変わり者の運転手
最初の乗客
(樺沢)「運転手さん。最近なんか面白いことありました?」
(小戸川)「面白いこと。・・・ええと」(長時間黙り込む)
(樺沢)「タイムオーバーだわ」
(小戸川)「俺は質問されると選択肢が五つぐらい出てきて、その中からどれがベストか、そして誰も傷つけてないかを考えるから時間がかかるんだ。あんたは思いついたことを何も考えずにパッと答えるから速いだろうけど」
(小戸川)「ホント、しょうもないことに時間かけてんだな」
(小戸川)「気持ち悪い。スタバで原稿っていう謎のクリエイターアピール余計だし、面白い現場を見たのみならず、それをこんな端的に伝えちゃう私、”マジセンスの塊しょ?”っていう隠しきれない自惚れ感も気持ちわりぃ」
世を拗ねた感じ。現実社会では、周りの空気を読んで言いたくても言えない事を、代わりに言ってくれるっていうガス抜きポジションのキャラ。世を拗ねた斜に構えたキャラは、ラノベの主人公に多いですが、普通は高校生ぐらいの設定なので、40歳代のオヤジと言う設定が斬新かも
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友人:柿花
リアリストに見えて・・・
柿花は、マッチングアプリで出逢いを探していたが、年収などウソのスペックを設定した途端、市村しほからアプローチを受ける。
有頂天になる柿花に対して、小戸川は目を覚ますように忠告する。
(柿花)俺さあ、高校のときはそこそこモテたじゃん。でも社会に出ると、見た目とかさ、仕事ができるとかできないとか厳しいじゃん。やっぱ歳とともにそういうの諦めつつあったんだけど
(小戸川)柿花。妬んでるから言ってるんじゃない。冷静に考えろよ。さっきお前が言ったんだ。俺たちは婚活市場じゃ需要ないんだろ
(柿花)わかってるよ! それでも、夢見たいんだよ!
市村しほは、ヤノ達の指示で美人局目的で、柿花に近づいていた
白川の事がどれくらい好きかを尋ねられて
【2話時点】
(柿花)どれくらい?好き度のサイズ感的に?
(小戸川)米国のサプリくらい
↓
【3話時点】
(柿花)前回から好き度アップした?
(小戸川)木星くらい
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白川に絶縁宣言
(小戸川)正直ほんの少し、いや、かなり浮かれてたよ。そんな自分が恥ずかしくてしょうがない
(小戸川)俺に・・・二度と関わるな
ドブからの共闘の申し入れを受ける条件として
(小戸川)白川さんを解放してくれ。借金をチャラにしてくれ
柿花へのアンサー
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(柿花)小戸川、なんて言っていいのか。俺、情けなくって・・・
(小戸川)高校のときに校外学習みたいなやつでさ、箱根行ったじゃん
(柿花)ああ、いったなあ
(小戸川)そのとき柿花、おみやげに寄せ木細工買っただろ
(柿花)うん、買った買った
(小戸川)36回仕掛けのやつ。
(柿花)そうだっけ、よく覚えてるな
(小戸川)それをしばらくカバンに入れっぱなしにしてさ、得意げに36回動かして開けてたじゃん
(柿花)そんな事有った気もするな
(小戸川)結局あれどうなったか覚えてる?
(柿花)なんだっけ
(小戸川)中に印鑑入れて玄関の靴箱の上に置いたんだよ。
(柿花)うん
(小戸川)それで宅配便来たときにお母さんが開けようと試行錯誤して、配達員もそれをずっと見てて、
で、最終的に叩きつけて印鑑取り出して。ラッコみたいに。あとでめちゃくちゃ怒られて
(柿花)あったよ、だから、なんだよ。何が言いたいんだ
(小戸川)あのときから情けなかったよ
(柿花)俺さあ、高校のときはそこそこモテたじゃん。でも社会に出ると、見た目とかさ、仕事ができるとかできないとか厳しいじゃん。やっぱ歳とともにそういうの諦めつつあったんだけど
小戸川は自分の意見、考えを述べる際は、無口と言うより長舌。
友人:剛力
剛力との邂逅
(小戸川)同い年かよ。すげえ、貫禄だな
(剛力)失礼だろ、キミ。マナーがなってない。
(小戸川)マナー?あんたさぞかし立派なんだな。お客様は神様ってか?見下してんだろ、タクシードライバー
(剛力)キミ何か鬱憤が溜まってるのか?キミが上手く行かないのは誰かのせいじゃない。環境のせいでもない。誰にも迷惑かけずキミ自身で解決しなさい
(小戸川)さすがお医者様は言うことが違うね。お、動揺したな。それぐらいがかわいげあっていいぞ
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生い立ち
小学生の頃、学校で虐められる(同級生からだけじゃなく、何なら教師からも)
家庭は父親の女癖の悪さで崩壊(母親からは家庭内暴力も受けていた模様)
小戸川少年は、父親の買ってくれた動物図鑑が好き(だから母親よりも父親が好き)
人間を怖がっていた小戸川少年だが、無理心中後、事故の後遺症で、周りの人間が、動物に見える視覚失認を発症して、心穏やかに過ごせるようになる。
物語上、人間が動物の姿をしているのは、小戸川にそう見えていた為であり、キャラを動物に喩えていたのも小戸川だけであった。
無理心中事件後、黒田の資金援助で、埼玉白久から、東京に移り住む