オペレーター
アニプレックのオリジナルアニメ「Vivy -Fluorite Eye’s Song-」の第9話「Harmony of One’s Heart -私の使命、あなたの未来-」の感想レビューです。男(?)たちの妄執が醜く、巻き込まれた女性(女性型AI)たちが気の毒なエピソードでした
円城寺
タイトルの「私の使命、あなたの未来」は誰を指すでしょうか?私は、ディーヴァの使命、ヴィヴィの未来と解釈しました
もくじ
Harmony of One’s Heart
私の使命、あなたの未来
あらすじ ネタバレ →
- STEP01消去される人格アントニオは、オフィーリアの人格プログラムに自身の人格を上書きしたのだった。ビルの屋上では、アントニオとマツモトの戦闘が始まる。アントニオは、モニュメントとなっていたアントニオの筐体を遠隔操作する。そして、 アントニオは、垣谷ユウゴから提供されたプログラムを戦闘に使う。一方、マツモトは、ディーヴァ(=ヴィヴィ)を助ける為、身体を分散しており、戦闘に全力を注ぐことが出来ずにいた。
ディーヴァ(=ヴィヴィ)を捕らえた垣谷ユウゴは、ロジカルバレットでディーヴァ(=ヴィヴィ)に人格構成プログラム消去ウィルスをインストール。ディーヴァ(=ヴィヴィ)の人格を消去するプログラムが起動する。このプログラムはマツモトでも除去できないという
- STEP02脱出ディーヴァ(=ヴィヴィ)を探していたマツモトの大部分は、ディーヴァ(=ヴィヴィ)を見つけ出し拘束を解く。ディーヴァ(=ヴィヴィ)は窓を破り、ビルの外から地上に落下。垣谷ユウゴもそれを追いかけ地上に落下する。地上でディーヴァ(=ヴィヴィ)&マツモトvs垣谷ユウゴの戦闘が始まる。
一方、ビル屋上では、ディーヴァ(=ヴィヴィ)に追いつくことで全力を出せるようになったマツモトがアントニオを圧倒する。オフィーリアの身体からアントニオを除去して、オフィーリアとアントニオの筐体は稼働を停止する
- STEP03啓示地上では、一進一退の攻防が続いたが、最終的にはマツモトが垣谷ユウゴを停止させて勝負がつく。「なぜ、今の時代に無い技術が使えるのか。なぜシンギュラリティ計画を知っていたのか」というマツモトの問いに、垣谷ユウゴは「啓示」と答える。垣谷ユウゴは呪いの言葉をディーヴァ(=ヴィヴィ)に残して停止する。
- STEP04後を託して人格構成プログラム消去ウィルスによって、ディーヴァの人格が消去されるまで、残された時間は僅か。ディーヴァ(=ヴィヴィ)は、ステージに立つことを選ぶ。「あなたには呑気に聞こえるかもしれないけれど」と言う、ディーヴァにマツモトは、使命に真摯である事を称えて、最高の賛辞を贈るのだった。心を込めるの答え合わせには、ディーヴァは、「私の歌が答えよ」とマツモトに言い残す。ステージに立つディーヴァは、仮想空間で引き籠るヴィヴィに語り掛けるのだった
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残された謎
オペレーター
前話時点で幾つかの謎があったのですが、解明されたもの、されていないものがあります。一旦、謎の整理をします。
残された謎
ディーヴァ(=ヴィヴィ)が記憶を欠落させた理由
マツモトがディーヴァ(=ヴィヴィ)を護った理由
”100年後のAI”マツモトが驚くようなテクノロジーを垣谷ユウゴが使えた理由
ドロシー
それぞれヒントは有ったわよね。それは後程考察しましょう
垣谷ユウゴの迷惑な妄執
垣谷ユウゴ似の若い男の正体
オペレーター
垣谷ユウゴ関係で明らかになったことをディスカッションします。まず垣谷ユウゴ似の若い男の正体です
円城寺
これは前話の感想レビューで予想した通りでしたね
ドロシーこの中で、”垣谷ユウゴ似の若い男の正体”だけど、私たちは前話の感想レビューでドロシー普通に考えると垣谷ユウゴ本人が、この時代に、あの若さで、存在している訳はないので、彼の子孫って言う事でしょうね。後は、彼に似せた人型AIとかドロシーって予想したけど、子孫と言う考え方は成り立たないわね。”彼に似せた人型AI”という線が濃厚ね。記憶や情念まで移したのね。できるかどうかわからないけど
ドロシー
残された謎にもあるけど、垣谷ユウゴが、なぜそんな高度な技術を使えたのか、彼は”啓示”っていってたけど、それが何を意味するのかよね
円城寺
そうですね。それが全体のストーリーのキーになりそうですね
ヴィヴィを狙う理由
ひとみん
ヴィヴィを狙う理由は、すごい自分勝手
ドロシー
ホントとんでもない甘え小僧よね
円城寺
ヴィヴィの中に師匠の面影を観て、追いかけてたんですね
風雅
そんなものがライフワーク(=使命)とか、迷惑な話ですよね。でも、彼は唆されて利用されただけかもしれないですね
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オフィーリアとアントニオ
人格を上書き
オペレーター
次いで、「オフィーリアとアントニオに何があったのか」ですが、アントニオがオフィーリアの人格プログラムに自分の人格を上書きした結果でした
ドロシー
ある種の乗っ取りよね。マツモトが激高するのも分かるわ。まあ、マツモトにもその行為をした疑いはあるんだけどね、自分の人格じゃないけど
風雅
AIですけど、完全に人権を無視した行為ですよね
自分が満足したいだけ
円城寺
しかも、「歌で人々を幸せにする」という使命を忘れて、自分が満足したかっただけっていうオチもあって、余計に腹が立ちますよね
ひとみん
聴衆の事バカにしてたもんね
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ディーヴァとマツモト、別れの時
最後の瞬間までステージに立つ
オペレーター
人格が消去されるまでの残された僅かな時間、最後のステージに立ちたいというディーヴァをマツモトは称えて、送り出しました
円城寺
ここのシーンは、背景に雪が降り積もって、感動的でしたね
ひとみん
これがディーヴァとマツモトの永遠の別れなんだね
レオパルド頭脳体
ドロシー
でもやっぱりマツモトを見ているとレオパルド頭脳体を思い出すわ
円城寺
もお、またそんな事を言う。困った人ですね
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マツモトのOne’s Heart
オペレーター
マツモトのOne’s Heartは何でしょうか?
ドロシー
ここで言うOne’s Heartは本心の意味よね
風雅
見ているとヴィヴィじゃなく、ディーヴァの人格を尊重しようとする姿勢のように見えましたね
円城寺
ディーヴァを護った理由は、それであって欲しいですね
ヴィヴィに後を託して
オペレーター
仮想世界で引き籠っていたヴィヴィに後を託して、ディーヴァは消滅します。ステージが終わる時、筐体の人格はヴィヴィに変わっていました
解離性障害?
ひとみん
これって、二つの人格がいるって事?
風雅
人間でいうところの解離性障害みたいなものでしょうか。大きなストレスのかかる出来事があって、健忘や別の人格が現れたりする
ドロシー
問題は、これがプロググラムが防衛的に自動発動してそうなったのか、それとも誰かが作為的に人格構成プログラムをインストールしたのかってことね
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消滅の瞬間まで前向きなディーヴァ
円城寺
でも、ディーヴァは消滅の瞬間まで前向きでしたね
ドロシー
あゝ、ダメだ。また、垣谷ユウゴに対する怒りが湧いてきた。最後に呪いの言葉まで残してとんでもない下衆野郎だわ
風雅
そうですね。そんな事はヴィヴィが一番わかっていて、一番苦しんでいますからね
ディーヴァのOne’s Heart
オペレーター
ディーヴァのOne’s Heartの答えは歌にあるとの事でした
円城寺
ここで言うOne’s Heartは”心を込める”という意味ですね
ドロシー
また謎かけね。でも、言葉では表現できない事かもしれないわね
『啓示』が意味するもの
オペレーター
最大の謎として残るのは、「啓示」が意味するものです
ドロシー
なぜ垣谷ユウゴが規格外のテクノロジーを使えたかって言う事よね。これについては前回、二つの可能性を指摘したけど
風雅考えられるのは、修正史では、正史よりも画期的な技術革新が起こっていた。若しくは、相手もミライから来た。のどちらかでしょうか
ドロシー
未来から来た、が濃厚よね
風雅
SFの場合、どんでん返しの可能性が有りますので、立場逆転とかありえますよね
円城寺
ん~いずれにせよディーヴァの人格が消滅して、物語は再びリスタートでしょうか。次回が楽しみですね