岡田が監督なら大山も、近本も、西純矢も阪神にいなかった。という話題です。では、代わりにどの選手がいたのでしょうか?岡田のドラフト評をみてみましょう
岡田のドラフト評
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大山の指名を謎と酷評
まず驚いたのが阪神のドラフト1位の大山悠輔(=白鴎大)指名やったな。大山という選手のことをあまり知らないのもあるけど、どうして投手をいかなかったのか。
(中略)
どうして即戦力の投手でなかったのか。これが不思議で仕方ないんよな。
週刊ベースボール2016年11月7日号より引用
もっとも買う寺島成輝がヤクルトに単独1位指名された。
週刊ベースボール2016年11月7日号より引用
岡田なら寺島を指名していたんですかね。抽選なので当たっていたかどうかはわかりませんが。
即戦力投手だと田中(ソフトバンク)か、佐々木(ロッテ)ですかね。岡田なのでクジで外すと思いますが、その場合は、別の大学生投手でしょうか。いずれにしても阪神は大山で良かったですね。
近本の指名は”?”
次に2018年のドラフトです。阪神は近本、湯浅をこのドラフトで指名しています
クジで負けたのもあるけど、果たして現状を考えての指名やったのかどうか。
(中略)
どうしてもドラフト評価となれば、阪神は「?」となってしまう。
(中略)
結局は、投手陣の指名は下位となったのだが、やはり力のある即戦力投手は必要ではなかったのか。
週刊ベースボール2018年11月19日号
阪神の場合は、投手陣の層は相対的に厚いですよね。それがこの野手を上位で指名したドラフトになると思いますが、岡田の見解は違うようです。
では、岡田が監督だったらどうしたか?その答えはこちらです
監督という立場で考えると、ドラフトもやっぱり投手中心。そこはずっと考えていた。やはり野球は守り。投手が重要やし、ピッチャーは何人いてもいい……とさえ思っていた。それだけに今年のドラフトでは、誰をとなったとき、大学生の即戦力投手を、と望んでいたと思うな。
週刊ベースボール2018年11月19日号
岡田は甲斐野(ソフトバンク)を評価していました。単独指名できたと思います。
でも、実は阪神の場合、1位指名の大学生投手は全然即戦力になっていないんですけどね
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西純矢の指名も”?”
次いで、翌年の2019年の岡田のドラフト評です。
即戦力に的を絞ると見ていたら、ドラフト6位指名の中の上位5位まで、高校生を選んだのである。これがチームの方針だったのか。正直オレは「?」がつく。
週刊ベースボール2019年11月11日号
ファンは生え抜きのエース、生え抜きの4番、生え抜きのレギュラーを求めている。それを優先
大学生の即戦力投手を、と望む
森下(広島)じゃないですかね。でも、広島にクジで勝てると思えないので、外して宮川(西武)か、それも外して吉田(ヤクルト)か橋本(中日)というところに落ち着きそうですね
まさに猿蟹合戦の猿と蟹。阪神ってそんなに即戦力投手が必要なチームなのか?を考えると如何に岡田の考え方が時代遅れで阪神の現状に合っていないかがわかります。
阪神は暗黒時に一直線?
大学生は即戦力投手なのか?
岡田が大学生の即戦力投手への拘りがスゴイことが分かりました。では、実際に阪神が1位指名や希望枠で獲った大学生投手は即戦力だったのか?岡田の監督時代から見てみましょう
筒井 和也 | (一年目)投球回5.1 (二年目)投球回3.0 |
---|---|
岩田 稔 | (一年目)投球回3.0 (二年目)投球回13.1 |
白仁田 寛和 | (一年目)登板なし (二年目)登板なし |
蕭 一傑 | (一年目)登板なし (二年目)登板なし |
二神 一人 | (一年目)登板なし (二年目)登板なし |
岩貞 祐太 | (一年目)投球回29.1 (二年目)投球回20.2 |
馬場 皐輔 | (一年目)投球回8.2 (二年目)投球回3.1 |
岡田に”?”評価された西 純矢は、3年目の今年は投球回77.1です。将来が楽しみですね。
岡田の言う”大学生の即戦力投手”を1位指名するのは阪神にとってはマイナスが大きい事がわかります
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ドラフトに口を出す岡田
ところがです。これはオリックス監督に内定した時の記事ですが・・・
フロントに任せっきりはよくない。補強とかは現場から言うもの。監督の仕事だから。阪神のときもそうだったからな。就任が正式に決まったら、まず編成からよ。最初はドラフトやな
オリ監督内定岡田氏、モノ言う監督になる(日刊スポーツ2009/10/2)
育成に後ろ向きな岡田
ドラフトで「即戦力即戦力」と騒ぐだけあって岡田は育成にも後ろ向きです
岡田時代に入団した高校生野手に与えられた一軍の出場機会
小宮山慎二 | 5年間一軍2打席1安打 |
---|---|
大橋雅法 | 4年間一軍出場無 |
前田大和 | 3年間一軍出場無 |
橋本良平 | 2年間一軍出場無 |
野原将志 | 2年間一軍出場無 |
高浜卓也 | 1年間一軍出場無 |
森田一成 | 1年間一軍出場無 |
因みに矢野時代は比較すると
小幡竜平 | 4年間で一軍231打席 |
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井上広大 | 3年間で一軍16打席 |
遠藤成 | 3年間で一軍出場無 |
藤田健斗 | 3年間で一軍出場無 |
高寺望夢 | 2年間で一軍27打席 |
前川 右京 | 1年間一軍出場無 |
中川 勇斗 | 1年間一軍出場無 |
いや~「フロントに任せっきりはよくない。補強とかは現場から言うもの。監督の仕事だから。阪神のときもそうだったからな。就任が正式に決まったら、まず編成からよ。最初はドラフトやな」ですから。
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岡田ヨイショ記事が多い理由
将来性豊かな若手を積極的に使う。
『阪神新監督に岡田氏が有力 「矢野カラー」の一掃で優勝候補になれるか(AERA)』より引用
これが事実に基づかない記事と言うのは先ほどの数値でハッキリしていますね
『【阪神】次期監督内定の岡田彰布氏「これだけエラーしてたら防御率もよくなります」厳しい指摘』と言う記事。阪神の投手陣は防御率だけじゃなく失点も少なく、RSAAも先発、救援問わずリーグでダントツにいい数値。なので普通に考えて、エラーが多いから防御率が良いわけじゃない。失点そのものが少ないのだから、言ってみれば、ただの世迷言。なのにマスコミは当初”盲点を鋭く突いた。”と岡田を持ち上げる。そして、「エラーが多いから防御率がいい論」は、あまりに時代遅れのシロウト考え過ぎて拙いと思ったのか、記事を差し替える始末。
普通に考えれば情実じゃないですか
個人的なことになるが、僕と岡田の付き合いは40年以上になる。
『【内匠宏幸】岡田彰布氏の阪神新監督内定の決め手は「優勝できる監督」若手待望論上回った現実論』より引用
実際に、15年以上前ですが、岡田監督時代に阪神は一回優勝しているのでそれを金科玉条のようにすることも可能ですからね。しかし、旧い付き合いの記者でも懸念する本音はあるわけですね
阪神監督を退任後の2010年から3シーズン指揮を執ったオリックスでは一度もAクラス入りを果たせず、2度の負け越し。12年には成績不振で途中休養となっている。岡田氏の手腕が高く評価される一方で懸念する声が出ているのは阪神、オリックスの8シーズンで刻んだ〝光と影〟があるからだ。
『鬼筆のスポ魂 岡田野球で阪神は変わる…監督の力で勝てる試合は無限大 植村徹也』より引用
で、矢野は4年連続Aクラス。岡田は3年連続Bクラス。
う~ん、阪神の今の主力は矢野が監督に就任以降に入団した選手が多いです。近本・佐藤輝・中野・伊藤将・湯浅・西勇・西純。つまり矢野が監督就任した時の戦力は乏しかったと言えます。それに比べると、金子、Tー岡田の投打の主力がいて、OPSリーグ1位のカブレラがいるオリックスの方が軸はしっかりしていたと言えるでしょう。
岡田監督は「そら何でも勝負事に絶対はないよ。絶対はないけど、来年は絶対優勝する」と言い切った。
岡田監督「絶対はないけど絶対優勝する」デイリースポーツ2011/12/16より引用
でも、結果はダントツ最下位で岡田は途中解任。しかも、岡田が解任された後、オリックスは7勝2敗と大きく勝ち越して、優勝候補らしいチーム力のあるところを見せました。
オリックスも岡田解任の9年後には二連覇しているんで、阪神ファンは楽しみが先に延びたと思うしかないでしょうね