【21話のトピックス】
- 奥州合戦で奥州藤原氏が滅亡
- 梶原景時の孤立(「梶原景時の変」の伏線)
- 八田知家の登場(13人の一人)
- 北条時連(後の時房)登場
- 北条政範の誕生(北条家の跡目争い?「牧氏事件」の伏線?)
- 運慶登場
- 八重が川で溺れた孤児を助けようとして・・・
奥州合戦の意義と鎌倉幕府創設
忠義が大事!?
専制主義権力者がよくやる手法です。徳川家康が朱子学を推奨しました。儒学では忠より孝が大事とされたのですが、朱子学では”忠”>”孝”という価値観を採用しています。
文化大革命では、忠は「毛沢東への忠誠と解釈」して賛美しましたが、他の儒教的徳目は徹底的に排撃しました。
専制的な権力者は、権力を掌握しきると自分を頂点とした体制を護る為に「忠義が大事」と言い出す
事実上の鎌倉幕府成立
事実上鎌倉殿と御家人の封建体制(統治体制)のこの時完成したと言える
上総広常を犠牲にしてまで、確立したかった鎌倉殿と御家人の主従体制が事実上確立する
「治承・寿永の乱」も、この奥州合戦にて終了する
スポンサーリンク
後白河法皇との主導権争い
奥州藤原氏は武士であり、武士の事は武士の頂点である自分が決めるという実績作り。
- 頼朝が武士の頂点に君臨する事
- 武士の事はイチイチ朝廷の指示は受けない
などなどを明らかにしたかった
奥州藤原氏征伐の意義
- 武力統一(軍事的脅威の討滅)
- 全国的な御家人との主従関係の確定
- 河内源氏にとって積年の鬱憤をはらす
奥州清原家の内紛に源義家が介入したが、何も得られず藤原清衡に全て奪われてしまった
北条家の野望
梶原景時の孤立
義経は英雄、梶原景時は敵役
北条時連と北条政範
二人とも、「北条家内の権力闘争」のキーマンですが、それはもう少し先のお話です。
畠山重忠と稲毛重成
りく(宮沢りえ)が、比企能員への対抗心を露わにして畠山重忠と稲毛重成を叱咤する
「昨日の友は今日の敵」
まさに「バトル・ロワイヤル」
スポンサーリンク
大姫と葵の上
平安王朝を舞台にした、自由な性風俗と権力闘争を描く、「セックス・アンド・バイオレンス」・・・らしいです。
『源氏物語』の登場人物だが、正式名称は無い。”葵の上”は読者が便宜上つけたネーミング。帝の妃候補として育てられたが、諸々の事情で光源氏の最初の妻となる。プライドの高いツンデレで、光源氏の女グゼの悪さに夫婦仲は冷え切っていた。後、光源氏の最初の恋人「六条御息所」の嫉妬による生霊に悩まされ、他界する
仏の眼差し
願成就院
北条時政が創建した願成就院の本堂が完成して、運慶作の仏像が安置される。北条時政、北条義時、北条時連はそれを観に行く。
運慶が北条時政に依頼されて、願成就院の仏像を造り始めたのが、1186年と言われているので、京都守護として在京中に発願したものと考えられます。
因みに願成就院にある運慶作の仏像5体は国宝に指定されています
千鶴丸と鶴丸
阿弥陀如来と八重の眼差し
八重が他界したその時、何も知らない北条義時は、運慶と酒を酌み交わしながら、阿弥陀如来の顔をみながら、八重の顔を思い出していました。
平家物語では、阿弥陀仏像の手から平徳子(建礼門院)の手に青・黄・赤・白・黒の5種の色をした糸をかけ渡して、平徳子(建礼門院)が極楽浄土に導かれて物語は終わる
せめて極楽浄土で千鶴丸と幸せに・・・
八重が極楽浄土に旅立った後、北条義時は現世で史上まれに見るバトルロワイアルへと突入していく
スポンサーリンク
北条義時の権力闘争
- 曾我兄弟の仇討ちを装った「頼朝暗殺計画」
- 源範頼の粛清
- 頼家vs13人の合議制
- 梶原景時の変(梶原氏滅亡)
- 全成の粛清
- 比企能員の乱(比企氏滅亡)
- 頼家の謀殺
- 畠山重忠の乱
- 牧氏事件
- 実朝暗殺
- 和田合戦(和田氏滅亡)
- 承久の変
- 宝治合戦(三浦氏滅亡)
- 霜月騒動(安達氏滅亡)
平和と言うのがキレイ事では実現出来無いということが良く分かります。
やってもナレーションだと思います