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ルパン三世

【考察】ルパン三世part6 24話 ネタバレ感想レビュー

悪党の美学
オペレーター
オペレーター
テレビアニメ「ルパン三世part6」の第24話「悪党が愛すもの」の感想レビューです。

トモエの術を破るモノ

マリエルパターンだった

円城寺
円城寺
前回の考察で、「ルパン三世は既にトモエの術を破っている」と考察しました。そのパターンがマティアパターンか、マリエルパターンか、と推察しましたが、マリエルパターンでしたね

【トモエの術を破るパターン】

マティアパターン:物理的な衝撃

マリエルパターン:他者との絆

風雅
風雅
マリエルパターンだったので、22話の伏線が活きたわけですね

マリエルの場合は、ショーンに対する強い想いがトモエの術を超える要件だったが、ルパン三世の場合は、ルパンファミリーの絆だった

ルパンファミリー©モンキー・パンチ/TMS・NTV

ドロシー
ドロシー
峰不二子への想いでは?と予想したけど、こっちの方がキレイよね
風雅
風雅
マティアとの対比でも確かに上手くまとまっていましたね

トモエの術を破ったのはルパンファミリーの絆だった

ルパンファミリーとの絆があるルパン三世。一方、アサシンドールに仕立て上げられたマティアは、他者との絆など無縁で孤独である。この残酷なまでの対比がマティアをより絶望へと追い込む

ショックを受ける©モンキー・パンチ/TMS・NTV

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醜悪さを全開にするトモエ

オペレーター
オペレーター
後程、ルパン三世が回想でハッキリさせますが、トモエはこれ以前にルパン三世との受け答えでルパン三世が術を解いている事を見抜いていました
ドロシー
ドロシー
「愛してる」って言った事で見抜いたのよね

トモエは、反省などせずにもっと女たちを犠牲にしてルパン三世を我が物にすると宣言する。そんなトモエの姿勢にマティアが怒り狂う

醜悪さを全開にするトモエ

トモエ©モンキー・パンチ/TMS・NTV

しかし、マティアがトモエを襲う前にルパン三世がトモエを撃つ。トモエはあっけない最期を迎える。

ひとみん
ひとみん
ここで止めないと、犠牲者が増えるもんね
円城寺
円城寺
それと同時にこれ以上、マティアをトモエの呪縛から解放したいという思いもあったかもですね

マティアを救った悪党の美学

「嫉妬」「絶望」「悲しみ」

マティアをアサシンドールに仕立てるトモエ

トモエとマティア©モンキー・パンチ/TMS・NTV

オペレーター
オペレーター
マリーゴールドのネガティブな花言葉としては「嫉妬」「絶望」「悲しみ」があります
円城寺
円城寺
トモエと出会う前から壮絶な生き方を強いられてきた描写が有りましたね
ドロシー
ドロシー
それをさらに悪い方に悪用されてしまったわけね

まるでヴァイオレットエヴァーガーデンとヘンゼルとグレーテル(ブラックラグーン)を足したような不幸な生い立ちのマティア

全てを呪うかのように元凶のルパン三世に対して敵意をむき出しにするマティア

桜とマティア©モンキー・パンチ/TMS・NTV

ひとみん
ひとみん
救いようがない

しかし、それを救うのがルパン三世

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マティアを救ったモノ

オペレーター
オペレーター
気の収まらないマティアは、ルパン三世を攻撃しますが、ルパン三世はそれを躱しながら、悪党としての美学を持つようにマティアを諭します

自分の為にアサシンドールに仕立て上げられたマティアに対して、自由と自己を手に入れれるように最大限の愛を伝えるルパン三世。復讐に囚われていたマティアが最後に縋ったものは・・・。

©モンキー・パンチ/TMS・NTV

円城寺
円城寺
2クール目の最初のエピソード13話ですね

お宝も、トモエの手掛かりも、自分の安全も、全てを犠牲にして、マティアの為に駆け付けたルパン三世。そのルパン三世の姿がマティアが最後に縋ったモノだった。

自分の為に全てを犠牲にしたルパン三世。この記憶がマティアを復讐への妄執から救った。

そして武器を捨てたマティア

武器を捨てたマティア©モンキー・パンチ/TMS・NTV

ドロシー
ドロシー
ここもキレイに纏まったわね

2クール目の最初のエピソードと、最後のエピソードを関連させる

風雅
風雅
マティアもこれで他者との絆を持つことが出来ればいいですね

桜とマティア

オペレーター
オペレーター
マティアと言うとマリーゴールドですが、今回は桜が非常に効果的でした

散り行く桜とマティア

桜とマティア2©モンキー・パンチ/TMS・NTV

桜の花言葉「私をわすれないで」。忘れないからまた登場して欲しいですね

ひとみん
ひとみん
でも捕まっちゃったよ

今回は銭形邪魔

ドロシー
ドロシー
銭形は余計だったわね。14話のメルセデスもだけど、ルパン三世が警察のお手伝いするのはちょっと違和感があったわ
風雅
風雅
そのメルセデスも脱獄しましたし、マティアも・・・
円城寺
円城寺
再び登場するといいですね

正直、このシーンの銭形はいなかった方が良かったかな。警察ドラマじゃないんで。「罪を償う思想」とかは、ルパン三世には合わないかな。

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そして日常へ

箱の中身

オペレーター
オペレーター
箱の中身は見せることなく終わりました

宝物庫破りのシーンでは、バイオハザード(映画)のオマージュのようなシーンもありました。

円城寺
円城寺
箱の中身は特にいいですかね

謎はいいが、矛盾は・・・

ドロシー
ドロシー
謎は謎のまま残して、オーディエンスの想像に任せるでもいいと思う。でも、矛盾に感じる所は説明して欲しかったな
  • トモエのような危険な女を家庭教師にした経緯
  • ムルーがトモエの弟子?!
風雅
風雅
その他にも、マティアがヘイゼルを殺害した理由ですね

【マティアの動機】

トモエ:復讐の為

ルパン三世:ルパンのせいでトモエにアサシンドールにされた

アリアンナ:ヘイゼル殺害を察知された

ドロシー
ドロシー
上記3人は動機があるけど、ヘイゼルはトモエの情報を聞き出す必要はあっても殺害の動機はないわね

いつものルパンファミリー

オペレーター
オペレーター
そして最後はお約束の銭形警部に追いかけられるルパンファミリーです

24-9©モンキー・パンチ/TMS・NTV

ドロシー
ドロシー
銭形はこれでいいのよ。

シリーズ全体を通して

伏線の活かし方がキレイ

オペレーター
オペレーター
2クール目だけですが、シリーズ全体を通しての批評をしましょう
円城寺
円城寺
全体的に伏線がキレイに纏まってましたね
風雅
風雅
マティアが救われた13話のルパン三世の行為や、22話でマリエルがトモエの術を破ったことなどですね

13話→24話、22話→24話の関連のさせ方はキレイ

オムニバス形式は再考要

ドロシー
ドロシー
反面、花言葉はインパクトが弱かったわ
円城寺
円城寺
花言葉を聞いた時のルパン三世の反応がバラバラでしたからね

花言葉を聞いた時のルパン三世は、ギャビーの時は、大きなリアクションがあったが、ミレーヌの時は殆ど反応しないなど、ミエミエの伏線の割には印象が弱かった。

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風雅
風雅
そういう意味ではオムニバス形式は少し拙い面が目立ったように思います

メインストーリーの間にオムニバスを複数話挟む形式は、間延び感が半端なかった

ドロシー
ドロシー
間に挟むオムニバスも1話ぐらいだったらいいんだけど、それ以上だとメインストーリーへの興味を削ぐ有害さが目立ったかな
円城寺
円城寺
特に今回は、1クール目程ではありませんが、作家が自分の世界観にルパン三世のキャラクターを活かすというパターンが多かったので、ぶつ切りに成りがちでしたね

花言葉でメインストーリーとオムニバスに繋がりを持たせる意図かもしれないが、それは効果的に機能はしていなかった

ドロシー
ドロシー
でも22話はすごく魅力的だった

謎が謎を呼ぶ22話は、素晴らしい出来でした。

ルパン三世アイキャッチ
【考察】ルパン三世part6 22話 ネタバレ感想レビューテレビアニメ「ルパン三世part6」の第22話「私のママの記録」の感想レビューです。今回は伏線の多い、謎が謎を呼ぶエピソードでしたので、一つ一つ謎を整理して真相に迫りたいと思います。...

様々な”実験”として

風雅
風雅
今回のpart6は色々な試みをしたものだと思います

なので賛否両論ありますが、観る側のアンテナも試されたのかな

箱を炎に投げ入れたのは、「ルパン三世とはこうあるべき」などという、そうした縛りとは無縁である「懐の深いルパン三世」というコンテンツの真骨頂を見た感じ

 

 

 

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