代々木アートフェスライブ
悪条件ブース
孔明の戦略で、次のターゲットを野外フェスの代々木アートフェスライブの舞台にロックオン。孔明には何やら野外フェスに狙いを定めた理由がありそうだが、割り当てられたブースは悪条件揃いのロケーションだった・・・。
【悪条件】
- 同時刻、手前のブースで人気インディーズバンドJET JACKETが演奏をしており、観客の動線がそこで止まる可能性が高い
- 入場門側の真横に樹木があり、邪魔になって入場してくる観客にブースの存在が分からない
© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
JET JACKET
【JET JACKETの状況】
- ボーカルは神経質で計画的
- 翌日、メジャーデビューに繋がる大事な単独ライブを控えている
- ボーカルが喉に問題を抱えており、人気曲「MID DAY」は喉が温まって開くまで歌えない
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無中生有
中国史上の無中生有
無中生有とは。
三十六計の第七計『無中生有』
偽りの策で相手を油断させて、その隙に一気に勝負を決めるという計略。
- 太史慈は黄巾軍の残党である管亥に攻められた孔融の救援に駆けつけた
- しかし黄巾軍の残党に包囲された
- 太史慈は、自ら馬にまたがり城外で弓の練習を始め黄巾軍の残党の注目を集めた
- そして、それを何日も繰り返しているうちに、最初は警戒していた黄巾軍の残党も、「また練習だろう」と大して興味を持たないようになった
- そうして黄巾軍の残党が油断しきった中、一気に単騎で敵の包囲網を突破し、劉備に救援要請を行い、援軍を引き連れて戻った
- 援軍が駆けつけると黄巾軍の残党は囲みを解いて逃げ去った
孔明の罠
案の定、偵察に来たJET JACKETのボーカルに、「機材トラブルで音が出ない」とトラブルを装う。JET JACKETのボーカルは、「無名のアーティスト」に「機材トラブル」と判断して自らのブースに戻る
JET JACKETの観衆は、最前線を除けば、「行列が有るから並んでみよう」という習性で集まっているだけ。後方にいる観客はキッカケさえあれば簡単にこちらに来る
JET JACKETは明日、大事な単独ライブが控えている。その為、競合するブースが不人気ブースで、且つアーティストが無名で、機材トラブルで音が出ないと知って、喉を酷使しない様に全力は出さずに明日に備えようと考える
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そして、油断したJET JACKETのボーカルが、MCを始めたタイミングでド派手な照明と盛り上がるヒット曲のカバーで、観客の耳目を集める。JET JACKETのボーカルは、喉に不安が有り、人気曲「MID DAY」は喉が温まるまで歌えない。彼らは観客を奪われても成す術はない。
樹木に派手な照明
© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
MCの間隙を縫って耳目を集める
© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
ネガティブ要素を逆利用
向かいのブースが人気バンドのJET JACKET
並みの思考 | 観客の動線がJET JACKETの動線で止まる |
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孔明の思考 | JET JACKETのガチファン以外をこちらのブースに集客する |
大きな木が邪魔でブースが目立たない
並みの思考 | 木が邪魔でこっちにブースがあるのも分かりづらい |
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孔明の思考 | 木を照明塔代わりに活用して視覚でもブースを目立たせる |
孔明の真の狙い
英子の成功体験
英子は自己評価の低さが足かせとなっている。慣れない野外フェスの場での勝利で成功体験をさせて自信を付けさせる
自信をつけたEIKO
© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
英子の最終的な目的、「VOICELL LAND」にせよ、「サマーソニア」にせよ、野外フェスの為、野外フェスの経験、それも成功体験は必要と考えた?
脱兎のごとく
副作用として、孔明の恐ろしさにウサギが文字通り脱兎の如く逃げる
© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会