9話で御三家との決闘(デュエル)も一回りして、いよいよ新しい展開になる事が予想されます。まずは、「水星・地球寮組」と「御三家組」に分けて現状を整理します
水星・地球寮組
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株式会社ガンダム
「水星・地球寮組」は、シャディク・ゼネリの妨害を乗り越えて、株式会社ガンダムの設立に漕ぎつけました。また、シャディク・ゼネリ率いるグラスレー寮との集団戦を中継する事で、株式会社ガンダムのPRにも成功して、一見順風満帆に見えます
株式会社ガンダムとしては、ペイル・テクノロジーズから、ガンダム・ファラクトを譲り受ける前提ですが、エラン・ケレスは「渡せないでしょう」と否定的でした。理由は、ガンダム・ファラクトを株式会社ガンダムに渡すと、ペイル・テクノロジーズ首脳部の悪だくみが露見するとの理由です
主なものでプロスペラの復讐に起因する「スレッタの正体」、「エアリアルの正体」と、シャディク・ゼネリの陰謀に関わる「ニカ・ナナウラ」ですね。一つづつ現状を纏めましょう
スレッタの正体
「スレッタの正体」については、当初エリクト・サマヤと同一人物という誘導がなされた後、徐々に「スレッタとエリクトは別人」という方向への誘導がなされました
「スレッタ=エリクト」への誘導
- 面影が似ており、演じる声優も同じ
- 母親であるプロスペラとエリクトの母エルノラが同一人物と考えられる
- エリクトは水星に逃れて、スレッタは水星から来た
- ガンダムに搭乗しても平気である
「スレッタ≠エリクト」への誘導
- 21年前の「PROLOGUE」時点で4歳のエリクトとは年齢が合わない
- エリクトが、「ばあば」と呼んでいたカルド・ナボの事を知らない
- 父親を記憶していない
- プロスペラから愛されている様に見えない
- エアリアルは4号エランが搭乗してもデータストームが発生しない
ここから導き出せる順当な仮説は二つです
(仮説1)エリクトがコールドスリープした
コールドスリープ説では、その間肉体が保存されますし、副作用として記憶の欠落もおこり得ますので、年齢の問題と記憶の問題はクリアされますが、「プロスペラから愛されていない」というファクターについては、クリアされません
シェイクスピアのテンペストがあるので、可能性はゼロではありませんが
(仮説2)エリクトのクローンである
クローン説では、容姿の問題、年齢の問題、記憶の問題、プロスペラの愛情の問題など、現時点で現れているファクターは一応クリアされます
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エアリアルの正体
そしてもう一つ大きな謎となるのがエアリアルの正体です。こちらは「エアリアル=エリクト」という誘導が頻繁になされるようになりました
「エアリアル=エリクト」の誘導
- プロスペラがエアリアルの事を「私のカワイイ娘」と呼んだように聞こえる
- エアリアルのOSが「E.Sxx」(エリクト・サマヤのイニシャル)である
- 4号エランがエアリアルと決闘中にエリクトの幻影のようなものを見た
- エアリアルがエリクトと同じように青く発光した。また、それを観たプロスペラが涙を流した
仮説としては、水星(或いは別の場所)で何らかの災害が起こり、エリクトを含めた複数の子供たちが助からない状態になり、子供の命を諦めきれないエルノラが「全脳エミュレーション」や「マインドアップロード」などの手法で、脳や意識をエアリアルのAIにコピーしたなどが考えられます。勿論、4号エランが見た者は子供のような姿であり、エリクトと断定できるような要素は有りませんでしたので、こちらもミスディレクションの可能性があります
ニカ・ナナウラ
そしてシャディクと内通しているっぽいニカ・ナナウラも不穏要因です。現状は、”連絡係”ということで、情報を漏洩しているだけのようですが。
ここまで、ニカ・ナナウラとシャディクの関係が、決定的な問題を引き起こしたという描写はありませんので、逆に今後への伏線と言う事で不気味です
シャディクとニカ・ナナウラが内通しているという伏線を見せた意図は?
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御三家側の動き
ジェターク
決闘で3度負けたグエル・ジェタークは寮を追い出されただけでなく、退学を父親から宣告される
ここで退学して、一時的にせよアスティカシア高等専門学園から去るのか、父親に歯向かって、残るのかが一つの焦点です。
残る場合の後ろ盾候補としては、株式会社ガンダムが有力ですが、他社でも面白い展開が予想されますね
ヴィムの”代案”とは?
そして、もう一つ気になるファクターはヴィム・ジェタークの考える”代案”です
<ヴィムの小狡い陰謀>
- グエルがホルダーの間にデリングを暗殺して、婚約を確定させようとした
- スレッタとグエルの決闘に介入して、スプリンクラーを稼働させてエアリアルのビームを攻撃を減衰させた
- エアリアルがガンダムで有る証拠(グラスレーが掴んだ)を使ってプロスペラに裏取引の再開を迫ろうとした
それ以外にもペイル社のCEOから「汚いマネはそちらもお得意でしょうに」と言われるくらい、汚いマネが想像されます
ヴィム・ジェタークの”代案”はやはり、『汚いマネ』なのか?
ペイル社
グラスレーとの集団戦において、株式会社ガンダムを支援したペイル・テクノロジーズ社のベルメリア・ウィンストン。ペイル・テクノロジーズ社のCEOから何かしらの見返りを株式会社ガンダムから取るように要求されている可能性もあります
グラスレー社
シャディク・ゼネリは潔く身を引きましたが、サリウス・ゼネリがガンダム排斥を諦めるとは考えられず、何かしらの手を打ってくる可能性は高いです
まだまだ波乱要因が溢れています
巡る思い
ボブになったグエル
10話は色んな意味で急展開でした。まず行く末が心配されたグエルくんですが、父親も含めて、誰の助けも借りず、”ボブ”という偽名で学園の外で働き始めました。
ボブと言う偽名で作業員として働くグエル
© 創通・サンライズ・MBS
親の庇護を全て捨てて、男一人裸一貫で出直すグエル。エライですが、この後、絶体絶命のピンチに巻き込まれます
また暗殺を企てるヴィム・ジェターク
一方、父親のヴィム・ジェタークの”代案”ですが、再びデリング・レンブランの暗殺を企てるという芸の無いモノでした。
ガサツな男だ。ジェターク如きにそんな大それた事は果たせまい(サリウス・ゼネリ)
危ない計画に乗るシャディク
このヴィム・ジェタークの計画にナント、シャディクが乗ってきます
スレッタ・マーキュリーがホルダーの間にデリングを亡き者にすれば、ミオリネはベネリットグループの株式を過半数抑えられない
ミオリネが御三家の誰かと手を組めば、過半数の株式を抑えられるけど、「シン・セー開発公社」はベネリットグループの株式をそれほど持っていないという事ですね
シャディク・ガールズが知っているシャディクの本心は、「ベネリットグループ」を解体する
理由は明らかにされていませんが、ベネリットグループ1強の状態を変える事で、のし上るチャンスを作るつもりかもしれません
「乱世の英雄」ですか。このシャディクですが、ニカ・ナナウラを通じて、地球の「フォルドの夜明け」という組織を使役しているようです
そして後述しますが、「フォルドの夜明け」は、ガンダム・ルブリスの派生機と思われるモビルスーツを使用していますので、シャディクは本章スタート時点から少なくともガンダムについて相応の知識を事前に持っていた可能性が高いです
フォルドの夜明け
「フォルドの夜明け」は、謎に満ちた組織ですが、地球を根拠地にする非合法犯罪組織のようです。ニカ・ナナウラはシャディクと「フォルドの夜明け」の連絡係として、つなぎをしていたようです
因みにシャディクは「フォルドの夜明け」から”プリンス”と呼ばれているようです
ナジ・ゲオル・ヒジャ
© 創通・サンライズ・MBS
「フォルドの夜明け」のリーダー格と思しき男。日本の荒廃した学校と思われる場所で農作業に勤しんでいるが、裏の顔は犯罪や殺人を厭わない胆力があり、タフなネゴシエーター。シャディク曰く、どうやらニカ・ナナウラの父親役のよう。
ソフィ・プロネ
© 創通・サンライズ・MBS
ガンダムルブリスウルに搭乗している
公式でモビルスーツが紹介されていないのでとりあえずガンプラから。ネーミングから推察するとガンダム・ルブリスの派生機のよう。
ノレア・デュノク
© 創通・サンライズ・MBS
ガンダムルブリスソーンに搭乗している
こちらも公式でモビルスーツが紹介されていないのでとりあえずガンプラから。こちらもガンダム・ルブリスの派生機でしょうね
情報が少ないですが、オックス・アース・コーポレーションの関係者の成れの果てではないかと推測できます
『フォルドの夜明け』とオックス・アース・コーポレーションの共通点
- 地球を本拠地にしている
- ガンダムを使っている
ガンダム・ルブリスの派生機と思われる機体を使っている事、本拠地が地球に有る事から、オックス・アース・コーポレーションと何かしらの関連があるものと思われます
しかし、「PROLOGUE」でのガンダム・ルブリスはデータストームを克服していませんでした。『フォルドの夜明け』がそこをどう対処しているかは、まだ謎です。一応以下の可能性があります。
- ソフィ・プロネやノレア・デュノクが、データストームに耐えれる特殊な人間
- ガンダムルブリスウル、ガンダムルブリスソーンがデータストームを克服している
- データストームが発生しないリンクレベルで操縦する
デリング襲撃計画
シャディクの立てたデリング襲撃計画は以下の要項です
- プラント・クエタでデリングを襲撃する
- プラント・クエタを防衛する巡回艦隊はジェターク社の管轄なので手薄にする
このプラント・クエタですが、ベネリットグループ有数の拠点との事で、普通であれば警備は厳戒体制ですが、そこを敢て手薄にすることで奇襲を成立させる目論見のようです
Cパートの展開から、プラント・クエタに入港予定の輸送船をハイジャックして、乗組員を偽装して中に入り込み襲撃する計画のようです
決戦!プラント・クエタ?
関係者が集結?!
プラント・クエタ
© 創通・サンライズ・MBS
輸送船で作業員として働くグエル
まずハイジャックされた輸送船には、ボブという偽名で作業員として働くグエルが乗船していました
プロスペラもデリングと面会
そしてプロスペラもデリングと面会するためにプラント・クエタに来ていました
どういう目的でプロスペラが来たのかも気になりますし、「フォルドの夜明け」の襲撃を知っているのか、知らないのかも気になりますね。
ミオリネとスレッタもエアリアルを受け取りに
そしてミオリネとスレッタもエアリアルを受け取りにプラント・クエタを訪れます。
スレッタ忘れった
Aパートは、スレッタのジョーク「スレッタ忘れった」など医療技術の研究に勤しむ地球寮の面々(株式会社ガンダムの社員でもある)がほのぼのと描かれました。
血の雨を予感させるプラント・クエタ襲撃エピソードと異なり、ベルメリア・ウィンストンも一緒になって楽しそうでした。
決闘委員会のラウンジを株式会社ガンダムに使用されてカリカリするセセリア・ドート
© 創通・サンライズ・MBS
スレッタ篭絡を狙うペイル
襲撃と言うバイオレンスな手段に手を染めようとする、ジェタークやグラスレーと異なり、色恋でスレッタを篭絡してエアリアルを手に入れようと目論むのがペイル社でした。
ちょっと警戒心なさ過ぎですかね。相手は御三家なのに。
ミオリネとデリングが和解?
ミオリネとデリングが和解しそうな雰囲気もありました。デリングがミオリネをお飾りじゃなく、一人のビジネスパーソンとして扱い、ミオリネ自身もそれに応えようとして、デリングへの反発が無くなって来た感じですね
反面、必要性の下がったスレッタはぞんざいに扱われて、落ち込んでいました。
ミオリネは昔のデリングの鑑
社長になって、多忙になったミオリネがスレッタをぞんざいに扱うのは、昔のデリングとミオリネの関係と同じと言う示唆でしょう。有る種皮肉ですよね。ミオリネはいずれその事に気づいて、父親に対して持っていた反発心を後悔するという流れでしょうか。でも、和解フラグは永遠の別れのフラグである事も多いですね
犠牲になるのは、デリングか、グエルか、プロスペラか?
宇宙議会連合
そして運び屋のフェン・ジュンやグストン・パーチェの正体も明かされました
- 宇宙議会連合の諜報員
- 運び屋を偽装してベネリットグループの動向を探る
わかりませんが、名前から推察して、”政府”のような政治組織でしょうか
一気に新しいキャラも増えて新展開&不穏な展開になりつつありますね。次回は「フォルドの夜明け」の襲撃が成功するのかどうか。
成功すれば:デリング退場。巻き添えでプロスペラやグエルも危ない?!
流石にスレッタやミオリネは1クール目で退場しないでしょう
失敗すれば:シャディクが失脚。ウラで協力していたニカも危ない?!