頼朝亡き後の権力の空白を巡る争いが勃発!北条・比企・三浦の思惑が入り乱れる中、それぞれの動きが複雑に絡み合う。
鎌倉幕府運営体制刷新
【26話のトピックス】
- 義時は源頼朝の意志を尊重して頼家への後継がスムーズに行くように気を配る
- 北条時政は、りく(宮沢りえ)に焚きつけられて、阿野全成を鎌倉殿の後継に推す
- 北条政子の裁断で後継の鎌倉殿は源頼家に決まる
- 梶原景時が源頼家の後ろ盾に・・・
- 三浦義村が”つつじ”の産む子供の乳母夫に
- 北条義時と北条政子が鎌倉の安泰の為にタッグを組む
北条政子が有力御家人たちの利害を超越した調停者としての地位を確立
北条時政が将軍後継として阿野全成を推した事の影響
三浦義村が公暁の乳母夫になる伏線
鎌倉幕府の中核となる北条義時と北条政子協調による支配体制の原型
調停者「尼御台」北条政子
頼家を推す比企能員と阿野全成を推す北条時政が対立。お互いに譲らず、鎌倉幕府として身動きがとれない状態となる
↓
北条政子の裁定で頼家が後継者に
この後、御家人同士、或いは鎌倉殿と御家人が対立した時に、利害関係を超越した調停者として、北条政子が度々重要な役割を担うが、頼朝の後継者を指名する事でその基礎が出来たと言える
腹をくくった北条政子
頼朝の遺品とも言える観音像を託されて、
腹をくくらされた北条義時
スポンサーリンク
気苦労の多い義時
北条義時は、権力の空白に因る鎌倉の混乱を避けるため、腐心をします
- 後継の道筋が固まるまで頼朝重体の件は内密にする
- 頼朝逝去後では行えない鎌倉殿後継の手続きを速やかに進める
- 頼朝の意志を尊重するために”つつじ”の産んだ男子の後見人を三浦義村にする
「一の郎党」梶原景時
鎌倉殿専制政治に頼る
頼朝から「一の郎党」と呼ばれた梶原景時は、後継者である源頼家にも忠誠を誓う。
鎌倉殿による御家人たちの統制をサポートする為に辣腕をふるい、「鎌倉殿専制政治」を支える梶原景時は、統制される事を嫌う他の御家人たちからの恨みを買いやすい立場である。梶原景時にとっては、権力の源となる鎌倉殿が頼りとなる。
梶原景時を頼る頼家
【頼家の後見人】
梶原景時
比企能員
鎌倉殿による幕府統制を機能させて、鎌倉を安泰にしたいという公の目的で忠勤をする梶原景時。それに対して頼家を思い通りに操る事で、権力を握ろうとする比企能員。自我を持って、自分の思い通りになろうとしない頼家を比企能員が疎ましく思うのも時間の問題か。当然、比企能員から見ると頼家を支える梶原景時の存在も邪魔になる。
比企能員にとって、梶原景時は邪魔な存在
スポンサーリンク
三浦義村の権力構想
実朝暗殺の伏線?
三浦義村が、善哉(=公暁)の後ろ盾になるということは、三浦義村にとって、一幡及び比企氏が当面の競合相手で邪魔になるという事。「比企能員の変」での北条との共闘の伏線か?
”つつじ”を頼家の正室にすることで、権力を握ろうとしていた三浦義村。源氏の血統”つつじ”を後押しする頼朝の早逝で思惑が外れた形か?それにしては余裕がありそうな態度なので、プランBがある模様。それは果たして・・・。
いずれにせよ、頼家の跡は一幡を後継に推す比企能員とは利害が対立しそう
頼時(=泰時)に保険?
自分の娘(=初)の養育を八重に押し付けた三浦義村。この時から既に北条頼時(=泰時)と初が夫婦になる事を画策していたのかもしれない。
三浦義村は北条が勝ち残った場合の保険を掛けていた?
邪魔者を排除するのに容赦がない三浦義村。一方で、冷静かつ俯瞰的な視点で対応をして、無理はしない。最終的な勝者が北条になる可能性が高いと読んで、生き残りの布石を打ったか?
スポンサーリンク
阿野全成擁立の影響
北条あっての鎌倉
北条時政は、りく(宮沢りえ)に煽られて、頼朝の後継の鎌倉殿に阿野全成を推します
今後も謀略は北条義時がシナリオを描いて、北条時政はその上で演じるというパターンか。
頼家を引きずり下ろしたい、北条家にとって、頼家の「一の郎党」梶原景時は目障りな存在
でも、この二人(比企能員、北条時政)は権謀術数の能力が無い設定なので、『梶原景時の変』の黒幕は別人です
北条家分裂!?
「阿野全成誅殺」では、北条政子は、体を張って実衣を護る。また、実衣に対して、政子に護ってもらうように指示を出したのは北条義時。そして、「比企能員の変」では、時政と義時が手を組んで比企氏を族滅する。
牧氏事件と同じ構図?
畠山重忠の乱の黒幕は誰か?
北条時政に謀略の才が無いという前提なら「畠山重忠の乱」の黒幕は誰か?
その他の黒幕候補としては稲毛重成がいます