族を養うために理不尽な命令にも従わなければいけない。お父さんたちの辛さも理解してあげましょう。

「壇ノ浦で舞った男」の展望

オペレーター
オペレーター
次回「壇ノ浦で舞った男」の展望です

壇ノ浦の合戦から、頼朝と義経が不和になるところまでが描かれます。

<見どころ>

  1. 源義経と梶原景時の不仲は見せかけだった?!
  2. 讒言した梶原景時の本心
  3. 腰越状を書いた意外な人物

 

 

ABOUT ME
風雅クラブ
日本のポップカルチャーを風雅に楽しみたいクラブです。