２話で主要キャラは概ね登場して、当面の構図は定まったように思えます。３話の前に状況とキャラの相関関係を整理しましょう
主人公サイド：水星組（仮）
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テンペストと同じ設定
プロスペラ
シェイクスピアの原作では男性で、ネームはプロスペローですが、２０１０年に映画化された際は、ミラノの元女公爵という設定で名前もプロスペラになっています。演じたのは２００６年にアカデミー賞主演女優賞を受賞したヘレン・ミレン。後にエミー賞やトニー賞も受賞して演劇三冠を達成している名優です。
- 娘と孤島に追放される
- １２年後に魔術で復讐をしようとする
- エアリアルと言う名の妖精を使役する
- 娘と王子を結婚させようとする
孤島→水星
魔術→GUNDフォーマット
エアリアルと言う名の妖精→エアリアルと言う名のモビルスーツ
王子→ミオリネ・レンブラン
公式小説やテンペストをモチーフにしていると思われる事から、「プロスペラ＝エルノラ・サマヤ」で彼女の目的が”復讐”である事はほぼ確定と考えられます
２話までの内容から、復讐の中身とその手段については、
- 娘（スレッタ）とミオリネを婚約させる
- GUNDフォーマットを世間に広める
- それをもってベネリットグループを崩壊させようとする
などが考えられます
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プロスペラ＝エリクトは考えられない？
その疑問は、プロローグで示された以下の画像の左下のグラフをみれば氷解すると思われます
© 創通・サンライズ・MBS
老けて見えるのには理由がある
それにテンペストを模したのなら、１２年後からストーリーが始まるのがスッキリします。
- お母さんとスレッタは二人で水星に逃げてきた
- お母さんは会社で出世した
- お母さんが復讐の為にスレッタを「アスティカシア高等専門学園」に進学させた
二人で水星に逃げてきたのは、エルノラ・サマヤとその娘なので、お母さんがエリクトだと、この点でも矛盾が生じますね
シン・セー開発公社
創業33年の水星資源の採掘事業をしている企業。ベネリットグループ内では、業績は１５７社中１５１位でDランク。
意訳：シン・セー開発公社の事業はモビルスーツと医療機器の統合オペレーションシステムの開発である
アスティカシア高等専門学園
決闘委員会
決闘
アスティカシア高等専門学園内で学生同士の争いごとを決着させる手段。モビルスーツを用いて戦い勝者が望むものを得る。相手のモビルスーツのブレードアンテナを折ると勝敗が決まる。すべての決闘は学生が運営する「決闘委員会」の立会いのもとで執り行われる。尚、この制度は学園の創立者であるデリング・レンブランが制定した。
ホルダー
決闘のチャンピオンに与えられる称号。ホルダーに勝利すると次のホルダーに成れる。尚、ホルダーはミオリネの婚約者となる。物語開始当初のホルダーはグエル・ジェターク
- シャディク・ゼネリ（グラスレー寮）
- セセリア・ドート（ブリオン寮）
- ロウジ・チャンテ（ブリオン寮）
- エラン・ケレス（ペイル寮）
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ジェターク寮：御三家
グエル・ジェターク
ジェターク社の御曹司で、パイロット科3年。物語開始当初のホルダーでミオリネの婚約者だった（ミオリネ本人は認めていない）。１話でいきなりスレッタに敗北して、ホルダーの地位がピンチになる。その事で、謙虚になれたのか、ミオリネの菜園修復を弟や取り巻きに指示する
ラウダ・ニール
パイロット科3年。グエルの異母弟で、ジェターク寮の副寮長。感情的な兄とは対照的に冷静な性格。
グエルとラウダは異母兄弟だが名字が異なる
フェルシー・ロロ
パイロット科2年。グエルの取り巻き
ペトラ・イッタ
メカニック科2年。グエルの取り巻き
グラスレー寮：御三家
シャディク・ゼネリ
パイロット科3年。サリウス・ゼネリの養子で、すでにグラスレー社で幹部候補生として活躍する社会人兼任。余裕のある態度で軟派で人当たりが良さそう。「決闘委員会」を仕切っている
ジェタークと違い、会社名（グラスレー）と名字（ゼネリ）が異なる
ブリオン寮
セセリア・ドート
経営戦略科2年。決闘委員会所属。辛辣な皮肉屋
ロウジ・チャンテ
メカニック科1年。決闘委員会所属。メカオタクか。
ペイル寮：御三家
エラン・ケレス
パイロット科3年。ペイル社が擁立するパイロット候補。どういう経緯でペイル社のパイロット候補になったのか、４人の共同ＣＥＯとの関係など全くの不明。取り巻きなく孤高の人っぽい。世情に興味なく哲学書を読む。しかし、スレッタがガンダムを操縦して決闘に臨むのを見て、スレッタに興味を抱き、近づく。
エラン・ケレスのような謎の多いキャラや、プロスペラのような仮面のキャラは旧来のガンダムシリーズでは、あまり良い結末を迎えませんが、新しいガンダムではどうでしょうか
地球寮
ニカ・ナナウラ
メカニック科2年。整備能力はかなり優秀。スレッタに親切に接する
チュアチュリー・パンランチ
パイロット科1年。差別されることに激しい反発をする
マルタン・アップモント
ニカやチュアチュリーの友人。気弱で卑屈
マルタンはモブか？、と当初は思いましたが、ネームドで且つ、ＣＶが呪術廻戦・虎杖悠仁役など主役を演じる事も多い榎木淳弥。後々何かキーキャラになるかもしれないので、一応列挙しておきます
それにしてもスレッタはどこの寮に入るのでしょうか？
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ベネリットグループ
御三家
ベネリットグループは、モビルスーツ生産最大手のベネリット社を頂点とする巨大複合企業体。構成する、ジェターク・ヘビー・マシーナリー社、ペイル・テクノロジーズ社、グラスレー・ディフェンス・システム社の3社は「御三家」と呼ばれる
代わりにブリオン社製のモビルスーツが学園の標準モビルスーツ的な立ち位置として登場していますね
ガンダム敵視派
この中では、ベネリットグループ総裁のデリング・レンブラン、グラスレー・ディフェンス・システム社ＣＥＯサリウス・ゼネリがガンダムを敵視している
ガンダム容認派
一方で、ジェターク・ヘビー・マシーナリー社ＣＥＯのヴィム・ジェタークは２話の途中からガンダム容認派に転向しています
ヴィム・ジェタークはプロスペラに何を言われてガンダム容認に転向したか？
【仮説１】技術供与をエサに転向した（審問会の発言から最有力）
【仮説２】再度の決闘で名誉挽回のチャンスをエサにされて転向した（審問会の発言と矛盾する）
【仮説３】デリング暗殺の証拠で脅された
寧ろ、技術供与して欲しそうでしたね。
あまりに激しい競争の煽られ方をして、倫理面に気を配る余裕がなくなっているのではないでしょうか。それにプロローグ時点では、ＣＥＯになっていない、若しくは登場していないので、ガンダム開発計画凍結にあまり思い入れはないのでしょう
３話の見どころ
決闘の相手
決闘の相手は果たして誰か？
（本命）ダリルバルデ：グエル搭乗
でも、そうなるとヴィム・ジェタークの「エアリアルをもう少し運用しては？」という提案と矛盾するんですよね。
でも、その場合はサブタイトルとの関連が難しい所です
エラン・ケレスの目的
グエルのプライド
プロスペラの顔出し
いきなりプロスペラが顔出しをしました
© 創通・サンライズ・MBS
これでプロスペラ＝スレッタのお母さんが確定しました
脅迫だった
そしてプロスペラが、ヴィム・ジェタークに持ちかけた取引が、デリング・レンブラン暗殺未遂の証拠による脅迫でした
でも、これでサブタイトルとの矛盾はおきませんでした
なぜ暗殺未遂の証拠が手に入ったのかは、ヒ・ミ・ツ
© 創通・サンライズ・MBS
ヴィム・ジェタークが審問会で言った言葉「エアリアルをしばらく運用しては」は、本心では無かった
よって決闘の相手はダリルバルデ：グエル搭乗
第5世代の意志拡張ＡＩ
ダリルバルデは「第5世代の意志拡張ＡＩ」を搭載していて、パイロットの腕に因らないで闘えるモビルスーツでした。
【ダリルバルデ】
◆◆登場モビルスーツ解禁◆◆#水星の魔女 第3話に登場したモビルスーツ、
【ダリルバルデ】の設定画を初公開いたします！— 機動戦士ガンダム 水星の魔女 (@G_Witch_M) October 16, 2022
全高：18.7m
重量：72.8t
第5世代実証機としてドローン兵器が搭載されている。
＜武装＞
- ビームジャベリン
- イーシュヴァラAタイプ×2
- イーシュヴァラBタイプ×2
- アンビカー×2
- ペレットマイン×2
- シャクルクロウ×2
- ビームバルカン×2
「イーシュヴァラ」「アンビカー」は、インドの神様。「イーシュヴァラ」は仏教では大自在天
そして意志拡張ＡＩによって自動運転が可能
© 創通・サンライズ・MBS
これがいたくグエルのプライドを傷つけますが、実は裏でもっとアンフェアなことが・・・
決闘の行方
ジェターク寮総出の妨害工作
ガンダム・エアリアルの武装は、ビームライフル（ビームブレイド×1）×1、ビームサーベル×2、エスカッシャン（ビットステイヴ×11）×1です。ビーム系の武器は大気によるビームの減衰が著しく、威力や射程が低下するほか、水中では事実上使用不能なほどに減衰します。
フェルシーとペトラによるスプリンクラー
フェルシーとペトラによる妨害を察知したミオリネがスプリンクラーを止めて、妨害を阻止
妨害をしていたフェルシーとペトラ
© 創通・サンライズ・MBS
決闘に介入されてプライドを潰されたグエルが怒り、「第5世代の意志拡張ＡＩ」とリンクした生徒手帳を破壊。意志拡張ＡＩは稼働停止。グエルは自らのスキルでスレッタとの白兵戦に挑みます
エアリアルｖｓダリルバルデ
【意志拡張ＡＩ停止後】
- 片腕のエアリアルと二刀流のダリルバルデがビームサーベルで押し合う
- パワーに勝るダリルバルデがエアリアルを押す
- スレッタは相手の押す力を利用してダリルバルデを巴投げに蹴り上げる
- 飛ばされそうになったグエルは脚のシャクルクロウでエアリアルを捕らえ機体を安定させる。そして逆にエアリアルを回し投げ
- 壁に着地したエアリアル。左腕のビームサーベルを突きの形でダリルバルデに突撃
- グエルはダリルバルデの左腕でブレードアンテナを防御、右腕でカウンター攻撃を狙う
- スレッタが一枚上手。ビームサーベルでブレードアンテナを狙うのではなく、ダリルバルデの左腕に刺して左腕を封じて、エアリアルの左手でダリルバルデの右腕を掴み右腕も封じる
- そのまま高低差を活かした体当たり。エアリアルの胸部でダリルバルデのブレードアンテナを折り勝利
© 創通・サンライズ・MBS
片腕のエアリアルが、両腕のダリルバルデに勝利したポイント
ビームサーベルで直接ブレードアンテナを狙わなかった（グエルのウラをかいた）
高低差を活かした
第３話の感想と気になる事
スレッタの「やりたいことリスト」
スレッタには学園に入ったらやりたいことを一覧にしたリストがありました
- 友達を作る
- あだ名で呼ぶ
- 図書館で勉強
- 屋上でご飯
- デートする
デートをするをエラン・ケレスの前でミオリネに暴露されて顔を赤らめるスレッタ
© 創通・サンライズ・MBS
（仮説１）嫉妬（どっちに？）
（仮説２）単なるからかい
（仮説３）仲を取り持とうとした
ポーカーフェイスのエラン・ケレス。それが彼の自然体なのか、それとも？
水星は老人ばかりで、スレッタの同世代はいない模様
ちなみに「やりたいことリスト」の１２番は連絡先交換でエラン・ケレスと行ったので、クリアです。
（本命） グエル
（対抗） シャディク
目的はシャディクと似たような事かもしれませんが、確かにその面では可能性がありますね
シャディク・ゼネリの疑問
サリウスとの会話で、シャディク・ゼネリがエアリアルの開発に関していくつか疑問を呈していました。
水星にも、シン・セー開発公社にもエアリアルを開発する資金もインフラもない。
現在与えられている情報から仮説を組み立てると以下ぐらいでしょうか
（仮説）オックス・アース・コーポレーションの元関係者などの協力のもと開発した
プロスペラは度々地球に行っている。オックス・アース・コーポレーションは元々地球の企業だったので、その関係者が協力した？
例えば、ペイル社などですか
プロポーズ
果たしてグエルのプロポーズは本気か？その後の展開は？
© 創通・サンライズ・MBS
ヒエラルキー下層の女の子が、３人の『王子様』から、興味や好意を持たれるという、如何にも学園のモノの鉄板展開になってきた３話でした
