オペレーター
テレビアニメ「憂国のモリアーティ」の第21話「四つの署名」のレビュー&考察です。ワトソンが連れてきた婚約者、メアリー・モースタンが持ち込んだ相談。彼女に正体不明の人物から毎年贈られる大粒の真珠。そして父親の失踪。謎が謎を呼ぶ展開は、さらなる陰謀を予感させる。名作ミステリ「The Sign of Four」をモチーフにした作品です
円城寺
原作では、4話構成だったものをコンパクトに1話に纏めています
四つの署名
原作4話分を1話に
オペレーター
今回のエピソードは原作では4話分のボリュームのあるエピソードでした。
風雅
それをアニメでは1話に纏めたわけですね。ここまで概ね原作2話分を1話に纏めることが多かったのですが、さらに約半分にしたわけですね。
円城寺
原作は、4話でコミック1巻なんですが、1巻まるまるモリアーティが登場しないことに不満を言うファンも多く、少ない話数に纏めたのは、その対処の意味もあったのでしょう
削ぎ落されたモノ
原典は名作
オペレーター
原典となった「The Sign of Four」(和名「四つの署名」)は名作ミステリの呼び声高い人気作です
ドロシー
ホームズシリーズの中では、数少ない長編物でもあるしね
犯人側のドラマはカット
オペレーター
まず原作時点で既にカットされていたのが、犯人側のドラマです
円城寺
アグラの財宝をどうやって手に入れたのか、インドでの出来事ですね。その後の、犯人サイドのいざこざも簡単に語られるだけでした
ドロシー
この作品の視点としては重要じゃないという事でしょうね
ミステリ要素、推理要素も大胆にカット
オペレーター
原作では比較的拾われていた、ミステリ要素や推理要素も大胆にカットされていました
円城寺
通常であれば、2話分の尺を1話に縮めた代償としてその部分をカットしたのですね
ドロシー
それ以外にラブコメ的な部分もカットされていたわね
ミルヴァートンの絡ませ方
結婚繋がり
オペレーター
メアリー・モースタンが脅迫されているという設定にして、そこに脅迫王ミルヴァートンを絡ませてきました
ドロシー
次回は、原典でミルヴァートンが登場する「犯人は二人」というエピソードだけど、ミルヴァートンが脅迫する相手が、結婚を控えた令嬢なのよね。そこを四つの署名で、ジョン・ワトソンの婚約者として登場するメアリー・モースタンを絡ませてきたのね。中々、考えた上手い設定だと思う
ひとみん
結婚を控えた令嬢と言う、共通項でつなげたのね
ミルヴァートンの意図
円城寺
わざわざシャーロックの相棒である、ワトソンの婚約者を脅迫したのだから、其処には何か意図が有りますよね
ドロシー
それをシャーロックが読み解くことが出来るかよね。見所は。
モリアーティ×ミルヴァートンにシャーロックがどう絡むのか