オペレーター
テレビアニメ「憂国のモリアーティ」の第19話「ロンドンの騎士 第一幕」のレビュー&考察です。清廉潔白で平等社会実現に向けて、私心を捨て尽力するホワイトリー議員に脅迫王・ミルヴァートンの魔手が迫ります。一方、モリアーティもホワイトリーに興味を持って、彼の資質を試そうとします
もくじ
ロンドンの騎士 第一幕
ストーリーライン
ひとみん
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あらすじ ネタバレ →
- STEP01狙われた正義の騎士平等社会実現の為、選挙法の改正を目指すホワイトリー議員は、貴族院と対立する。議会から出たホワイトリー議員は、馬車に爆弾を仕掛けられる。間一髪、爆弾に気づいたホワイトリー議員の機転で犠牲者は出なかった。しかし、翌日の新聞は、ホワイトリーの悪評で埋まっていた。捕まった爆弾犯はスコットランドヤード内の留置場で暗殺される。爆弾事件は、貴族院が企てたものだった。暗殺に失敗した貴族院は、ミルヴァートンにホワイトリーの処分を依頼する。ミルヴァートンは、ホワイトリーを悪に堕落させる策を練る
- STEP02モリアーティの試験モリアーティは、ホワイトリー議員を試す事にする。モリアーティは、ホワイトリー議員が市民にとって良い結果を優先するのか、それとも名誉欲や自己顕示欲を優先するのか見定める策をとる。結果は、合格であった。モリアーティは、ホワイトリー議員に貴族院の不正の証拠を渡し、戦いをサポートするのであった。一方、ミルヴァートンの手下は爆弾犯を暗殺した犯人を口封じで始末し、次のターゲットとして、ホワイトリーの弟に照準を合わせた
貴族院
ひとみん
貴族院って何?
円城寺
イギリスの議会も、今の日本と同じ両院制ですが、その一方を貴族院といいます。ちなみにもう一つは庶民院です。この当時の貴族院は庶民院より劣後され、既得権益保護機関のような存在でした
イギリス議会は両院制で貴族院と庶民院がある
真摯な政治家をマスコミが叩く
日本のマスコミと同じだ
オペレーター
ホワイトリー議員は、危険を顧みず、私欲を捨て市民の為に尽くしますが、新聞は彼の悪評で埋まってしまいます。家政婦(メイド)のマギーが、気を遣ってそれを隠すほどでした
ドロシー
今の日本と全く一緒よね。既得権益を脅かす政治家は、悪者扱いして徹底的に叩く。
風雅
日本では、小金で動かせる大衆紙が目立ちますけど、実際は、高級紙の方が既得権益者を贔屓にしているから、確信犯ですよね
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元ネタはダークナイトか
「正義の善人」を悪に染める
オペレーター
ミルヴァートンは正義の人、ホワイトリー議員を悪に染める策略を練っています
ドロシー
これって、まるで「ダークナイト」のジョーカーよね
円城寺
”ホワイトナイト”っていう呼称からして、元ネタは「ダークナイト」でしょうね
『正義の人を悪に染める』、という手法からして元ネタは「ダークナイト」か
モリアーティが試したかった事
ひとみん
モリアーティはどうして、あんな意地悪みたいな事をしたの?
ドロシー
ホワイトリー議員の資質を試したかったのよ。モリアーティも平等社会の実現を望んでいるけど、革命のような対立は悪い結果を生むと判断しているの。もし、ホワイトリー議員が、どこぞの批判ばかりする議員のように、自分の利益(自己顕示欲)の為に貴族院の不正の証拠を暴露したら、庶民と貴族の間の憎悪が深まってしまうから、証拠を渡す前にホワイトリー議員が自分の利益を優先するか、公益を優先するか見定めたかったのね
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ひとみん
貴族院不正の証拠を渡した後で、「やっぱりダメな人だ」ってなったら取り返しがつかないんだね
円城寺
取り返しは付くでしょうけど、余計な混乱が起こって、モリアーティプランにも悪影響が出るという事でしょうね
ドロシー
国民の生命・安全、国益そっちのけで、党利党略優先で政権批判を繰り返す、日本の野党第一党とは大違いだわ
日本にホワイトリーみたいな議員は誕生しない
ひとみん
日本にもあんな議員いて欲しいな
ドロシー
日本のマスコミって、既得権益脅かすような政治家は、すぐに袋叩きにするから無理じゃない?
円城寺
今の状況みてるとそうですよね
ヴィクトリア朝時代のイギリスのマスコミは、現代日本並みに既得権益者の味方