頼朝は神に見放されつつある
万寿は神に選ばれない
金剛は神に選ばれる
不正を働いた比企能員は神罰で矢が当たりケガを負う
狩りと獲物
23話のトピックス
- 万寿は獲物に矢が当たらず山の神に認められない印象
- 金剛は獲物を仕留めて、山の神に認められる(但し、義時が伏せる)
- 不正をしようとした比企能員は万寿の矢が当たりケガを負う
- 源頼朝は夜這いをしていて命拾い
- 北条義時と比奈はいい感じ
- 工藤祐経は頼朝の身代わりで「あぼーん」
- 北条義時が暗殺計画を仇討ちに偽装
- 首無し遺体、頼朝と間違われる
- 源範頼が誤情報で致命的な勇み足
- 慌てた比企能員が痛恨の自爆
『富士の巻狩り』日程表
開始前 | 北条義時が曾我兄弟の仇討ちを装った「頼朝暗殺」の陰謀が存在する事を、北条時政に伝える |
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一日目 | <日中>
<狩り終了後>
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二日目 | <日中>
<狩り終了後>
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三日目 | <日中>
<狩り終了後>
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夜這いで命拾い
身代わりを立て夜這いに
それを察知した義時が、比奈の部屋で予め待ち構えていました
そして、源頼朝の身代わりに、鎌倉殿の寝所で頼朝の振りをしていたのが工藤祐経だった。
頼朝は、比奈のところへ夜這いに行くために「鎌倉殿の寝所」を離れた
そして頼朝の身代わりとして、「鎌倉殿の寝所」にいたのが太鼓持ちの工藤祐経だった
曾我兄弟は「鎌倉殿の寝所」へ
工藤祐経は頼朝に成りすまして「鎌倉殿の寝所」にいた
曾我兄弟の不審な動きを察知した仁田忠常は、止めようとして曽我十郎(兄)と立ち回りになる。そのすきに曽我五郎(弟)が、「鎌倉殿の寝所」に乱入。頼朝と間違えて、工藤祐経の首を獲る
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<頼朝死去の誤報の原因>
- 工藤祐経が頼朝の振りをしていた事
- 遺体の首が無かった事
北条義時の二重偽装
【頼朝暗殺計画を表沙汰に出来ない理由】
- 謀反が表沙汰になれば、頼朝に不満を持つ勢力の存在が明らかになり、鎌倉の基盤が揺らぐ
- 騙されて兵を貸した北条時政の責任が問われる
曽我兄弟が「鎌倉殿の寝所」に乱入したのは、あくまでアクシデントとして、曽我兄弟の行いを美談にしておさめようとした。頼朝の代わりに首を獲られたのが、偶然にも曾我兄弟の仇討ちの名目上のターゲット工藤祐経だったので、これを上手く利用した。
曽我十郎(兄)は仁田忠常に斬られる
曽我五郎(弟)は即日処刑
ただの仇討ちにしては、死傷者が多かったや、中途半端な処分(出家など)の理由も含めて、キレイに纏めたエピソードとなっています
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役割を終えた頼朝
平家を滅ぼすために生まれた源義経。平家滅亡後は歴史の舞台から退場させられる。
鎌倉幕府を創設するために生まれた頼朝もまた、歴史上の役割を終えて、退場する事が示唆される。
神に認められない、万寿(頼家)
神に認められない男
自力で獲物を討ち取り、後継者であることを認知させたい万寿(源頼家)だったが、全く獲物を討ち取る事が出来なかった。
そこで、比企能員が、既に狩られている獲物を使って偽装する事を提案。北条時政や八田知家などの協力なんとか格好をつける
万寿(源頼家)は自力ではまったく獲物を狩る事が出来ず、山の神に認められていない事を印象づける
神輿を拒否する万寿(源頼家)
「担ぐ神輿(みこし)は軽い方がいい」
武士団からすると、専制君主よりも、象徴的なトップで何もしない方が良い、という結論に収斂していく前兆か
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乱世の万寿(頼家)
曾我兄弟の仇討ちで混乱している時、的確な指示を出して、事態の収拾にあたる
但し、万寿(頼家)の目指す「鎌倉殿」像は、御家人たちや、歴史に求められている「鎌倉殿」像とは異なる
今後の万寿(頼家)の運命を示唆するようなエピソードでした。
神に認められた金剛
比企能員の自爆
慌てて自爆した
鎌倉にいるために正確な情報が入らない比企能員。源頼朝だけじゃなく、万寿(頼家)まで亡くなったという誤報を信じて、慌てててしまい、比企氏にとって最後の切り札である源範頼を担ごうとする。
頼朝暗殺計画の現場を離れてしまって、北条義時に上手く事態を収拾されて思惑は外れる。それだけでなく、焦って源範頼を担ごうとした為、頼朝に余計な不信感を持たれる危険性まで出てきた
しくじり先生
比企尼が頼朝の乳母であった事をバックに、外戚戦略で勢力を拡大する比企能員だが、人心掌握力や謀略の才は無かった
最終的には比企に味方しようとする有力者は一人もいなかった
ババを引いたのは範頼?
私心なく、野心も無く
この騒動で最後にババを掴まされたのが範頼か
範頼の妻は比企家?安達家?
範頼の妻は、安達盛長の娘です。但し、安達盛長の妻は比企尼の長女なので、比企家と安達家の両家と血縁関係がある女性です
比奈と義時
北条家と比企家。両家は、この後、どちらかが滅ぶまで陰湿な陰謀合戦を行う。その中で、比奈は翻弄されて悲劇的な別れを迎えます(歴史的事実)