吉乃栄太郎が3人を恨む理由
4つの誘拐事件
葛城圭史の推理
心春誘拐事件:不明
友果誘拐事件:(東堂が)心春誘拐事件の捜査を活発化させる為
優月誘拐事件:(真犯人が)鳴沢温人、東堂樹生に罪を被せる為
実咲誘拐事件:同上
東堂樹生は、今後も諦めずに心春誘拐事件真相を暴こうとする。社会的に葬らないと危ないから。しかし、鳴沢温人に執着するのは別の理由がある。
ケース1:家族がマイファミリー
吉乃栄太郎には、まだ学生の子供がいる事が語られている。教育費も必要だろう。そんな中、友果誘拐事件の失態で、一課長職を更迭される事が吉乃の口から語られる
世間の警察に対する風当たりの強さは4話で描写されました。
9話では様変わりしてしまいましたが、鳴沢温人や三輪碧は4話時点では、マスコミにちやほやされていました。
そんな中、暴露本が出版されて、警察を貶める事に熱心だった東堂が実行犯であることがわかります(あくまで真犯人=吉乃栄太郎のケース)。
心春事件当時は微塵もなかった、東堂への敵愾心が煽られるのは不思議ではないし、同時に、警察排除に積極的に動いた鳴沢温人や三輪碧にたいしても悪意を持つ事も十分説得力がある
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ケース2:部下がマイファミリー
ノンキャリアで叩き上げ。温和な人柄で部下からの信頼も厚い。葛城の向こうみずな性格と執着心を心配している。
「https://www.tbs.co.jp/myfamily/chart/」より引用
吉乃栄太郎にとっては、部下が家族(マイファミリー)
そんな家族同然の部下たちが、友果誘拐事件の失態で、世間から激しいバッシングを受けている。その原因を作ったのは、東堂の警察貶めと、鳴沢温人の警察排除。そしてそれに協力した三輪碧。吉乃は部下たちの汚名をそそぐために、東堂たちを罠に嵌めようとした。
いずれにせよ、吉乃栄太郎捜査一課・一課長が、3人(鳴沢温人・三輪碧・東堂樹生)に対して憎悪の感情を持つ事はドラマの中で描かれている
吉乃栄太郎真犯人説の弱点
メタ考察ではない考察
真犯人の役が演技力に疑問がある、「富澤たけし」では力不足ではないかなど、ストーリーの内容とは直接関係の無い事柄が論拠のもの。中には「家族がテーマ」の作品なのに、吉乃栄太郎が犯人なら、「吉乃の家族が不幸になる」というモノまで。
動機面の矛盾
心春誘拐事件では、葛城圭史がミスを犯し干されて、東堂樹生は退職に追い込まれている。吉乃栄太郎が部下想いならそんなことするだろうか?
阿久津の通報を真犯人が即時に知った件
これについては、吉乃以外の警察関係者(葛城、日下部など)も知っていますし、阿久津夫妻や立脇香菜子も知っている。
7:31 | 阿久津が葛城に通報 |
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8:00以降 | 阿久津実咲が転落。犯人が機器を回収? |
9:00 | 真犯人が東堂に電話。警察の介入を理由に打ち切りを通告 |
10:00 | 真犯人が鳴沢温人に電話。警察への通報を理由に打ち切りを通告 |
阿久津晃は、5話で吉乃栄太郎から、携帯番号を手書きで書き足した名刺を受け取っている。「何かあれば私まで直接連絡ください」と言われて。なのにヒラの葛城圭史に電話したのは不自然と言えば、不自然。
そういう意味では東堂が真犯人からの電話を受けた現場に居たメンバーも除外される
鳴沢温人、鳴沢未知留、三輪碧、東堂樹生、鈴間亜矢
阿久津夫妻や立脇香菜子も含めて共犯者がいれば話は別ですが、例えば「立脇香菜子と三輪碧」のような、東堂亜紀か警察関係者を含まない組み合わせによる犯行は、物理的に難しい。
因みに、この時日下部と葛城は秦野市に向かっており、犯行を行うのは難しい。よって、消去法で吉乃栄太郎への疑惑が大きくなる
阿久津実咲のタブレットの件
阿久津実咲のタブレットが鳴沢家にあるという情報を警察が掴んで直ぐに鳴沢未知留がタブレットごと拉致される
阿久津晃から実咲の持ち物が任意提出される | 所持していたスマホ、家の鍵と、部屋にあるはずのノートパソコン、タブレットが紛失していることを警察が知る |
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窃盗 | 阿久津実咲が誘拐された当日、身代金受け渡し最中に阿久津家の防犯カメラが2分間暗くなる。その隙に真犯人が、ノートパソコンを盗み出したものと推察される |
阿久津絵里からの情報 | 鷲尾千草が阿久津絵里からタブレットが鳴沢友果の元にあるという情報を得る |
鷲尾千草の報告 | 鷲尾千草が日下部七彦に情報を伝える |
鳴沢温人が知る | 葛城圭史から鳴沢温人にタブレットが鳴沢家にある情報が伝えられる |
鳴沢未知留が知る | 鳴沢温人から鳴沢未知留に情報が伝わる |
東堂を名乗る男 | ”東堂を名乗る男”から鳴沢未知留に警告が入る |
梅木司の訪問 | 梅木司が回収に訪れる |
鳴沢未知留の拉致 | ”東堂を名乗る男”に騙された鳴沢未知留が拉致される |
吉乃栄太郎が知っているという描写はありません。が、捜査を外されている筈の葛城圭史や一番下っ端の梅木司知っているという事は、吉乃栄太郎も知っている可能性は高いでしょう。但し、警察関係者と阿久津夫妻を除く人物、例えば三輪碧や立脇香菜子、東堂亜紀などが、単独で知り得る事は難しい。
いずれにせよ、タブレットが鳴沢家にあるという情報を他者に伝えている人物は疑惑が薄くなる。そうした動向が描写されない吉乃栄太郎はここでも相対的に疑惑が濃い印象となる
その他の疑惑
- 心春事件当時、心春と実咲の交友関係を握りつぶした疑惑
- 葛城に心春事件と他の誘拐事件を結び付けるのをやめさせようとする疑惑
- 阿久津家に入った事で、実咲のノートパソコンを2分で盗み出せる疑惑
- 葛城がタブレットとノートパソコンと言っているのに「タブレット?」とタブレットにだけ反応した疑惑
- 顔を実咲に見られた際に実咲がすぐに「心春ちゃんフォルダ」にアクセスしようとした疑惑
そういう意味では東堂亜希というのは制作側にとっては非常に都合の良いワイルドカードですね