心春ちゃんはどうなった?
事件のきっかけは不倫
吉乃栄太郎は、部下である東堂樹生の家庭が崩壊しそうな事を心配して、東堂亜希の相談にのるうち、東堂亜希と不倫関係に陥る。その証拠写真を東堂心春に撮られて、不倫関係の解消と家族関係の修復の為、誘拐計画への協力を迫られる。
動機は過失致死隠し
吉乃は、不倫の証拠写真が入ったスマホを心春から奪おうとして、心春と揉みあう。吉乃に突き飛ばされた心春は階段下に落下。吉乃は、心春の遺体を土の中(森の中や山など)に遺棄して、事件をもみ消すために心春の計画した「ゆうかい計画」を利用した営利誘拐事件をでっち上げる
葛城が温人に吉乃の犯行を説明する中で「心春さんと同じように実咲さんもどこかに遺棄して・・・」と言っているので、心春が遺体を遺棄されていた事は分かる
東堂樹生に面会に来た東堂亜希の靴が土で汚れていたので、推察できる。恐らく遺体が埋まっていた所に花を供えに行ったのだろう
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三輪がウソをついた理由
東堂にとって、極めて重大な事実だから、自分ではなく、家族である亜希から伝えるべきと考えた為です
8話の段階で、「5年も行方不明でまだ生きていると思っているのか!」と言った三輪が「大丈夫」というのは、心春ちゃんが生きているという意味ではなく、”その事実があってもお前は大丈夫”と解釈するのが妥当か
東堂も生存の可能性が極めて低い心春ではなく、実咲の命を優先した。それを三輪は知っている
東堂も前に進めるということを示唆している
「会えたのか?」の意味は?
亜希の身なり(汚れた靴、ズボン)を見て、「まだ見つかっていない」という三輪のウソを察した。そして自分からその事実を受け入れようと絞り出すように尋ねた。三輪は、東堂が自らその事実を受け入れようとするのを待っていた。このやり取りはそれを表わす演出。
吉乃はなぜ誘拐という手段を取ったのか
テクニカルな面で言えば次の理由が考えられます
誘拐事件で犯人逮捕の可能性が高いのは身代金受け渡しのタイミング
報道協定が結ばれるので情報を隠蔽し易い
それは吉乃の後ろめたさ
心春の計画した「ゆうかい計画」を実行する事で、心春の命を奪った贖罪にしたい、或いは心春の想いを実現する事で鎮魂したいと考えた。
吉乃の全く身勝手な想いですが、不幸な亡くなり方をした人たちを、フィクションの中で活躍させる事で、鎮魂する(実際は自分への免罪符に過ぎない)という行為は日本では古来より行われている事です。また、亡くなった人の想いや願いを後に残った者が叶えようとするのは、日本人のメンタリティとしてオーソドックスな思考です
吉乃は、心春の立案した「ゆうかい計画」を実行する事で、心春に対する後ろめたさを払しょくしたいと考えた
濱田岳と珠城りょう
目と表情の演技。言葉は「心春ちゃんは…亜希…会えたのか…?」だけ
濱田岳と珠城りょうの圧巻の演技でした
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心春を呼び捨てにしたワケは?
東堂の中で”止まっていた時計の針”が動き出した瞬間。他人の子供のようにちゃん付けでしか呼べなかった心春を呼び捨てで呼べることで、東堂の中で止まっていた時計の針が動き出して、本当の意味で家族になった瞬間の演出。
勇敢な娘たち
吉乃が阿久津に名刺を渡す時に、手書きで携帯番号を書いていた伏線がここで回収。
全話通しての考察の紆余曲折
友果誘拐事件がネック
友果誘拐事件は、警察関係者が犯人側では関われない状況。しかも、犯人側が警察に明確な悪意を持っている事が明らかだった
友果誘拐事件では、警察を目の敵にしていたのが、優月誘拐事件以降は、一転して温人、東堂らに対する悪意が剥き出しになる
8話で確定した吉乃真犯人
鳴沢友果誘拐事件に真犯人が関わっていない事が明らかになり、警察関係者に対する否定要素が払しょくされる
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どんどん疑惑が積もる吉乃
阿久津実咲のタブレットが鳴沢家にあるという情報を知っているのは警察関係者。その中から、他者に情報を伝えた人物を消去すると、吉乃と梅木が残る。梅木はインターホンで未知留と話しているので、必然的に吉乃が残る
8話でほぼ真犯人が確定した吉乃。どんでん返しより、演者の演技によるヒューマンストーリーを重視したつくり
最終回雑感
心春ちゃんの残したモノ
それは三輪の家庭にも言えて、崩壊しかけた家族が絆を取り戻した
心春ちゃんの「ゆうかい計画」は、心春ちゃんが希望した東堂家の絆を戻す事は出来なかった。しかし、壊れかけていた、鳴沢家、三輪家の家族の絆は修復できた。
脅迫音声はお風呂の声
アニメファンからすると、オッドタクシーの和田垣母ですね。
葛城と香菜子はお似合い?
警察メンバーとハルカナメンバーは最後、合コンでした
私には仕事しかない
会社が子供色んな示唆がありそうですね
阿久津の謝罪が無かった件
今まで通り、家族ぐるみの付き合いとはいかないかも