考察『アキバ冥途戦争』感想　最終回　＆　全話振り返り

オペレーター

CygamesとP.A.WORKS制作の制作によるによるオリジナルTVアニメ『アキバ冥途戦争』が最終回を迎えましたので全話振り返りの感想です

最終回：萌えの果て
独裁者＝暴君を止めるもの
- 側近を次々と
- 凪を止めた銃弾と竹槍

最終回：萌えの果て

凪（＝ウズコ）の軌跡

最終回はラスボスである凪（＝ウズコ）が中心のストーリーでした。アバン迄の凪（＝ウズコ）の軌跡を整理しましょう

美千代との出会い	元は孤児であったが、当時アキバで武闘派として名をはせていた美千代に見込まれて、後継者候補として「侍女茶館」に迎えられる
万年嵐子との出会い	入店してきた万年嵐子と「姉妹の契り」を交す。詳細な経緯は不明
美千代への不満	争いごとを好まなかった嵐子に感化された美千代が”非暴力主義”に転向した事に不満を募らせる
「姉妹の契り」の破綻	万年嵐子に暴力主義への転向を説得するが、失敗に終わる。「姉妹の契り」を返上する
美千代暗殺	美千代暗殺を仕組み、アキバのトップへの道を歩む

元々武闘派の美千代に見込まれて、後継者候補に遇された凪（＝ウズコ）。孤児で帰る場所の無かった凪（＝ウズコ）にとって、美千代は家族で、「侍女茶館」は家（ホーム）だった。万年嵐子とも「姉妹の契り」を交して、家族になる

円城寺

ここまでは凪（＝ウズコ）にとって、順調だったわけですね

天涯孤独から、解放された凪（＝ウズコ）だったが、美千代が嵐子に感化されて”非暴力主義”に転向した事に不満を募らせる。まずは、万年嵐子の説得を試みるが失敗。遂には「美千代暗殺」という実力行使に出る

風雅

作中では語られていませんでしたが、これ以前に美千代の説得も試みたのでしょうね

凪（＝ウズコ）は、自分の存在価値だった暴力が否定される事を恐れたか

誰よりも孤独を恐れるから力を求める
その力のせいで孤独になる

美千代を殺害する事で、アキバでのし上る為の力を手に入れたが、帰る家も、”家族”も失い、再び孤児時代のように孤独になった凪（＝ウズコ）

凪（＝ウズコ）の紆余曲折

これまでのストーリーを振り返ると、凪（＝ウズコ）が万年嵐子、或いは、「とんとことん」に対して複雑な感情を抱いていたことが分かります

万年嵐子暗殺を指示	５話で殺し屋の末広が「とんとことん」を訪れる。１０話で末広は、凪（＝ウズコ）から、”万年嵐子暗殺”を指示されていたことが判明する（最初から殺し目的だったかどうかは不明ながら、殺し屋を近づける理由は他に考えにくい）
愛美と共倒れを画策	６話で愛美・スーパーノヴァ・山岸が出所した事を知ると、愛美と「とんとことん」（＝万年嵐子）を闘わせて、あわよくば共倒れを画策する（とんとことんが生き残った事に対して、「丸焼きに成れば良かったものを」）
メイドリアングループ残党を使った陰謀	８話でメイドリアングループの残党と「とんとことん」を戦わせる。万年嵐子の前に現れる（暗殺するつもりにしては奇妙な行動である）
生態系秩序	９話で「とんとことん」が、凪が作った生態系秩序を乱したことに怒りを露わにする
末広の離反	１０話で末広が命令違反。しかし、末広は御徒町の誤爆で死亡
万年嵐子を配下に誘うが断られる	11話で９話の「お萌様登り」の不始末を理由に「とんとことん」を絶縁。万年嵐子に忠実な部下になるように迫るが断られる。しかし、なぜか赦して絶縁処分も撤回される
万年嵐子殺害犯を赦す	あずかり知らないところで万年嵐子が刺殺される。部下が犯人を捕らえるが、なぜか赦す