第2話の構成上の位置づけ
御坂美琴、白井黒子、初春飾利、佐天涙子の4人の関係のうち、
常盤台と高レベル能力者という共通世界を共有
ジャッジメントという共通の世界と価値観を共有
柵川中学・低能力者という共通の環境、
以上の関係は物語開始時点で既に成立していました。これらの関係を丹念に描いていくエピソードがシリーズ前半に組み込まれています。そうする事で、物語開始後に知り合い、且つ一番格差が大きい御坂美琴と佐天涙子の関係性の難しさに説得力がでます。
そして、上記の3組の関係性のうち、「御坂美琴=白井黒子」の関係について描いたのが第2話の位置づけに成ります。また、二人が生活している常盤台の寮を登場させる事で、御坂美琴と白井黒子が、どのような生活をしているのか、視聴者がイメージし易くする役割も担っています。そうする事により、視聴者がキャラを深く理解し、愛着を持つ手助けになっているエピソードです。
お嬢様の寮
佐天のガサ入れ
(佐天)友達の部屋に遊びに来たらまずはお約束のガサ入れかなって
私もレベル1だった
意外と普通だった美琴のアルバムを見た後の佐天涙子と御坂美琴の会話
(佐天)でも、ちょっと意外。
(美琴)何が?
(佐天)ほら、御坂さんってレベル5で常盤台のエースじゃないですか。なんかいいとこのお嬢様で子供のころから、エリート街道まっしぐらみたいな
(美琴)そんなことないよ。私だって最初はレベル1だったし、全然普通の子だったって

私はレベル0なんだけどなあ~的な表情の佐天涙子
格差にどう向き合うか
佐天涙子も超能力者になるという夢と希望を持って、学園都市に来た筈です。しかし、能力判定の結果、無能力者という現実の前に夢も希望も色褪せている状態です。周りが、低能力者ばかりだと、その現実に対する絶望や負い目を感じる機会も少ないですが、近くにその夢や希望を実現させている人がいると、いやでも現実に向き合わされる事になります。今後、佐天涙子は、「自分は、誰かに助けられてばかりで、何も出来ない、価値のない人間だ」と自己否定ばかりで徐々に追い込まれていく事になります。
一方、御坂美琴にとっては、能力の有る無しは重要ではありません。正義を実行する意志と勇気が大事で、1話でそれを見せた佐天涙子は十分リスペクトに値すると思っています。しかし、それが上手く伝えられず、佐天涙子の苦悩にも寄り添う事が出来ない未熟さが徐々に露呈します。そこから御坂美琴が、如何に成長できるかが、超電磁砲レベルアッパー編における彼女の物語になります。
スポンサーリンク
黒子の果てない闇
宅急便の中身
(業者)宅急便です。208号室、白井黒子さんのお部屋でよろしいでしょうか。
(美琴)はい。あの、品物は?
(業者)パソコン部品とありますが
(黒子心の声)そりゃそうですわね。あの手の業者はその辺りよく心得てますもの。
(美琴)送り主は?
(業者)有限会社「愛と漢方の絶倫媚薬」様からです
(黒子)で、そこを明記してどうしますの!
(美琴)黒子~。ささやかにお祝いするのになんで媚薬がいるのかしら。アンタの変態性質を治すには相当な荒療治が必要なようね。ここでその名の通り真っ黒こげになりなさい!

裁かれる果てない闇
(寮監)寮則第九条。寮内での能力の使用はこれを固く禁じる。よもや忘れたわけではあるまい、白井

(寮監)規則破りには罰が必要だ。そうは、思わんか御坂
(美琴)は、・・・はい
レベル5も寮監相手には涙目
スポンサーリンク
水分補給
黒子のクラスメイト
(黒子)お姉さま。炎天下での作業には水分補給が必須ですのよ。わたくし特性のドリンクは如何?
(美琴)要らない
(黒子)え!?どうしてですの?
(美琴)アンタ、昨日のパソコン部品。まさかその中に入れたりしてないわよね
炎天下で冷や汗だらけになる幸せ者
(美琴)やっぱりか!
黒子から美琴に紹介される二人
そこにたまたま水泳部に所属する、黒子のクラスメイト、湾内絹保と泡浮万彬が通りがかります湾内絹保は、粗暴な殿方に絡まれていたところを御坂美琴に助けてもらった経験があり、それ以来ずっと美琴に憧れていた。水流操作系の能力者で、用事を済ませた後で、プール掃除を手伝わせて欲しいと申し出る。
美琴の気遣い

スポンサーリンク
喜び過ぎた黒子は、ついウッカリ、美琴に飲ませようとしていた媚薬入りのドリンクを飲んでしまします。

黒子の暴走

当然のことながら、美琴の電撃攻撃によるお仕置きを受けますが、ハイになって暴走している黒子はそれを喜ぶ始末。用事を済ませて戻ってきた湾内絹保と泡浮万彬は、その様子を見てドン引きします。
ドン引きする湾内&泡浮
「炎天下の作業には水分補給が必須ですのよ」総評
スポンサーリンク
エンディング映像
美琴と黒子の一コマで始まる
