この作品は、日本語のサブタイトルが「知られざる江戸川乱歩誕生秘話」、英語のサブタイトルが「dear detective from RANPO with love(親愛なる乱歩の探偵に愛をこめて)」となっており、江戸川乱歩をリスペクトした作品になっています。この辺りを中心にドラマの楽しみ方の道標となるような内容にしたいと思います
『探偵ロマンス』とは
スポンサーリンク
人物相関図
#土曜ドラマ【#探偵ロマンス】
人物相関図を公開しました!#濱田岳 #石橋静河 #泉澤祐希 #森本慎太郎 #SixTONES #世古口凌 #本上まなみ #野田晋市 #原田龍二 #杏花 #土平ドンペイ #浅香航大 #浜田学 #松本若菜 #近藤芳正 #大友康平 #岸部一徳 #尾上菊之助 #草刈正雄21(土)夜10時スタート[NHK総合] pic.twitter.com/hM6c2R9gJt
— NHKドラマ (@nhk_dramas) January 13, 2023
人物相関図をグループに分けると
- 主人公グループ
- D坂グループ
- A公園グループ
- 秘密倶楽部「赤い部屋」グループ
- G街グループ
- 廻戸家グループ
でしょうか?
主人公:平井太郎
主人公の平井太郎は、江戸川乱歩の本名です。なので、「若き日の江戸川乱歩」が主人公と言う事になります。
以下、江戸川乱歩の略歴ですが
- 1917年:三重県の鳥羽造船所電機部(現・シンフォニア テクノロジー)に就職(1年4ヶ月で退職)。
- 1919年:小学校教師である村山隆子と結婚
- 1923年:作家デビュー
- 1925年:明智小五郎が登場する作品を発表
人物相関図を見ても、村山隆子をモデルにしたと思われる(ネーミング迄一緒ですね)キャラクター( 石橋静河)もいますね。
江戸川乱歩の作品「屋根裏の散歩者」に郷田三郎というキャラが登場します。下宿を転々としている所は設定が似ていますね。押し入れに入るところも同じです。押し入れに籠るのは実際に江戸川乱歩が、造船所時代に仕事をさぼってしていた事だそうです。ちなみに郷田三郎は女装する(そのうえで犯罪を犯す=予め犯人を明かす倒叙探偵小説です。犯人は重要ではありません)のですが、郷田初之助はどうでしょうか?また、郷田初之助は、ネーミングや病弱と言う設定から、モデルは織田作之助ですかね?或いは両者のチャンポンか?
- 平井太郎は江戸川乱歩のこと
- 村山隆子は乱歩と結婚した村山隆子がモデル
- 郷田初之助は、織田作之助がモデル?郷田三郎がモデル?
名探偵:白井三郎
制作陣は、江戸川乱歩が名探偵に弟子入りしようとしたエピソードから、名探偵の岩井三郎(初代=岩井三郎は三代目まで実在した)の名前を挙げていますが、モデルとは明言していませんね。
創作物のキャラとしては、横溝正史の初期作品「呪ひの塔(現代語版は「呪いの塔」)」に登場する名探偵の白井三郎がモデルになりそうです。尚、この白井三郎は江戸川乱歩がモデルと言われています。
- 江戸川乱歩は名探偵の岩井三郎に弟子入りしようとしていた
- 横溝正史の小説「呪ひの塔(現代語版は「呪いの塔」)」に江戸川乱歩をモデルにした白井三郎という名探偵が登場する
1はこのドラマの着想に繋がるエピソードと思われます。しかし、岩井三郎をそのままモデルにせずに白井三郎に置き換えたものと考えられます。
白井三郎のモデルは、岩井三郎か?又は、白井三郎(「呪ひの塔」)か?
スポンサーリンク
D坂
D坂とは、東京都文京区本郷にある、団子坂の事です。この”D坂(二人書房)”については、明らかに江戸川乱歩の短編、『D坂の殺人事件』がモチーフですね。『D坂の殺人事件』は名探偵・明智小五郎が初登場する作品です。
『D坂の殺人事件』は密室トリックを使った作品です。ちなみに『D坂の殺人事件』では、古本屋の女房である時子が被害者になりますが、本作ではどうでしょう?
(二人書房)と言う名前について。江戸川乱歩自身が、弟二人と古本屋を営んでいたことがあり、その店名が「三人書房」でした
秘密倶楽部「赤い部屋」
「赤い部屋」は同じ題名の江戸川乱歩作品が存在します
「プロバビリティーの犯罪」を取り上げた作品です
上手く行けば目的を達成できる犯罪手段ですね。「必ず目的を達しよう」というのではなく、失敗してもデメリットは無いという感じですね。「赤い部屋」では、他人が間違った選択をするように唆したり、誤った情報を与えて死に至るように誘導したりする手法がとられます
A公園と笠森
その他、A公園は浅草公園、笠森は、「心理試験」という小説に登場する笠森判事がモデルと思われます。
スポンサーリンク
若き江戸川乱歩の探偵活劇〜怪盗に挑む!
画商「廻戸庄兵衛殺人事件」
冒頭、怪盗「ピス健」を名乗る犯罪予告があり、予告通り、画商の廻戸庄兵衛が射殺されました。
いきなりですか。確かに自分で護衛対象を護ろうとしなかったのは不自然ですね
優男っぽかったし、短髪では無かったですね。見た目は郷田三郎が近いでしょうか?
名探偵が隠居した理由
そして廻戸庄兵衛の娘、廻戸早苗にも怪盗「ピス健」を名乗る犯罪予告が届きます。困った廻戸早苗は、秘密倶楽部「赤の部屋」の女主人蓬蘭美摩子経由で、隠居している名探偵白井三郎を頼ります。
- 白井三郎と蓬蘭美摩子は昔からの知り合い
- 廻戸早苗に届いた予告状には、「イルベガンの卵」のマークが有った
- そのマークは白井三郎に探偵隠居を決断させる事件と関りが有る
- よって蓬蘭美摩子は廻戸早苗に白井三郎を教えた
その可能性があるということで、白井三郎が再び探偵をすることになったという流れですね
怪盗「ピス健」ではなかった?!
白井三郎が怪盗「ピス健」の居場所を突き止めた時、平井太郎も白井三郎を探していて、偶然時を同じくして見つけてしまう。そして結果的に、平井太郎は白井三郎の邪魔をしてしまい、「ピス健」を逃がしてしまい、白井三郎はケガをしてしまう。
ワイヤーアクションまで披露していました。観ている側は結構楽しめました。
これから役に立つんでしょう・・・。それより重要なのは、白井三郎が「ピス健」に撃たれた弾丸が廻戸庄兵衛射殺に使われた弾丸と異なるという事が判明しました。
廻戸庄兵衛殺しは「ピス健」ではなく、別人と言う事が判明
イルベガンとはシベリアの神話に登場する怪物です
「再び現れた」という話なので、別人(何らかの役割を継承した人物)かもしれませんね。
<2話放送後、追記していきます>