整の言葉が最大の魅力
説教くささを感じさせない
演じて出た違和感
――喋り方が個性的な整ですが、言葉の出し方について意識されたことは?
最初は漫画の通り、淡々とただ思うことを言って、言葉の意味だけで人に浸透させていく方法をやろうと思ったんですけど、これが難しくて。第1話の現場が少し特殊ではあったんですけど、取調室の後ろに窓があって、そこから逆光がパーッと差していたので、だんだん(整に)教祖感が出てきて。やっぱりドラマにするためには、ただ淡々と喋るだけではなく“伝えよう”とする意識を持たないといけないと思いました。
――そのあたりの変更は現場で?
そうですね、演じてみて変わりました。整くんは見た目もふわふわしているし、「大仏さん」っていうとあれだけど(笑)、“人ならざる感”が出過ぎると、ただの不思議な人になってしまうんですよね。そうなると、「不思議な人の言葉によって、みんなが改心していく話」になってしまう。それは少し違うなと。整くんも間違えるし、すべてが正しいわけではない。見ている方にも、何が正しいのか一緒に考えてもらえたらと思っています。
「https://dogatch.jp/news/cx/106891/detail/」より引用
菅田 (前略)原作の整くんはあまり感情を使わずに話をするじゃないですか。
そこがとても魅力的だし僕も大好きな部分なんですけど、それはまんがだからこそ響く表現なんだと思うんですよね。
ドラマで、実際に人が演じるとなった場合、感情が乗らないと人間味がなくなってしまって、ただの”キャラクター”になってしまう。
整というキャラクターを演じ切るのはもちろん大切だけど、僕はそれ以上に、先生の作り上げた物語で何が起こっているのか、整が見ているものはなんなのか、それを視聴者に伝えようと思ったんです。
だから、感情を抑えつつも見え隠れするよう、意識して演じました田村 そこまで考えてくださって本当にうれしいです。ありがとうございます。
月刊flowers2022年2月号より引用
菅田将暉は田村由美に直接取材をしたうえで、実在感の無い漫画キャラではなく、実際の人間が発する言葉として違和感が無いように工夫して演じることに挑んだ。その結果、若い層を中心に
- 「感情的にならずに諭すような丁寧な口調で素直にスッと入ってきた」
- 「演技に説得力がある」
などという絶賛の声が溢れた。
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原作者も大喜びなのに
<原作者田村由美のコメント>
- 「“ああ…! 整が現実にいたらこんな感じなんだ!”ってもう整にしか見えず」
- 「スタッフのみなさんも強力で最高です。作品をとても大切に扱ってくださってます」
- 「作品にとって整にとって、これ以上はない幸運に恵まれました」
表面的な再現性か、エッセンスか
シリーズ化について
シリーズ化の2大ポイント
【古畑任三郎】
テレビシリーズで3シーズン(全33話)+スペシャル8話
【ガリレオ】
テレビシリーズで2シーズン(全20話)+劇場版3作+スピンオフ2話
映像コンテンツとしての人気
関係者のやる気
映像コンテンツとしての人気
古畑任三郎1 | 平均視聴率14.2%(民放ドラマ10位以下) |
---|---|
古畑任三郎2 | 平均視聴率25.3%(民放ドラマ3位) |
古畑任三郎3 | 平均視聴率25.1%(民放ドラマ1位) |
ガリレオ1 | 平均視聴率21.9%(民放ドラマ2位) |
ガリレオ2 | 平均視聴率19.9%(民放ドラマ3位) |
古畑任三郎は第二シリーズが一番視聴率が高いが、民放ドラマの順位で言えば第二シリーズは年間3位。逆に第三シリーズは民放ドラマ第1位だった。年々、テレビドラマの視聴率は落ちている。
「ミステリと言う勿れ」は13.2%で2022年1月クール暫定2位です。
ラジエーションハウス【平均視聴率 12.1%】
監察医・朝顔【平均視聴率 12.6%】
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シリーズ化するコンテンツとしての人気の目安は平均視聴率12%程度
原作者&主演の”やる気”
主演と原作者の対談
Ⓒ田村由美/小学館
Ⓒフジテレビジョン
菅田 始まってないうちからなんですが、また整を演じたいですね。僕、シリーズものって実はやってなくて初のシリーズになればいいなぁと。
月刊flowers2022年2月号より引用
遠藤憲一の演技が光る第1話
原作未読組がターゲット
1話で退場する犯人役に遠藤憲一を起用。しかも、番宣などでは如何にもレギュラーっぽい扱いをして、視聴者に驚きを用意する。
遠藤憲一の演技
頑固で冷徹な鬼刑事から、真実を衝かれて感情を高ぶらせる演技、真相を知って魂が抜けていく虚ろな瞳の演技とどれも筆舌に尽くしがたい名演技でした
真実は人の数だけ、事実は一つ
Ⓒフジテレビジョン
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2話バスジャック事件の犯人は一択
犯人が一択である理由
【犬堂家に集合した人たち】
終着のバス停の利用者 | 露木リラ、熊田翔、奈良崎幸仁、柏めぐみ、淡路一平 |
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犬堂家の人 | 坂本正雄、犬堂オトヤ |
バスの運転手 | 煙草森誠 |
主人公 | 久能整 |
複数被害者がいて、利用したバス停がバラバラの時点で犯人は一択