人気を集めた選手は誰か?
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移籍選手リスト
プロ野球で出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化するため、初めて導入された「現役ドラフト」が行われました。まずは、結果を一覧にまとめました
移籍元球団 | 移籍選手 | 移籍先球団 |
オリックス | 大下誠一郎内野手(25) | ロッテ |
ソフトバンク | 大竹耕太郎投手(27) | 阪神 |
西武 | 松岡洸希投手(22) | 日本ハム |
楽天 | オコエ瑠偉外野手(25) | 巨人 |
ロッテ | 成田翔投手(24) | ヤクルト |
日本ハム | 古川侑利投手(27) | ソフトバンク |
ヤクルト | 渡辺大樹外野手(25) | オリックス |
DeNA | 細川成也外野手(24) | 中日 |
阪神 | 陽川尚将内野手(31) | 西武 |
巨人 | 戸根千明投手(30) | 広島 |
広島 | 正随優弥外野手(26) | 楽天 |
中日 | 笠原祥太郎投手(27) | DeNA |
<実施要項>
- 各球団2名以上のリストを提出
- 各球団1名以上は必ず指名する
- 指名が多かった選手を提出した球団に1番目の優先指名権が与えられる
- 1番目の優先指名権を持つ球団から選手を指名された球団が2番目の指名権を持つ
- 以降は同様に、選手を指名された球団が次に指名出来るを繰り返す
ということで、各球団最低ラインの1名の指名で終わりました。低調と言えば、低調なんですが、初年度と言う事を考えれば仕方ないでしょうか。参加を希望した球団もあったようですが、その数が交換が成立するレベルでは無かったようです。
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1番人気の選手を予想する
では、誰が1番人気だったか考察してみましょう。ポジティブな要素が多く、ネガティブな要素が少ない選手が人気を集めたと考えられるので、両方の要素を考慮して推理してみましょう
人気を集めるポイント
まずは、ポジティブな人気を集めるポイントです。当然の事ながら、需給の関係から各球団が不足しているポイントを補える選手が人気になる訳で、球界で枯渇している選手の属性を確認しましょう
<人気の属性>
- 左投手
- 右の強打者
ネガティブな要素
- ノビシロが期待できない
- 懸念材料が有る
<ノビシロが期待できないケース>
- 年齢の問題
- 投手であれば球速に課題、野手であれば長打力に課題がある
故障があったり、素行に問題があったり、リスクがある選手ですね。当たればラッキーと言う考え方もありますが、素行のリスクとかは避けたいと考える球団が多いのではないでしょうか
- 希少価値の高い右の強打者である
- 20代前半と年齢が若くノビシロが期待できる
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DeNA → 中日 → ?
順番ではDeNAですが、既に指名済みの為、最初の指名で2番目に人気を集めた選手を提出した球団になります(2番目も指名済みなら3番目)。この仕組みだとそこで一旦止まる可能性がかなり有りそうですね
1番人気の選手が2番目に指名される可能性が高い仕組み上、一組目はトレードのようなカタチになり易い
勿論、1番人気の選手を出した球団の思惑(編成の方針が独特だったケースなど)が異なっている場合、そうはならないケースも考えられます。
実際の一番人気は古川侑利
と、予想しましたが、一部報道では実際の一番人気は古川侑利(日本ハム)だったようです。
日本ハム → 西武 → 阪神 → ソフトバンク → ?
で、ソフトバンクが古川侑利を指名したので、ここで一旦、「四角トレード」のような形が成立したようです
西武、阪神が古川侑利を指名しないという事は、1巡目の指名はかなり分散したようですね。指名が同数の選手が複数いた可能性もあります。それで「四角トレード」までいったのでしょう。
新人ドラフト(の2巡目)と同じで、日本ハムからの指名になります。なので”?”のところは、新人ドラフト(の2巡目)で日本ハムの次の中日の順番である可能性が高くなります
中日 → DeNA → ?
ここでまた止まって、
ロッテ → オリックス → ヤクルト → ?
楽天 → 広島 → 巨人
で、終わりと言う指名順でしょうか?
指名が分散したと仮定した場合の指名順整理
日本ハム → 西武 → 阪神 → ソフトバンク → 中日 → DeNA → ロッテ → オリックス → ヤクルト → 楽天 → 広島 → 巨人
課題を点検する
乖離する球団とファンの思惑
まず球団は選手を2名以上選ぶことにはさして抵抗は無いが、「必ず1名以上指名する」という縛りは、重荷に感じているという事ですね。なので、最低ラインの1名の指名で終わりました。
逆に、ファンの反応を見ると、移籍してしまう選手に対する感情が優先しているようです。
自球団では活躍できないが、環境を変えてあげる事で活躍できる可能性があるなら、変えてあげたいと考える球団が多いのでしょう。また、家庭の事情で本拠地を変えてあげたいという事例もあるでしょう。推察ですが、一例として山本泰寛(巨人→阪神)の例があります。
故に別居生活をしていましたが、巨人としても同じリーグのライバル球団への移籍は忸怩たるものがあったと思いますが、人情的に移籍を認めざるを得なかったのでしょう
一方で、ファンの心情としては、選手が移籍するのは寂しいものがあるでしょうし、選手個人と人間的な付き合いがあるわけではないので、その辺はギャップがありそうですね
無視される選手の希望
そうですね。例えば、親の介護で側にいたいが、移籍で離れざるを得ないケースなどは少し考慮の余地があるかもしれません。一流選手なら親を呼び寄せてなども可能ですが、「現役ドラフト」にかかるレベルの選手だと、経済的に厳しいでしょうし
支配下選手枠の問題
「必ず1名以上指名する」という縛りを、重荷に感じるのは、主に支配下選手枠の問題が大きいと思います。中には、金銭的な理由をあげる球団もあるかもわかりませんが・・・。
その為、支配下選手枠について、指名した選手分翌年に限り増枠できるとか、そうした制度があれば、金銭的に余裕のある球団は複数名指名するかもしれません。指名数により何らかのインセンティブ(「動機付け、報酬」)を与える事も検討課題ではないでしょうか