君は特別だ
オペレーター
あき先生の登場で嵐の予感がするテレビアニメ『Sonny Boy（サニーボーイ）』の第５話「跳ぶ教室」。逃げないで踏みとどまって立ち向かう大切さが描かれたエピソードになります。あき先生の策略で進む少年少女たちの分断と対立、決別する朝風、そして大川透「ヴォイス」に変わって、ツダケン「やまびこ」登場と、目まぐるしく変化していきます
もくじ
跳ぶ教室
巨乳教師の陰謀
ひとみん
↓ネタバレOKな方は、右のマークをポチっとしてあらすじを見てね
あらすじ ネタバレ→
- STEP01策謀長良達はこの世界「ねずみ六脚奇々怪々」を攻略して能力遺物の『アームストロング』を入手する。生徒たちは、建設中のシェルターに集まってあき先生の言った事「もう元の世界に帰ることはできない」「この漂流は誰かが能力を使った結果ではないか？」について、議論する。場の空気は長良が能力を使って漂流を開始したのでは？という疑惑が膨らむ結果となった。”問い質す場”だった筈がいつしか糾弾する場になり、大勢の生徒たちは長良に怒りをぶつけて、あき先生を頼る事にする。一方、あき先生は個別に朝風を取り込もうと誘惑する
- STEP02もう、逃げない大勢の生徒たちを引き連れた、あき先生と鉢合わせした長良は、生徒たちの前であき先生に糾弾される。必死に否定するが聞き届けてもらえない長良は、別の世界に逃げ込む。長良を探す、希・瑞穂・ラジダニの３人は、ポニーから借りた能力遺物で長良のいる世界に行き探し出す。長良を叱り飛ばす瑞穂に、長良は「もう逃げない」と答える。ラジダニは、長良がいる世界が、自分達が元居た燃えたハテノ島だと気づく。そして、長良の能力が移動やエスケープではないと考察する
ネズミ六脚奇々怪々
オペレーター
長良、希、瑞穂、ラジダニ、朝風の5人は元の世界に戻る「ロビンソン計画」を実施中です。様々な別のこの世界を探索して、情報を収集したり、帰還方法を試したりしています。このエピソード冒頭では「ネズミ六脚奇々怪々」を探索しています
円城寺
希が「価値観を変える」と言って、ネズミたちの引っ越しをするんですね
まるでカルガモ親子の引っ越しのような「ネズミの引っ越し」
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ロビンソン計画
オペレーター
ラジダニが作成した「ロビンソン計画」です
円城寺
推察はあっても、断定できな部分はちゃんと”？”マークがつくなど、ラジダニらしい論理的なイメージ図ですね
ひとみん
ロビンソン・クルーソ計画から改名している！
ドロシー
長いからね。ブラッシュアップは大事よ。下の”？”マークのピースを集めているって事でいいのかな？
オペレーター
蒐集されている能力遺物はその一旦かもしれません
壁にギッシリと能力遺物
長良を糾弾する本当の理由
糾弾の口火を切る加賀
オペレーター
一方で、しょっぱい能力しか与えられていない生徒たちの間では、不満が高まり鬱憤をぶつける相手として、長良に対する糾弾が始まろうとしてました
円城寺
何に不満が有るかを示す象徴的なのが、加賀の土塗れの手ですよね
ひとみん
石川啄木みたい
はたらけど はたらけど猶 わが生活（くらし） 楽にならざり ぢつと手を見る
一握の砂, 今昔秀歌百撰82，選者：大喜多俊一(元京都市教育委員会)
オペレーター
そして加賀は、「長良が悪意をもって漂流をさせている」というデマを言い出します
根拠は無いので最初は自信なさげ
最初は自信なさげな言いがかりだったのが、賛同者が現れると、自己暗示をかけたかのように怒りに変わる
ドロシー
群集心理ってこうなってしまうと、もう手が付けられないのよね
【群集心理の問題点】
強い被暗示性、激高性、盲動性、偏狭性、自己批判や自己抑制・責任感の欠如による付和雷同性、
オペレーター
ラジダニが論理的な反証をしても、誰も聞く耳を持ちません
論理的な反証を試みるラジダニ
風雅
ラジダニの反証に対して、論理的な反論をするわけではなく、聞かなかった事（無かった事）にしてしまう訳ですね
根拠の無い言説が、群衆の鬱憤を背景に、無批判的に受容されて、雪崩現象が起きて、群集心理として、構築されていくメカニズム
ひとみん
まるで菅政権に対するワクチン接種批判みたい
加賀が抱く不公平感
ひとみん
この加賀って３話で「暗幕スカート」の中で引き籠ってた奴？
暗幕スカートの中に隠れていた加賀
ドロシー
そう。働くのはイヤだ、とか、不平不満をブーブー言ってた奴
ひとみん
現時点で一番しょうもない奴
３話で出た加賀の本音
恵まれたやつはいいよな。バカみたいだよ、本当に。いいようにこき使われるだけで
ドロシー
まあ、この後もっと醜悪な本音がでるんだけどね
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誰かのせいにして楽になりたいだけ
オペレーター
長良がつるし上げられるシーンがありましたが、希が「みんな誰かのせいにして、楽になりたいだけなんだ」と叱責します
怒りを露わにする希
円城寺
何かコロナ禍の日本の状況と似ていますね
理不尽な「悪者探し」が横行し、ギスギスしているコロナ禍の日本に対するアイロニーか
加賀の醜悪な本音
オペレーター
多くの生徒は、希の言う通り「誰かのせいにして楽になりたいだけ」ですが、加賀は違うようです
円城寺
長良に対して剥き出しの悪意を向けていますもんね
剥き出しの悪意加賀
ひとみん
隣の気まずそうなはやとと好対照
本音を吐露する加賀
長良が、希や瑞穂と仲良くなっているのは、「無能力者」と言われて、一番下に見下されていた時からなんだけどね
ドロシー
加賀のはどす黒い、醜悪な嫉妬で、言いがかりの域を出ないんだけど、多数が自分と同じ方向に付いてきてくれているから妙に勝ち誇っている
庇護者が欲しい
ドロシー
それにしても、漂流前に慕われていたわけでも無さそうなのに、良く”神”とか言うあき先生についていくわね
風雅
正常な判断出来ないような精神状態なんでしょう。残った子たちが寧ろ、しっかりし過ぎているという事でしょうね。
彼らにとって、元の世界とこの世界の一番大きな違いは、親や教師など庇護者がいるかどうか
オペレーター
あき先生が現れた時の彼らの甘えた発言がよく心情を表わしています
帰りたい、探しに来てくれた
義務教育下にある、未成熟な少年少女なので、大人の庇護者が欲しかった
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瑞穂の能力のヒミツ
キミが漂流を起こしたんだ
オペレーター
一方で、気になるのは、瑞穂がラジダニに神から言われた事を告白したシーンでした
ひとみん
衝撃的な事実
風雅
でも瑞穂には自覚は無いし、勿論、悪意も無いみたいですね
円城寺
そのシーンで、意味ありげに同じゲームソフトが二つありましたね。
ひとみん
ラジダニが造ったみたい
ドロシー
そしてラジダニは何かに気づいているけど、瑞穂本人も含めて、「言えない」って表情だったね
眼を逸らすラジダニ
風雅
この辺り、ラジダニは同じ年齢の生徒たちと比べて思慮深いですね
スカイフィッシュが抜けた
オペレーター
あき先生が、言っていた①漂流前から能力を使えた生徒がいる②漂流は誰かの能力によるもの、という言葉を肯定する材料として、３億円やオーロラのエピソードが使われました。当、ブログでもそれについては、何度か言及しています
２話記事の「ラジダニが大統領でいい？」の項
【考察】Ｓｏｎｎｙ Ｂｏｙ（サニーボーイ） 第２話 感想レビュー 不正を憎む炎が全てを燃やすアニメーター夏目真悟が、原作・監督・脚本を担当する「青春SFサバイバル群像劇」、テレビアニメ『Sonny Boy（サニーボーイ）』の第２話「エイリアンズ」の感想レビューです。諦めが先に立ち行動できない長良と、不正が許せなくて、素直になれない瑞穂に対して、行動変容を促すストーリーです。促すのは、もちろん希。十五少年漂流記のように、無人島で少年少女たちが如何にして、コミュニティを構築していくかが描かれます。...
３話記事の「漂流する前から能力があった」の項
【考察】ＳｏｎｎｙＢｏｙ（サニーボーイ） ３話ネタバレ感想 格差社会と必要な人間アニメーター夏目真悟が、原作・監督・脚本を担当する「青春SFサバイバル群像劇」、テレビアニメ『Sonny Boy（サニーボーイ）』の第３話「下駄を履いたネコ」の感想レビューです。HYO－RYU-COINの流通により、否応なしに貨幣経済に組み込まれていく生徒たち。格差が広がる、階級社会でもがく生徒たちの苦悩と、他人から必要とされる大事さに気づく長良が描かれます。...
ひとみん
スカイフィッシュが抜けている
円城寺
抜けていますね。一番不思議な現象ですけどね
風雅
３億円とオーロラの二つで、「原因が長良」ってなるのは少し不思議ですね。どちらも現実世界に存在するものですし、別の「この世界」とは限らないんで
ドロシー
それだけ長良がコミュニケーション不足で信用されていない、という事でしょ
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あき先生の”正体”と”目的”
人格が様変わり
オペレーター
生徒たちの話では、あき先生の人格は様変わりしているようです。当ブログでも「ぶりっ子」が・・・”加隈亜衣マジック”と４話で変化に言及しています
４話記事の「あき先生」の項
【考察】Ｓｏｎｎｙ Ｂｏｙ（サニーボーイ） 第４話 ネタバレ感想 猿殺し事件アニメーター夏目真悟が、原作・監督・脚本を担当する「青春SFサバイバル群像劇」、テレビアニメ『Sonny Boy（サニーボーイ）』の第４話「偉大なるモンキー・ベースボール」の感想レビューです。１話で登場したあき先生が久しぶりの登場。１話とは大きくキャラが変わっています。モンキー・ベースボールの元ネタやサル・ゲッターをエースが持っていた理由なども考察します。...
円城寺
確かに１話の感じだと超ぶりっ子ですよ
ドロシー
何者かが容姿だけまねて成りすましているか、人格を乗っ取っている可能性があるわね
１話から”超越者”扱い
オペレーター
あき先生については、１話からエンディングのクレジットが、ヴォイス（大川透）と同じで、超越者扱いでした。この５話でも、やまびこ（津田健次郎）と同じ扱いでした。
円城寺
エンディングのクレジットで、メイン４人（長良・希・瑞穂・朝風）のあと、準メイン（明星、ハヤト、エース、キャップ、ポニーなど）がきて、その他大勢の塊（犬山、村山、浅間など）があって、最後に来る塊ですね
あき先生の”正体”に関するポイント
- 漂流前から能力を発現していた生徒の存在を知る
- 長良に逃亡癖がある事を知る
- 神の使いを名乗る
ドロシー
急に現れたクセに、それまでの出来事を把握している所が胡散臭いわね
円城寺
その辺も俯瞰的な視点を持っているという意味で、超越者なんですかね
あき先生の目的は？
オペレーター
本物かニセモノかは、さておき、あき先生の目的は何でしょうか？
円城寺
言動から読み取れるポイントは３つですね
- 朝風に目をつける
- 長良に責任を押し付ける
- しきりに「帰れない」を強調する
ドロシー
つまり、①長良潰し、②朝風を祭り上げ、③帰還を諦めさせる、と言事ね
風雅
生徒たちを留まらせる事で、何か達成できる目的があるのでしょうか
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究極の殺し文句「君は特別」
朝風はこの世界を護っていた
オペレーター
一方、朝風は自らの能力を使って、この世界「ハテノ島」が沈むのを防いでいました
風雅
１話の時にラジダニからこの世界が沈んでいるという説明があったので、朝風の重力を扱う能力で保っているのでしょう
円城寺
未熟だけど、根は優しい子なんですね
君は特別
ひとみん
朝風は個別に攻略されたしね
ドロシー
あれさ、何処かで聞いた事あるセリフだと思ったらこれよね
円城寺
氷菓で折木奉太郎が、入須冬実に言われてメロメロになったセリフですね。特別な何者かになりたいと願う少年に対する年上女性の殺し文句ですかね
希と長良
情感溢れる夜釣りシーン
円城寺
夜釣りのシーンは、素敵な劇伴と映像が合わさってしみじみとした切なさが溢れるシーンでした。
ドロシー
ヌシが小魚の魚影と言うのは、また何かの暗喩なんでしょうね
風雅
個人的には瑞穂推しだけど、こういうの見るとやっぱり希がメインヒロインなんだな、って思ってしまいますね
いい雰囲気の希と長良
希は不治の病？
風雅
チラッと出た希の過去シーンはちょっと気になるシチュでしたね
希回想で割れた花瓶
ドロシー
希が、あき先生を批判するのに、病院の先生の話を持ち出したじゃない？希は何か病気なのかもしれないわね
病院の先生？、希は病気？
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ラジダニ組、明星組、あき先生組
オペレーター
一応、少年少女たちは、３つに分かれたのでしょうか
ラジダニ組
オペレーター
ラジダニ・希・瑞穂の三人が長良を探しに行き、燃えた旧ハテノ島に辿り着きます。
立つんだ。まだ、間に合う。
泣いてたの？
泣いてない
あ、そう。
希に引き起こされる長良
「仕方ない？ バカにすんな！ そうやって周りをバカにして、自分だけかわいそうみたいな顔してよ。あ？ ふざけんな！」
一人で逃げた長良を叱責する瑞穂
（ラジダニ）うん、無事で本当に良かった。
（長良）ごめん。解った。もう逃げない。
（希）うん、じゃあ帰ろう。
長良を迎える仲間たちとポニーの協力について言及する希
ツダケン（津田健次郎）の声
ドロシー
いきなりツダケンの声がしてびっくりしたわ。朝ドラのエールかって
円城寺
今まで、大川透のヴォイスだったので、唐突でしたね。キャラによって変わるんですかね
ひとみん
そう言えば、瑞穂も「神に言われた」って言ってたね。
風雅
その辺りの天の声の整理は必要かもしれませんね
長良の能力は世界創成？
オペレーター
ラジダニは、長良の能力は世界を作り出す事だという仮説をたてました
円城寺
この辺りはまだまだ変わる可能性はありますね
明星組
オペレーター
明星組は、あき先生に対する不信感があるようです
ドロシー
巨乳の言う事は信用できないという意見だからね
円城寺
それは希が言っていた事ですよね。ポニーが長良捜索に能力遺物を貸してくれたり、生徒相互間の助け合いには積極的ですよね
あき先生組
ドロシー
あき先生組は、ザコ・モブの集まりって感じね
円城寺
その他大勢を扇動してどうするつもりですかね？何かどこかの共産革命みたいですね
風雅
共産革命だったら、神とかいう言葉は使わないでしょうけどね。ただ、それぞれ表情が異なるので、一枚岩ではないと思いますね
無条件に心酔する表情と困惑の表情
オペレーター
三組に分かれたグループが今後、どのような道をたどるのか、先が楽しみですね
